史料ネットシンポジウムにいってきました。

歴史資料ネットワーク(史料ネット)のシンポジウムに参加してきました(2012.7.8)。発表に非常に感銘を受けました。白状すると涙がでました。

以下史料ネットブログより

「歴史遺産と資料を守りぬく―関西と知られざる大震災の現場を結ぶ―」

昨年発生した大震災の被災地では、1年以上が経過した現在でも、歴史資料や文化財を救う活動が続けられています。
一方、私たちの関西では地域社会の縮小や「改革」の中で、地域遺産を取り巻く厳しい状況がある中で、それらを未来へと伝えようとする取り組みが行われています。
大震災後に保全活動が始められた茨城や長野での取り組みの成果と教訓に学びつつ、私たちがこれから歴史遺産を守り、いかに未来へと伝えられるか、みなさまと共に考える場としたいと思います。
【報告】
・白井哲哉 氏 (茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会)
・白水 智 氏 (地域史料保全有志の会〈長野県栄村〉)
・尾崎安啓 氏 (寝屋川市立中央図書館)

◇「地域の歴史遺産を守るとはどういうことか―茨木・福島における被災と救出活動から―」白井哲也氏
茨木史料ネット(茨城歴史資料・文化財救済・保全ネットワーク準備会)

と茨木・福島で行われている地域史料救出・保全活動について報告された白井さん。横断的かつ具体的な解説で一定地域における被災資料の救出活動(経過・交渉等を含めた)をイメージすることができました。活動のポイントは「当事者性」と「専門」性という言葉にひたすらうなずかされました。


◇「これまでがあって、これからがある―栄村での文化財保全活動について―」白水智氏
長野県栄村で保存活動に取り組んでおられる地域史料保全有志会

の活動について語っていだたいた白水さん。忘れられた被災地域で、被災地域外の方々が遠方から救出・保存活動に取り組む事例。「村の復興に文化財はなぜ必要か」を問い続け、地域と交わっていく状況に感動しました。


◇「大阪府下の公共図書館による地域資料の収集・保管・提供の状況と情報共有の可能性について」尾崎安啓氏
大阪の公共図書館における地域資料の調査について報告された尾崎さん。現在公共図書館が志向する大きな概念を解説、その流れにおける図書館と地域資料の関係、周辺・類縁機関との連携の必要性、図書館の可能性などを解説していただきました。

被災地で活動されるお二人の発表から、地域資料保存活動は白井氏の発表タイトルのとおり「地域の歴史遺産を守るとはどういうことか」を問い続け、考え続けていくことなしには成り立たないのだという強いメッセージを受け取ったように思います。また、それは被災していない地域にも同じく問われるもので、尾崎氏の調査もまさにその意識の延長上にあるものといえるのでしょう。

力およばず、我ながら中途半端な感想で非常に恐縮ですが、当日の発表に本当に感動しましたので、感謝の意を込めてブログにアップさせていただきました。(千本)