日本エッセイスト・クラブ賞は、すぐれたエッセイストの発掘・活躍を期待して一定期間中に発表された評論・随筆に対し与えられるもので1953年から続く権威ある賞です。
大逆事件から100年を迎えた昨年2010年に刊行された『大逆事件 死と生の群像』。
日露戦争を経て韓国を併合し,植民地帝国と化していく大きなうねりの中で,天皇制国家が生み出した最大の思想弾圧事件「大逆事件」.巻き込まれた人びとの死と生,遺族の苦しみ,タブーをめぐって変容する社会意識,そして権力に抗う民衆の姿.100年もの時を経て綴られる群像劇が日本史の暗部を照らし出す(岩波書店HPより)
この大著を執筆されるにあたり、田中伸尚氏はエル・ライブラリーの資料を活用されています。当館の資料がこのようなすばらしい成果に活かされるのはうれしくもありがたい限りです。
長く地道な調査を下支えに100年の群像劇を描き出す偉業がこのように評価されたことは大変よろこばしいことです。田中伸尚さん、ご受賞本当におめでとうございます。
なお、当館で『大逆事件 死と生の群像』を販売中です。若干お安くしております(残部1)。郵送も承っています(送料はご負担ください)。
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