「橋下改革」によって大阪府の図書館・博物館は危機に瀕していますが、今度は新たに公文書館の移転問題が浮上しました。情報公開を公約に掲げているはずの知事ですが、その根幹となる大阪府の公文書を集積した公文書館を機能縮小・書庫縮小した上で移転するという事態が懸念されています。
現在、運営懇談会で様々に激論が交わされているということです。 詳しくは「大阪の公文書館問題を考える」サイトをご覧ください。http://wiki.livedoor.jp/archives_osk/
大阪府民の知る権利はどうなるのか? 現用文書(いま現在、行政各部門で使用している文書類)が自由に閲覧できなくなれば、わたしたち自身に不利益があるかもしれません。社保庁が記録をなくしてしまったという年金記録問題などはその最たるものです。歴史研究にとって必須の歴史的文献にも公開制限がかかることになれば、研究にとって大きな足かせとなります。
エル・ライブラリーは大阪府公文書館の移転問題に大きな関心を寄せていますし、資料の廃棄や機能縮小には反対します。詳しいことがわかり次第、またこちらでもお知らせします。(た)