エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

資料整理ワークショップ「図書館の中のアーカイブズ」満員御礼

 3月18日(土)にエル・ライブラリーの閲覧室をぎゅうぎゅう詰にして、20名の参加でワークショップを開催しました。

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 アーカイブズ資料ってなに? どうやって目録を採るの?
図書館の中の文書資料、本や雑誌以外の雑多なコレクションの扱いに困っている図書館員は多いことでしょう。

 今日のワークショップは、そんなあなたのために(わたしたちのために)、専門家をお迎えして、アーカイブズ資料(文書資料・記録資料)の考え方、目録の取りかたを勉強するものです。

 エル・ライブラリーが所蔵する労働組合資料を使い、少人数でみっちり、楽しみながら資料整理の第一歩を体験しました。

  最初に講師の渡辺悦子さん(国立公文書館公文書専門員)から「アーカイブズとは何か」の講義を受けて、目が点になる人たちがいっぱい! 図書館とアーカイブズは隣接分野ですが、実は全然知らなかった!ということがたくさんあるのです。

 そして、3つのグループに分かれて、実際に「アーカイブ記述」のための「編成」を考えていきます。この編成は組織の運営実態を知らなければ書けないため、労組経験者のアドバイスが大きなヒントとなりました。各班ごとに作った編成はそれぞれが個性的で、どれが正解というものではありませんが、編成を考えていく過程が刺激的で楽しかったのでした。

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 最後に渡辺さんから「正解」を示されて、一同どよめきました。「をを、そういう編成があったか!」と。実はこれも唯一の正解ではないという渡辺さんのお言葉にまたまた一同うなづきながら、「今日は勉強になったわ~!」という感想があちこちから聞こえました。既に早くも「2回目はいつやるのか」「2回目をやってほしい」という希望が殺到しております。

 今回は無料開催しましたが、おかげさまで何人もの方にカンパをいただき、サポート会員にもなっていただけました。ボランティアで講師を引き受けてくださった渡辺様をはじめ、ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。また一緒に勉強してまいりましょう。(谷合)

 

 

新着雑誌です(2017.3.29)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌は閲覧のみです。貸出はできません。

労政時報 3927号 2017.3.24 (201291960)

賃金事情 No2736 2017.3.20 (201291986)

労働経済判例速報 2301号 2017.3.10・20 (201291929)

労働判例 No1150 2017.4.1 (201291952)

旬刊福利厚生 No2218 2017.2.28 (201291788)

労働法律旬報 1883号 2017.3.10 (201291846)

労働法律旬報 1884号 2017.3.25 (201291812)

季刊労働者の権利 Vol318 2017.1.25 (201291879)

労働基準広報 No1916 2017.3.1 (201291903)

労働基準広報 No1917 2017.3.11 (201291937)

 

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「ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2016受賞記念サミット in 紫波」終了

 3月12日に岩手県紫波町のオガールプラザで開催したサミットは、受賞4館のプレゼンあり、ワークショップあり、祝賀会ありの盛りだくさんな内容で、盛況裡におわりました。

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 「つながるとしょかんとつながる」をテーマに紫波町図書館が主催し、エル・ライブラリーなど受賞館が協力したしたこのイベントは、地元の「岩手日報」(下の写真。3/13付)と「盛岡タイムス」にも記事が載るなど、注目を集めました。岩手県内の図書館関係者のみならず、遠く関東や関西からも(!)参加者が集い、50名によって大いに盛り上がりました。

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 サミットは、紫波町図書館工藤巧館長のごあいさつに始まり、熊谷泉町長の挨拶と続き、受賞4館による8分間プレゼンへと移りました。みなさんさすがに手練れた見事なプレゼンで、各館の運営状況のセールスポイントが語られました。エル・ライブラリーの谷合はマイクを離さない女として有名なので、「しゃべりすぎたら電源落とす」という脅しもあったとかなかったとか言われながら、エル・ライブラリーの東北デビューを飾りました。

 その後は長野県立図書館長・平賀研也さんがコーディ―ネーターとなって、4館のシンポジウムが開催され、「つながる図書館」ってどんなことを実践してきたのか、Library of the Year を受賞してなにがあったか、などを語りつつ、図書館が地域に果たす役割を考えました。

 その後は紫波図書館の工藤館長の案内で館内見学。展示コーナーには受賞館の紹介ポスターを作成してもらっておりました。エル・ライブラリーのコーナーはこんな感じ↓

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  そして、後半は楽しいワークショップ。2館ずつ分けて、それぞれの館が普段おこなっているイベントを再現するという趣向です。

 大賞受賞館の伊丹市立ことば蔵はファシリテーター役の小寺和輝さんが「運営会議」を再現して、紫波町で実施したいイベントをみんなで考えるという話し合いを持ちました。

 オーディエンス賞受賞館の東京学芸大学学校図書館運営専門委員会は中山美由紀先生が、「NDC(図書館十進分類法)」の歌をみんなで歌って、図書館のしくみを学ぶという楽しいワークショップを展開。

 紫波町図書館は手塚美希さんがコーディネーターとなって「こんびりカフェ」を開催。「こんびり」とは農作業の合間におやつを食べて休憩する風習のこと。おやつを食べながら、農家の人のお話を聞くカフェタイムを体験しました。

 そしてエル・ライブラリーは、「史料を読み解こう! 100年前の労働争議嘆願書とパスポートからわかること」と題して、当館の博物資料を使った「歴史講座」を開催しました。みなさん熱心にわいわいとおしゃべりしながらの楽しい講座は大好評でした。

「歴史が大の苦手の私がパスポートのコピーと谷合館長の解説にグッと引き込まれてしまいました。そして、もっと時代背景を読み取りたいという気持ちになっていきました」という感想もいただきました。 

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 このイベントを一回限りのお祭りで終わらせず、全国の図書館の底上げめざして広げていくためには、今後も先進的な取り組みを実践する図書館のワークショップを体験するというのが、一つの案かもしれないと感じました。

 翌日の紫波町めぐりと盛岡街歩きは紫波町図書館の手塚さんに休日返上で一日付き合っていただき、図書館が地元密着でいろんな人とつながっていることを実感した一日でした。紫波町図書館のネットワークと実践に拍手喝采です。農業支援や町おこしに役立つ図書館、地元の子ども達の学びに役立つ図書館。それを実践されている姿に感銘を受け、エル・ライブラリーの活動にも生かしていきたいとあれこれ考えながら岩手県を後にしました。

 このサミットの内容はあまりに盛りだくさんで、すべてを伝えることができないのが残念です。お世話になった紫波町のみなさんに心から感謝申し上げます。(谷合)(新聞記事を除く写真はすべて大門秀幸氏撮影)

このイベントの開催案内記事はこちら:

ライブラリー・オブ・ザ・イヤー2016受賞記念サミット in 紫波 - エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

 

 

新着雑誌です(2017.3.23)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌は閲覧のみです。貸出はできません。

労政時報 3926号 2017.3.10 (201291770)

労務事情 No1336 2017.3.15 (201280336)

労働判例 No1149 2017.3.15 (201280369)

労働法学研究会報 No2640 2017.3.1 (201280393)

季刊労働法 256号 2017.3.15 (201291804)

月刊人事マネジメント 315号 2017.3.5 (201291838)

賃金と社会保障 1676号 2017.2.25 (201291861)

季刊労働者の権利 Vol.316 2016.10.20 (201291895)

 

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『帝国ホテルに働くということ 帝国ホテル労働組合七〇年史』

奥井禮喜著(ミネルヴァ書房/2016年7月/四六判276頁)、別冊資料編あり

 

 「帝国ホテル労働組合」は、1946年5月21日に誕生し、総評(日本労働組合総評議会)傘下、今は連合(日本労働組合総連合会)を構成する「サービス連合」傘下の、組合員1,744名(2015年時)の企業内組合である。

 本書は、結成70周年を迎えて、「みんなでつくる運動史」という提案のもとに、単行本として刊行されて、この種の書としてはめずらしく、一般書店の店頭に並んでいる。

 執筆者は当該労組の関係者ではなく、人事・労働問題のコンサルティングや執筆活動をしている「外部」の人であり、組合運動は「おもしろくない」という気分に支配されがちな昨今の状況下で、本書は「おもしろく書く」という当該労組の意図と願望が追求されていて、「おもしろい」「読みやすい」書となっており、社会的存在としての労働組合のあり方を考えさせられる内容となっている。

 別冊の資料編は、通常の労働組合の年史に共通の、年次毎の大会スローガンや組合員数、役員名、主要な労働条件の進展、機関紙の主要記事などが、50年史発行から現在までの20年間を通して綴られていて、組合史として欠かせない資料となっている。

 本編は、― わたしたちは、①いまここに在る(現在の認識)②どこからきたのか(過去の再検証)③どこへ行こうとするのか(未来への目標)というねらい(「はじめに」から)のもとに、2部構成になっている。

・第1章 組合の力・一人ひとりの知恵と誇り―組合員100人・100時間インタビュー

・第2章 みんなで作ってきた七〇年の運動史

 第1章の100人インタビューでは、組合とは、組織・機関を意味するかのような風潮に対して、主人公は組合員であり、「主人公が主人公意識を失えば、大衆運動は力にならない」という信念を具現化する志が、登場者一人ひとりの人生に繋げて「帝国ホテルに働く意味」の語りを惹き出している。仕事、労働を、生活の糧のためだけでなく、自分自身の人生を作っていくための仕事、一人ひとりの主体が問われる労働組合との関わりが、ホテルのあらゆる職種の人びとの発言を通して語られている。それらの主張は、決して「帝国ホテル」という一流ブランドだから成り立つというというのではなく、登壇者が共通に語る「ホテルパーソン」としての気風、労働者意識、ホテルの地域で果たす役割にまで普遍化するインタビュアーの意図が伝わる。

 ふんだんに掲載されている写真も、大会や集会で先頭に立つリーダーの姿ではなく、ホテルの業務を担っている人びとの労働の姿を丹念に追っていて、訴えるものがある。

 第2章は、帝国ホテル労組が真の意味で「労使対等」を実現していく過程の記述なのだが、時代背景がコンパクトながら的確な解説で、学習テキストとしても活用できる。

 それ以上に、労働組合の主人公である一人ひとりの組合員、「自立人間」をめざす人びとを支援する労働組合のあるべき像についての著者の哲学が伝わる展開となっている。

― 「労働組合は、一人ひとりの人生に肉薄する努力が問われる」「労使対等というのは、被雇用者が働くことを通して、職場における民主化を実現していく課題である」― と。

 もちろん非正規の人びとへの連帯も含めた追求となっている。

 「帝国ホテル労働組合の誇らしい気風(エートス)」を謳いあげた書であり、「働く意味、人生の意味、そして労働組合の可能性へ」(水野和夫・法制大学教授の推薦の言葉)導いてくれる書となっている。組合史編纂の手法としても、興味深い。(伍賀偕子(ごか・ともこ):元「関西女の労働問題研究会」代表)

『なぜユニオンをつくったのか』

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長橋 淳美 著 (2016年3月1日/A5版 40頁) 

<第1章 ユニオン誕生>
 このパンフレットは、大阪府富田林市職員の少数派組合の「富田林市職員ユニオン」の代表を結成時の1996年3月から2008年まで務めた、長橋淳美さんの個人的著作である。著者は、ユニオン結成の中心を担った者として、新しい情勢に応じてユニオン結成の理念を再確認し、修正するところは修正し、活動をさらに発展させることを願って書いたとしている。

<第2章 ユニオン結成の背景>
 著者によるとユニオン結成の一つの背景は、いわゆる労戦統一のなか、自治労の主流が連合に加盟する一方、富田林市職労も加盟する衛星都市職員労働組合は連合加盟に反対し、全国労働組合総連合に加盟、結果として市職労反主流の居場所がなくなったことにある。
 背景の第2は、バブル崩壊と行政改革のなかで、(市職労が押し進めるような)高い賃上げ要求が現実的でなくなった、と著者は指摘する。
 第3は、男女共同参画、障がい者雇用など、一律な労働条件引き上げの枠に収まらない課題が出てきたことだ。

<第3章 新しい組合運動の模索>
 ユニオンは、このような背景から生まれたので、新しい課題や従来からの課題も新しい視点で取り組むことになる。
 まず賃金闘争である。著者は賃金闘争を、組合運動にとって一番大きな課題であり、賃金が労働力の再生産のための費用とするなら、生活できる賃金水準を求めて組合運動するのは当然のことと位置づけた上で、激しい地方公務員バッシングに直面する中で、社会情勢、民間賃金の動向、地域性等を十分に分析し、誰もが納得できる賃上げ水準を掲げて運動をすべきとしている。その代わり、掲げた要求は是が非でも実現するという覚悟と運動が必要、としている。
 人事政策への提案と改革運動。90年代から2000年代、人事政策に対して組合の側から提案することはタブーのようなもので、運動の仕方も当局の提案に反対していくというのが普通であり、当局の側も人事政策は組合には介入させないというのが一般的な態度だった。しかし、ユニオンは人事政策についても積極的に提案していくという方針をとった。自治労の四原則(公平・公正、透明性、客観性、納得性)、二要件(労働組合の関与、苦情処理機関の設置)に基づき当局に公正な人事評価制度を求めたのである。
 また、人事制度改革でユニオンが最も力を注いだ課題が「常勤嘱託」職員の正職員化だった。富田林市では、十分な規定を設けないまま人手不足を安易に嘱託などで穴埋めしてきた。その結果、正職員と同じ仕事を同じ条件で行っているのに、賃金・手当・職場などで差別的な扱い受けている「常勤嘱託」が生まれてきた。ユニオン結成時、組合員の3分の1が常勤嘱託だったので、この正職員化は一貫して中心課題だった。その結果、結成以来16年の闘いを経て、2012年、ようやく常勤嘱託組合員全員の正職員化を実現したのである。
 ユニオンは、さまざまな新しい課題にも取り組んできた。男女共同参画としてはとりわけ「お茶くみ問題」への取り組みが多くの反響を呼んだ。他に、障がい者雇用、市民との連携などでも成果をあげている。

<第4章 労働組合にとって大切なこと>
1.誰もが職員として平等な権利を持っているということ(公平性)
 「組合組織の中では、まったく対等な立場で議論し、行動し、公平な人間関係でなくてはならない。そのことが、組合としての視野を広げ、偏見のない正しい方針を導き出し、運動のエネルギーを引き出すことにつながるからだ。」

2.たくさんの職員に支持され支えられるということ(連帯)
 「ユニオンは立ち上げから圧倒的少数の組合であった。・・・しかし、ユニオンの活動をやっていて、市役所の中で孤立しているという感覚は一度も持ったことはなかった。市職労の組合員でも、ユニオンの事務所に来ていろいろと職場の不満など語っていく職員や、ユニオンの機関紙に投稿してくれる職員も少なからずいた。年末に組合員以外の職員にカンパを募るとバカにならない金額が集まった。」

3.当局に対抗できる力を持つこと(対抗権力)
 「公務員の職員組合は、その権利が制限されているとはいえ、当局に対して、ものを言い、交渉することが法律で認められている。組合の交渉課題は、基本的に賃金・労働条件だが、市の政策の中身、実施方法は即職員の労働条件に跳ね返ってくるから、ある意味どんな課題でも交渉の対象にすることができる。
 もちろん、それは労働組合のエゴを追求するためではない。職員の意見、市民の意見を反映させた働くものの立場からの交渉だ。」(ボランティアN)

講座「大阪社会労働運動史」初級受講生募集中

講座「大阪社会労働運動史」第3期

市民はいかに労働問題や社会問題の解決に関わってきたのか。 

歴史に学び、現代の社会労働問題に取り組む頭と心を鍛える 「市民による市民のための市民の歴史講座」。
教材はエル・ライブラリー所蔵の過去100年間にわたる、労働・社会運動の文書、写真、映像などのリアルな資料。
今期は篠田徹講師(早稲田大学教授)による中級と、黒川伊織講師(エル・ライブラリー特別研究員・神戸大学研究員)が指導する初級を併催。


 初級コース「基礎から学ぶ『大阪社会労働運動史』」

*明治維新以後高度経済長期までの大阪の社会・労働運動の歴史を、講師の講義によって学ぶ。
*史跡歩きもあり。
*希望者には中級講座の見学も設定します

受講生募集中
申込・問い合わせ

どなたでも

受講料:1万円

日程

開講式 :2017年4月23日(日)午後2時  オリエンテーション(書庫見学など)
 ※開講日に出席できない方にはフォローあり。 ※講座は原則として第3日曜日。

開講式 4月23日
番外 5月5日~9日 三池炭鉱閉山20年展の見学
第1回5月21日 社会運動史入門講義
第2回6月18日 社会運動史入門講義
第3回7月16日 社会運動史入門講義
第4回9月17日 社会運動史入門講義
第5回10月15日 午前「大阪社会運動顕彰塔」見学(希望者のみ)、午後講義
第6回11月19日 中之島界隈の社会運動史跡めぐり
第7回12月17日 社会運動史入門講義
第8回1月21日 社会運動史入門講義
第9回2月18日 社会運動史入門講義
第10回3月18日 受講生によるレポート発表「講座を受講して」


篠田徹(早稲田大学社会科学総合学術院教授)

篠田徹氏

早稲田大学社会科学総合学術院教授
1959年東京生まれ。早稲田大学政治学研究科博士後期課程中退。
九州大学専任講師、ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員などを経て
現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授。研究分野は比較労働政治。
著書に『世紀末の労働運動』(岩波書店)、『労働と福祉国家の可能性:労働運動再生の国際比較』(共著、ミネルヴァ書房) ほか。

黒川伊織氏

エル・ライブラリー特別研究員、神戸大学特別研究員
1974年広島生まれ。神戸大学総合人間科学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。研究分野は日本思想史・社会運動史。
著書に『帝国に抗する社会運動:第一次日本共産党の思想と運動』(有志舎)、『「在日」と50年代文化運動―幻の詩誌『ヂンダレ』『カリオン』を読む』(共著、人文書院)ほか。