寄贈本紹介

『炭都と文化-昭和30年代の三池・大牟田-』

(※今回は寄贈本紹介を編著者ご自身に書いていただきました) 「萩尾望都SF原画展」が現在、全国を巡回中です。 http://hagiomoto-sf.com/ 先日、東京中野で鴨川つばめの「マカロニほうれん荘」原画展が開催され、往年のファンで賑わいました。http://koruku…

『教科書をタダにした闘い 高知県長浜の教科書無償運動』

村越良子、吉田文茂著 (解放出版社/2017年11月/四六判300頁) 現在、小中学校の児童生徒には、毎年新しい教科書が無料で配布される。教科書は文科省が作製した紙袋に入れられ、「保護者の皆さまへ」と題して、「この教科書は、義務教育の児童・生徒に対し…

『打倒安倍政権 9条改憲阻止のために』

五十嵐仁(いがらし じん) 著(学習の友社/2018年4月/161頁) 著者が学習の友社から上梓した政治学習のためのテキスト第3弾に当たる。つまり、同じテーマで三度目の出版になるということなのだから、事態は改善していないと見るべきなのだろうか。著者自…

『水俣を伝えたジャーナリストたち』

著者:平野恵嗣 2017年6月 岩波書店 1954年8月1日、『熊本日日新聞』は「水俣市の漁業集落で猫が狂ったようにキリキリ舞って死んでしまう」との記事を載せた。それから2年後の1956年5月1日、チッソ附属病院が水俣保健所に「脳疾患症状患者発生」を報告した。…

スキルアップ!情報検索:基本と実践

中島玲子, 安形輝, 宮田洋輔著 日外アソシエーツ , 紀伊國屋書店 (発売) 2017.9 192頁 情報検索を初めて学ぶ学生、スキルアップしたい現場の図書館員、体系的に学ぶ機会がなかった社会人のために書かれた入門書。情報検索の入門書としてだけではなく、資料論…

『オルグ!オルグ!オルグ! 労働組合はいかにしてつくられたか』

本田一成著(新評論/2018年3月/四六並製384頁) ※定価3024円が送料・税込2500円になるチラシをエル・ライブラリー内で配布中! 本書は、チェーンストアの労使関係を専門的に研究している本田一成(國學院大学経済学部教授)が、業界最大の産業別組合である…

川西の歴史今昔 ~猪名川から見た人とくらし~

著者:小田康徳 2018年1月 神戸新聞総合出版センター 当ブログにて連載していた、「『女工哀史』と猪名川 ― 名著は兵庫県で書かれた」がその一部として掲載されている、『川西の歴史今昔』がついに発刊されました。 早速、当館ボランティアスタッフの筆にな…

活路は共闘にあり : 社会運動の力と「勝利の方程式」

五十嵐仁(いがらし じん) 著(学習の友社/2017年2月/141頁) 著者は、2008年〜2012年に法政大学 大原社会問題研究所長の任にあった政治学者。2016年1月には八王子市長選挙に「無党派共同」の候補者として出馬した。 本書は、2015年の『対決 安倍政権―暴…

「子どもの貧困」を問い直す 家族・ジェンダーの視点から

(松本伊智朗編/法律文化社/2017年10月/A5判272頁) 本書は、「子どもの貧困」を家族・ジェンダーの視点からの議論を試みた研究会の成果であり、3部構成12論考からなっている。 編者の松本伊智朗が序論において、研究会の共通認識を概括した上で、各論考…

当館資料を使った研究論文を紹介

当館の資料を活用した研究論文はいろんな方に書いていただいており、しばしばその成果を抜き刷りなどの形で頂戴しています。 資料を活用してもらえるのが、司書のなによりの喜びです。そして今般もまた、一橋大学院生さんから成果報告をいただきました。 『…

『女・オルグ記』

『女・オルグ記 ~女性の自律と労働組合運動のすそ野を広げて』伍賀偕子著(ドメス出版/2016) 上梓してから1年以上たつ自著の紹介をさせていただきたい。 本書は、総評*1の「主婦の会オルグ」が、「女性の自律と労働組合運動のすそ野を広げる役割」を担っ…

『戦後教員組合運動の地域社会史的研究』

戦後教員組合運動の地域社会史的研究 :大教組所蔵文書の史料論的検討を通じて 森下徹編著 2017.3 244p (2014年度~2016年度科学研究費助成事業基盤研究(C)研究成果報告書) 本書は、大教組(大阪教職員組合)が所蔵し、未整理のまま死蔵・廃棄されかねな…

『めげない女たちの物語 戦後70年、歩み続けて ふぇみん聞き書き集』

(ふぇみん婦人民主クラブ/2017年7月/B5判262頁) 本書は、敗戦の翌年1946年にいち早く結成された「婦人民主クラブ」(現在の名称=「ふぇみん婦人民主クラブ」)が、創立70周年を記念して、90代から80代の先輩会員21人への聞き書きプロジェクトを組み、4…

『日本労働映画の百年』を配布中→終了

配布は終了しました(2018.3.6) 『日本労働映画の百年:映像記録にみる連帯のかたちと労働者福祉・共済活動への示唆』 佐藤洋, 河西宏祐[著];井坂能行, 篠田徹 , 清水浩之[執筆協力] 全国勤労者福祉・共済振興協会発行 2017.7 第1部 労働映画についての考…

漱石の個人主義 ~ 自我、女、朝鮮

関口すみ子(海鳴社/2017/四六判310頁) 著者は、元法政大学法学部教授で、思想史、ジェンダー史が専門。 著書も、『御一新とジェンダー』(東京大学出版会/2005年)、『管野スガ再考』(白澤社/2014年)、『近代日本 公娼制の政治過程』(白澤社/2016…

『岐路から未来へ』

(共同通信社 編/2015年8月31日 柘植書房新社 発行/四六判270頁) 本書は、2014年の1年間、週1回で計50回配信された同名の連載を1冊の本にまとめたものだ。「まえがき」では以下のように記されている。東日本大震災について「もし、人知を超える自然…

『労働史からみた同一労働差別賃金―その変遷と問題点』

柳田勘次著(兵庫県労働史研究会/2017年4月/A5判130頁) 著者は1931年生まれで、労働運動現役時代の1960年代から70年代には、総評全国金属兵庫地本書記長ならびに委員長を務めながら、多くの研究論文や著書を著しており、その問題意識の鮮明さが伝わる書で…

『生産性向上の理論と実践』

(梶浦昭友 編著/2016年3月30日/A5版 本文224頁) 当館の理事長・山﨑弦一も筆者のひとり。 本書は、関西学院大学産業研究所が日本生産性本部からの委託研究「生産性向上と雇用問題」(2009~2010年)を受けた後、共同研究「生産性の現代的意義」(2012…

『大阪安保50年史』

(安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会 発行/2016年3月26日/A5版 本文330p, 年表27p) 本書は、「安保破棄・諸要求貫徹大阪実行委員会」と日本共産党の立場から、安保問題への取り組みや国政・地域での選挙などについて述べたものである。また、集会動…

『帝国ホテルに働くということ 帝国ホテル労働組合七〇年史』

奥井禮喜著(ミネルヴァ書房/2016年7月/四六判276頁)、別冊資料編あり 「帝国ホテル労働組合」は、1946年5月21日に誕生し、総評(日本労働組合総評議会)傘下、今は連合(日本労働組合総連合会)を構成する「サービス連合」傘下の、組合員1,744名(2015年…

『なぜユニオンをつくったのか』

長橋 淳美 著 (2016年3月1日/A5版 40頁) <第1章 ユニオン誕生> このパンフレットは、大阪府富田林市職員の少数派組合の「富田林市職員ユニオン」の代表を結成時の1996年3月から2008年まで務めた、長橋淳美さんの個人的著作である。著者は、ユニオ…

組合史・その残照と黎明

『組合史・その残照と黎明 -或る地方都市の自治体職員労働組合の分裂と組織統一までの道程 そして その中にいた わたしたちの時代』 星 光二 著(緑鯨社/2016年1月31日/A5版 P.387) 本書は、北海道釧路市における市職員労働組合の歴史のうち、著者が…

『「サークルの時代」を読む  戦後文化運動への招待』

宇野田尚哉・川口隆行・坂口博・鳥羽耕史・中谷いずみ・道場親信 編(影書房/2016年12月/A5判並製366頁) 1950年代、東アジアで朝鮮戦争はじめ再び“熱い戦争”が起きていた時代に、反戦・平和、抵抗と民主主義を模索する人びとの拠点として興った「サークル…

名取市における 東日本大震災の概要

『名取市における 東日本大震災の概要』名取市総務部震災記録室 編集(宮城県名取市/2015年3月/A4版 118p) 『東日本大震災 名取市の記録』名取市総務部震災記録室 編集(宮城県名取市/2014年10月/A4版 400p) (右の写真は本書とともに出版されたD…

『日本における社会改良主義の近現代像 ―生存への希求』

玉井金五・杉田菜穂著(法律文化社/2016年11月/A5判292頁) 本書は、人口・社会問題を軸に、戦前戦後における社会改良主義の学問的鉱脈を丁寧に探索して現代と対峙する、社会政策論の体系的な専門書である。11の章と2つの補章から構成されているが、それ…

『映像が語る「地方の時代」30年』

今回から寄贈本紹介の執筆スタッフが新たに加わりました。ボランティアのNさん(男性)です。図書館員の経験はないのですが、これまでもエル・ライブラリーで時々配架作業や目録整理作業を手伝っていただいておりました。ではNさん執筆の「寄贈本紹介」、第1…

『飾らず、偽らず、欺かず 管野須賀子と伊藤野枝』

田中伸尚著(岩波書店/2016年10月/四六判240頁) 「大逆事件」(1910−11年)で処刑された唯一の女性、管野須賀子(かんの・すがこ)。その約10年後、「甘粕事件」(1923年)で憲兵隊に虐殺された伊藤野枝(いとう・のえ)。女性を縛る社会道徳や政治権力と…

『中成長を模索する中国 ―「新常態」への政治と経済の揺らぎ』

大西 広 編著(慶應義塾大学出版会/2016年/A5判194頁) 本書は慶應義塾大学東アジア研究所の3年間にわたる研究プロジェクトの成果であり、大西 広編著者の他に、7名が執筆している。 本書の狙いは、安定した「中成長国」に向けて根本的な社会構造の転換…

LLブック わたしのかぞく−なにが起こるかな?

LLブック(やさしく読める本)制作グループ(藤澤和子、川崎千加、多賀谷津也子)編;長谷川朋也 写真 2015年4月 樹村房発行 27×19cm(横長本)1冊 LLブックの「LL(えるえる)」とはスウェーデン語で「やさしく読める」という意味の言葉の…

『日本で初めて労働組合をつくった男 評伝・城常太郎』

牧 民雄 (同時代社/2015年6月/A判322頁) 「日本で初めて労働組合をつくった男は?」と問われて、この人の名が浮かぶ人は極めて稀で、日本史の教科書では、高野房太郎と習った人が多いかも知れない。 本書の帯の紹介では、― アメリカ帰りの靴職人・城常太…