寄贈本紹介

『原発が「死んだ」日』

永江雅俊著(阿吽社/2015年8月/四六判190頁) 著者は、チェルノブイリ原発事故で被曝したベラルーシの子どもたちの「転地保養里親運動」に日本で20年以上取組んできた、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の僧侶である。 僧侶であると同時に、北海道電力泊原発…

エル・ライブラリーの記事あり!『岐路から未来へ』

2014年2月13日に当ブログに既出の、「共同通信社配信記事にエル・ライブラリーのことが大きく取り上げられた」という、その記事が、本になりました! 共同通信社の佐々木央編集委員が書いてくださった記事は「岐路から未来へ」という連載企画のなかの一つで…

『消されたマッコリ。』

『消されたマッコリ。 朝鮮・家醸(カヤンジュ)酒文化を今に受け継ぐ』ほろよいブックス 伊地知(いぢち)紀子(のりこ) (社会評論社/2015年5月/A5判184頁) 社会評論社の「ほろよいブックス」第6冊目。このシリーズは、「人の営みを肴に文化の豊かさを味わう…

『日英対訳 津軽の藍』

北原 晴男 監修 2012年11月 弘前大学出版会 A5版 159頁 藍は、天然染料の一つで日本の伝統的な色として、その美しさはジャパンブルーと讃えられる。藍(植物)から採れた染料を使って染めた藍染は、着物として江戸時代から人気があり、さまざまな文様や色合…

『日本ボランティア・NPO・市民活動年表』

大阪ボランティア協会ボランタリズム研究所監修 岡本榮一/石田易司/牧口明編著(明石書店/2014年2月)750頁 ※日本NPO学会の林雄二郎賞(最優秀賞)受賞作「概観」の冒頭に「本年表は、市民(ボランティア)NPO活動に関わる総合年表としては、おそ…

関西国際交流団体協議会の2冊

『NPO・NGOのキャパシティ ディベロップメント』 『持続可能な社会のつくり方〜若者のためのESD実践資料集』 特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会(2015年3月) 本書を編集発行した「特定非営利活動法人 関西国際交流団体協議会」は、昨年2014…

エル・ライブラリーが取り上げられている2冊

『デジタル文化資源の活用―地域の記憶とアーカイブ』NPO知的資源イニシアティブ編著 2011年7月 勉誠出版発行 A5版 233頁 『デジタル・アーカイブの最前線―知識・文化・感性を消滅させないために』時実象一著 2015年2月 講談社発行 新書版 218頁(ブルー…

『体験者がつづる近江絹糸人権争議 自由と人権を求めて』

白石道夫編著(2015年3月/文理閣/117頁) 本書の編著者白石道夫氏は、1954年6月に15歳で近江絹糸彦根工場に集団就職した直後、日本の労働運動史上歴史的な近江絹糸人権争議(1954年6月106日間のストライキ)を体験している。 戦後民主主義の思想と行動が…

『対決 安倍政権―暴走阻止のために』

五十嵐 仁(学習の友社/2015年3月/126頁) 著者は、2008年〜2012年に法政大学大原社会問題研究所長だった政治学者で著書多数。 本書の目的は、「ブレーキをかけるためには、猛スピードで突っ走っている安倍首相が目指しているこれからの日本とはどのような…

『遊廓のストライキ 女性たちの二十世紀・序説』

山家悠平(株式会社 共和国/2015年3月/273頁) 本書は、著者の京大大学院博士学位論文に加筆修正を加えて出版されたものである。 千代駒という娼妓が森光子にあてた手紙から本文に入る。手紙には、1926(大正15)年大正天皇の御大喪にも休ませず見世に出…

社会問題の変容:賃金労働の年代記

ロベール・カステル著, 前川真行訳 今回からまた新たに寄贈本紹介を書いてくださるボランティアスタッフが増えました。樋口進さんです。樋口さんは京都大学で社会学を学び、塾講師などを勤めたあと、現在は会社役員をされています。 では、以下に紹介文を掲…

人としての途を行く:回想細迫兼光

“細迫兼光(ほそさこ かねみつ)”。ぼくはこのお名前を知らなかった。読みすすんで、この人物が労農党の指導者として、戦後は社会党の領袖の一人であったことを識る。 勝手に章立てなどして失礼だが、第一章「清く烈しく」は文字どおり、“人としての途を行っ…

『新時代の「日本的経営」』オーラルヒストリー〜雇用多様化論の起源

八代充史・牛島利明・南雲智映・梅崎修・島西智輝編(慶應義塾大学出版会/2015年1月)370頁 本書は、1995年5月に発表された日経連の『新時代の「日本的経営」―挑戦すべき方向とその具体策―』作成に実際に携わった人たち5名と労働分野1名へのオーラルヒ…

『私の労働研究』

熊沢 誠(堀之内出版/2015年1月)A5判284頁 エル・ライブラリーで定価2376円を2100円(税込)で割引販売中。近々読書会も開催予定です。 労働研究の第一人者として根強いファン・読者をもつ「熊沢誠」(甲南大学名誉教授)の、半世紀にわたる研究軌跡を、…

【寄贈本紹介】『未来の図書館、はじめませんか?』

岡本 真、森 旭彦著 2014年11月 青弓社発行 B6版 194頁 今回より、また新たに寄贈本紹介コーナーを執筆してくださる方が増えました。大阪府内の公共図書館で長らく勤められた谷垣笑子さんです。早速、図書館員にもそうでない人にもお薦めの新刊書を紹介して…

『東日本大震災後の公益学と労働組合』(公益叢書第二輯)

現代公益学会編 (2014年9月/文眞堂)A6判220頁 2014年7月に創設された「現代公益学会」が編纂した第2輯である。 世紀の転換を前後する2つの大震災を機に、公益法人改革が進められ、「官による公益」から「民による公益の増進」に流れが大きく変わった…

馬場新一遺稿集&追悼集

『群雀 馬場新一遺稿集』(編集協力=竹の花文芸/2014.12.10/私家版) 『馬場新一さん追悼集』(馬場新一さんを偲ぶ会=情報労連近畿ブロック協議会・NTT労働組合関西総支部・同西本社総支部/2014.10.26/私家版) 馬場新一氏は、旧全電通労組(現NTT労組)…

『帝国に抗する社会運動 第一次日本共産党の思想と運動』

黒川 伊織(2014年11月/有志舎)A判324頁 著者は、神戸大学国際文化学研究推進センター協力研究員、桃山学院大学兼任講師で、本書は、2010年6月に神戸大学に提出された博士論文に、大幅な加筆修正がなされたものである。 まず本書の研究対象である「第一次…

『困ったときには図書館へ 〜図書館海援隊の挑戦〜』

神代 浩 著 (悠光堂2014年10月) B判207頁 図書館と言えば、“無料貸本屋”、それ以上何をするところ?というようにイメージが広がらない人が多いと思う。全国に図書館の数は、3,274館ある(2011年10月文科省調べ)。他の社会教育・文化・文化・体育施設には…

『南国港町おばちゃん信金 「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方』

抱腹絶倒でそのうえ勉強になる本書は、エル・ライブラリーにて定価1944円を特価1700円で販売中! 著者は、国際協力コンサルタント、コミュニティ開発専門家という肩書だが、そんないま流行りの“わかったようでわからないような”解説ではなく、まずは著者の実…

「在日」と50年代文化運動 幻の詩誌『ヂンダレ』『カリオン』を読む

『ヂンダレ』『カリオン』というのは、1950年代、大阪で詩人・金時鐘を中心に発行されていた、在日朝鮮人の詩誌である。 本書は、2009年5月24日開催のシンポジウム「いま『ヂンダレ』『カリオン』をどう読むか」(ジンダレ研究会主催 於大阪文学学校)の…

『沖縄闘争の時代 1960/70 分断を乗り越える思想と実践』

大野光明(2014年9月/人文書院)340頁 著者は1979年生まれで、現在大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教。 本書は、立命館大学大学院・先端総合学術研究科に提出した博士論文『沖縄の日本「復帰」をめぐる社会運動の越境的展開―沖縄闘争と国…

『小企業・自営業がつくる未来社会―「いのち」と「くらし」のネットワーク』

編者の「一般社団法人 関西中小企業研究所」は2010年6月に設立されている。(理事長=庄谷邦幸、本書では最終章=10章執筆)。 日本の企業数の8割強を占める小規模企業の大半は、従業者が10人未満の小企業であり、その約6割が個人営業から従業者4人まで…

『徳さんの美学 関西労働運動の気風』

※本書は現在、書店で入手できません。エル・ライブラリー内で販売中。1冊2500円を特価1500円(税込送料込)で。お申し込みはlib@shaunkyo.jp までメールでどうぞ。 まずは、徳さんとは、故山本徳二氏のことで、1927(昭和2)年12月に大阪市西淀川区に、8人兄…

小栗啓豊オーラル・ヒストリー

『小栗啓豊オーラル・ヒストリー<元日本鉄鋼産業労働組合連合会中央執行副委員長>』青木浩之・高知短期大学准教授 平成25年度日本学術振興会科学研究日補助金研究成果報告書 本報告書は、日本鉄鋼産業労働組合連合会(=鉄鋼労連 現在は基幹労連の一部門)…

『時代に抗する―ある「活動者」の戦後期』 

<書店では入手できません。エル・ライブラリーにて1000円で販売中!> 本書は、著者=杉本昭典のインタビュー(構成=市田良彦)と解題「尼崎における日本共産党 『五〇年分裂』の展開」(黒川伊織)の2部構成になっている。 杉本昭典は、1928(昭和3)年…

『みつや交流亭物語』

『おもろい商店街のなかのメチャオモロイみつや交流亭物語』片寄俊秀編著(2014年6月/特定非営利活動法人みつや交流亭発行)90p,21cm とにかくおもしろい。案内人(編著者)の軽妙な筆運びで一気に読みすすみ、「行ってみたい」と誘われる本である。 <商…

『きり拓く 大賀重太郎追悼記念誌』

『きり拓く ひとびととゆめをつないだオトコのものがたり 大賀重太郎追悼記念誌』大賀重太郎追悼記念誌編集委員会(2014年1月17日 B5判219頁) 2012年7月8日に逝去された大賀重太郎氏を偲ぶ記念誌である。<障害者運動の「裏方」に徹して> 第一部には、「障…

『地下水、その噴き出ずるを願って』

『地下水、その噴き出ずるを願って ―熊本の治安維持法犠牲者、その名簿と足跡』梶原定義編 治安維持法国賠要求同盟熊本県本部, 2005 本書は、政府に治安維持法の犠牲者への謝罪と賠償を求めるための基礎資料作成の調査が、治安維持法国賠要求同盟熊本県本部…

「歴史に灯りを」

『歴史に灯りを 言ってきたこと、やってきたこと、できなかったこと』小田康徳著、阿吽社 2014 本書は、著者が2014年3月に大阪電気通信大学を定年退職された機会に、副題にあるように、「言ってきたこと、やってきたこと、できなかったこと」をまとめて上梓…