エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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5/28の集いにご参集の皆様からの感想を掲載します

 28日の「集い」の議事要録についてはまだ発言者全員の確認が終わっていませんので、明日までお待ちいただきますようお願いいたします。

 今回は先に参加者からの感想コメントなどを掲載させていただきます。

 後半のフリートークでは司会のまずさのせいでなかなかまとまりのあるものとはならなかったことを申し訳なく思っています。
 本来ならば「次の一手」を提案して終わるべきところがそうならなかっことが一層その思いを強くする要因ではなかったかと反省しております。もちろん「次の手」については日々考え、動いていますが、あの場で具体的な提起にまではいたりませんでした。しかし、当日いただいたコメントやその後に頂戴したご意見など、参考になることはいくつもありましたので、近いうちに皆様にご提案させていただきます。

 では、ご参加の皆様からのコメントを掲載いたします。ありがとうございました。

今日の見学会、社運協は知っていましたが、実際に資料などを見て説明していただけて大変有意義でした。ありがとうございました。  
 実は、社運協については大阪城公園にある労働運動関係者の顕彰碑のことしかイメージできてませんでした。
 「府の労働情報プラザ」についても、部が違うとよく分からないというのが正直なところです。申し訳ありません。集いのほうもそれぞれの方から直接お話を聞けてよかったです。 
 ところで、今日最後に提案された、知事あての要望書のなかで、
「博物館や図書館の専門職は大阪府職員よりも安い賃金で働いてきました。」
という文章がありましたが府の職員の私としては少し悲しい思いがしました。
確かに、皆さんは府の職員よりも安い賃金で働いてこられたのは事実だと思いましたので集会では発言しませんでしたが、府の職員が今どうゆう気持ちでいるのかは、こうゆう場所に集まっている人たちにもわかってもらえないのかということです。
橋下氏が知事として大阪府に来てから、知事からは私たち府の職員はまるで犯罪者扱いをされているような気分です。今回、出された給料のカット案も、10%以上のカットというのはまるで処分と同じです。
集会ではいかに多くの人々とつながっていけるか。という話が出ていたかと思いますが、私たち府の職員(大阪府から給料が出ていることでいえば、警察と教員もですが)のことは分かってもらえないのかという思いです。
以上今日の感想です。

昨日は、見学のご案内していただきありがとうございました。
集いでも、それぞれの館の成り立ちや活動状況が違うことなどを知ることができました。
橋下知事の費用対効果というものさしでは測れない資料の収集という分野での活動、専門職という自負、その中で自らを反省されているリバティの館長‥
批判ではなく、前向きに自分たちにできることを討論する。
とても考えさせられました。

これという名案が出てこないのですが、たくさんの府民にこういう状況を知ってもらうことが大事なのでしょうが。知ってもらう効果的な方法が、分かりません。新聞というメディアの有効でしょうし、HPも一定公開のものです。テレビの取材が効果的だと思いますが、ツテもないし‥
でも、諦めないで何か行動できることがあれば、お知らせ下さい。
お疲れ様でした!これからも頑張りましょう
私は、主にドーンセンターの支援をしています。(I.M)

徳島の長谷川と申します。
昨夜は、施設見学並びに集いに参加させていただき、ありがとうございました。ごあいさつさえきちんとしておらず、失礼いたしました。一言、お礼と感想を申し上げたいと思い、メールを差し上げます。
見学会については、プラザもセンターも、名前を聞いたことがあるだけだった ので、たいへん驚きました。もちろん、ナマの資料の蓄積と長期にわたる継続に、です。おっしゃるとおり「宝の山」だと思いました。
確か、PT案では、弥生博の考古資料も、近つ飛鳥で使えるものを移すというだけだったと思います。その峻別基準は分からないし、移されなかったものは廃棄の恐れがあると思っていましたが、同様の危険性、それも極めて短期的・ 短絡的な視点で判断されている危うさが多方面に広がっていることに慄然とする思いでした。気が付けば累々たる廃棄物の山とされたのではたまりません。
かつて、大阪で過ごした学生時代、大阪歴史学会が主催した大阪市公文書館の見学会に参加したことがあります。その際、ある古代史研究者の名言を聞いたことがあります。「今は古代史の一級史料となっている正倉院文書は、実は奈良時代の廃棄物だ。その時代には不要だったものが、時間の経過によって史料として価値を持ってくる。だから、できる限りのものを残さなくてはいけない」ということでした。このことばは、私たちの博物館がガラクタの山呼ばわりされる時、いつも思い出し、また反論用につかっています。正倉院とゴミのミスマッチが効果的なようです。

さて、集いのほうは、時間が不足していたようで、消化不良だったと感じました。すでに死刑宣告を受けているかのような状況下で、前向きな進み方を論じようというのは、無理なことだったかもしれません。それでも、朝治さんの話にあったような、これまでの活動の反省と活動の開拓に向けての議論がもう少しあるべきだったように思いました。
日常的には、自分たちの仕事の意義や成果・問題点を突き放して省みることはないように思います。急激な外圧の中だからこそ、考え直してみることができるといえるのかもしれません。だれに向けての仕事か、専門性かという原点を見直して、アピールする方向性を定めたり、支持基盤を固める踏み出しがいるんだろうなと感じました。
私の勤務先でも、数年前から厳しい情勢(大阪府のような過激なものではありませんが)への対抗策として、仕事の「可視化」を図るという意図で、業務を洗い出し、中期目標を定めて自己点検をしています。博物館は膨大な仕事を抱え、役に立っているという宣伝の意味でもあります。危機感がある意味、有効に作用して、博物館の内と外の関係を考えながら業務に取り組む姿勢が定着してきました。

話は変わりますが、橋下プランが登場したときから、関連施設間のつながりの弱さが気になっていました。大阪歴史学会などから歴史系博物館支援の問題は聞いておりましたが、リバティについては、朝治さんや他の学芸員以外のルートはないというような状況でした。いろんな経緯はあるにせよ、どれもがセーフティネットという自信をもってネットワークを固めるべきと思いました。昨日の大同団結は画期的だったようですが、さらに推進してほしいと思います。

ずいぶん余計なことを記してしまいました。それだけ考えることの多い集会だったということでもあります。お許しください。
大阪の問題は、他県にも影響が大きいですし、とりわけ、徳島のように財政基盤の弱いところでは、同様のことがあるかもれないと恐れています。私たちもできる限りの支援をしたいと思っています。御健闘をお祈りしています。

 なお、集会参加者の方が府知事宛に下記のようなメールを送ってくださったそうです。ご支援ありがとうございます。

大阪府労働情報総合プラザの廃止・蔵書の廃棄について

労働情報総合プラザの,利用者です。
官の既製品ではなく,働く人が能動的に行動を起こすため必要な施設で,民が主体となって文化を支えるモデルと思っていました。それなのに,いきなり廃止,しかも蔵書を廃棄と聞き,非常に驚いています。
蔵書には,一般府民からの善意の寄贈本も多く含まれています。プラザで多くの人に有効利用してもらうために敢えて寄贈された本を,一旦贈ったからには大阪府に所有権があるかもしれませんが,こういう形で厚意を無にしていいのでしょうか。せめて,大阪社会運動資料センターなどに移動するなどの処置をとっていただけないでしょうか。
また,プラザ自体の存続についても,営業活動をする,民から資金を募る,ボランティアを募る等,方法は他にも考えられます。大阪府の手を離れても,別の形で存続できるように計らっていただけないでしょうか。
「みんなが支える文化」の形を実現できる施設です。よろしく配慮の程,よろしくお願いします。