『労働史・史料研究会オーラル・ヒストリー2』に「大阪エル・ライブラリーの資料について」という記事が掲載されました。
本書は科研費(日本学術振興会科学研究費補助金)を使った調査研究の報告書です。梅崎修(法政大学)、島西智輝(香川大学)、南雲智映(連合総合生活開発研究所)3氏の共同研究により、労働史史料の保存と整理に関する調査が行われ、保存機関関係者のオーラル・ヒストリー(口述歴史)としてまとめられました。本書ではそのうち、6カ所の労働関係史料収集保存機関のインタビューが掲載され、その中にエル・ライブラリー館長谷合のオーラル・ヒストリーが含まれています。
この研究は2005年から続けられており、労働史関係のオーラル・ヒストリーは『労働史・史料研究会のオーラル・ヒストリー』として2008年に刊行されています。本書はその続編です。
本書の中でエル・ライブラリーの谷合が、社運協(財団法人大阪社会運動協会)の資料室がエル・ライブラリーへと生まれ変わった数奇な運命について語っています。オーラル・ヒストリーの対象となる図書館自身がオーラル・ヒストリーを作成・収集してきた経過を語るなど、そのメタ構造が面白いです。この時の「聞き取り調査」の結果、梅崎氏らが当館のオーラル・ヒストリー資料の紹介を『大原社会問題研究所雑誌』に寄稿されました。http://d.hatena.ne.jp/l-library/20100729
このエル・ライブラリー所蔵オーラルヒストリー資料一覧を、当館のwebサイトに再掲しました。特設ページはこちら。http://shaunkyo.jp/oralhistory.html
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労働史・史料研究会オーラル・ヒストリー
労働史・史料研究会オーラル・ヒストリー2