エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

「東日本大震災に学ぶ:わたしたちにできる映画フィルム救済」@NPO映画保存協会

京都府京都文化博物館で開催された「第6回 映画の復元と保存に関するワークショップ2011」に参加してきました(3日目の会場はIMAGICAウェスト)。映画上映4本を含む今年も充実したワークショップでした。
ワークショップのプログラムについてはこちら(当日順序に変更あり)。

さて、2日目に発表されたNPO法人映画保存協会の発表資料がアップされましたのでご紹介します。
東日本大震災に学ぶ:わたしたちにできる映画フィルム救済」

NPO映画保存協会では早くも3月14日に「フィルム救済・ご相談窓口」を開設、水損フィルムの応急処置について電話・メール・FAXでの相談受付を開始されています。
映画フィルム救済・ご相談窓口 Film Salvation Project

サイトをみていただくとおわかりの通り、非常にたくさんの情報が提示されています。しかも、リンクを張るばかりではなく(これも時間と手間がかかる作業ですが)、自らで必要と思われるテキストを収集・翻訳して公開するという大変地道で手間のかかる作業にわずかな人員と限られた条件で取り組まれる姿にはひたすら頭が下がります。
テキスト一覧


なお、この窓口は下記の業者さんとともに運営されています。
東京光音「被災フィルム及びテープの修復」

株式会社吉岡映像「東日本大震災による被害への対応」


また、「映画フィルム救済・ご相談窓口」のちらしが準備されています。被災地にいかれる方や情報を提供する場をお持ちの方は裏面だけでもコピーして(NPO映画保存協会は財政的にとても厳しいので)配布していただくと、家族や個人、地域の大切な記録・記憶が映った8mmフィルムやビデオテープを助けることができるかもしれないという情報をお届けできると思います。

                                      (千本)