ARGカフェ in 京都

 去る土曜日、エル・ライブラリーのスタッフ2名が第3回ARGカフェに参加のため、京都まで出かけました。
http://d.hatena.ne.jp/arg/20090223/1235322980

 ARG(ACADEMIC RESOURCE GUIDE)は、岡本真さんという方が個人で主宰する「インターネットの学術利用」をテーマとするサイトです。岡本さんはインターネットを通じて様々な研究機関・図書館・個人が学術情報を発信収集していけるよう、その普及活動(布教活動ではありません)を行っている方です。まだお若いのにこの業界での知名度は抜群です。岡本真さんは一人で膨大な情報を日々発信されていて、そのボランタリーな活動にはどれだけ賞賛を送っても送り足りないぐらいです。わたしたち図書館関係者だけではなく、このARGに刺激され、恩恵を被っている者は数知れないでしょう。
 
 今回はエル・ライブラリー館長谷合にも「ライトニング・トーク」という名の5分間スピーチに登壇のお呼びがかかり、いそいそと出かけて参りました。一人5分の持ち時間、しかもストップウォッチを持たされて、時間がくればぴぴぴ〜と鳴って強制終了という恐ろしげな「講演」に呼んでいただいたのは初めての経験。12名の登壇者のお話すべてが大変刺激に満ちた興味深いものでした。

 以下、スタッフによる感想文を掲載します。館長谷合の個人的感想文は個人ブログに掲載していますので興味のある方はご笑覧ください(ちなみに谷合は無類の映画好きで、個人サイトに掲載している映画の感想文が1300本になんなんとしています)。
http://blog.goo.ne.jp/ginyucinema/e/6ff6f22cbc4f09c850e045c08ed3d395




 今回いろいろな方からお話を伺い、アドバイスをいただいた中で共通していたのは、情報を「放つ」ということだったと思います。それもなるべく素で、webの海に放り出すべきだと。

 全国の図書館のデータベースの共有化が困難であるのは、各図書館がそれぞれ独自の図書管理システム・OPACを使用しているという技術的な問題が一番の要因であると私は認識しておりました。
 が、実はそれ以前に図書館の「抱え込む」体質が問題なのでは‥‥と今回思いました。
たとえば、高度で精度の高いシステムの構築をめざせばめざすほど、利用者の操作性が縮小して、自己完結的になってしまうというような状況がまま見られるように思います(だいたいライブラリアンは完璧主義な方が多いような)。

 情報を囲い込まずに、「放つ」ことにより、その情報を生長させる、という方向を今後めざしていくべきであるということを今回は痛感しました。
そして、当館のように専門性は高いけれどもたこ壺になりがちなところは、まず壺から出すことが肝要であろうと思います。しかし、壺の中身を取り出すだけでは全く不十分で、それを情報の海に放つにあたっては相当の工夫が必要だとも感じました。

 個人的には若い方々と交流できたのがうれしかったです。
なにぶん、我々の職場は新人が入ってくるということがなく、年々徒らに高齢化していくばかりですので、若い方とお話をするというのは結構得難い機会なのです。

 もちろん、若くてピチピチでええわ〜というわけではなく。
 特にインターネット、メディアについてのとらえ方というのは確実に世代間格差があり、30代半ばとそれ以上とではスキルの差ということでは到底計れない違いがあるように思います(もちろん30歳代以下でも違いはありますが、このマリアナ海溝ほどではないと思います)。昨日も参加された方々とお話しさせていただくなかでたびたびその発想の新鮮さと柔軟さにはっとさせられました。

 主催者の岡本さんが意図されるとおり、普段その機会のないたくさんの方々とお会いし、お話しをお聞きすることによって、得られるものが多くありました。これを当館の運営に反映し、皆さまによりよい情報提供ができるようにがんばりたいと思います。(千本)


 ARGカフェという「出会いの場」を提供してくださった岡本真さんに感謝いたしますとともに、大いなる刺激を与えてくださった参加者の皆様にお礼申し上げます。

 どうぞ皆様、エル・ライブラリーにお越しくださいませ。