本日、40名の参加により、講演会「アメリカ労働運動紀行 大統領選の後ろに見えるもの」、無事開催しました。講師の篠田氏のお話は200年以上にわたるアメリカ合衆国の歴史を縦横に飛び、ダイナミックで楽しいものでした。日本の明治維新は誰のおかげで成功したのでしょうか? 「それはアメリカインディアン(ネイティブ・アメリカン)と黒人のおかげだ、なぜならば…」。「アメリカのフロンティアは東から西へ移動したが、オバマは逆に西から東へ、最後はワシントンへとたどりついた」などなど、地理的・時間的に大きなお話しが次々に展開され、アメリカと日本の関係についても改めて考えさせられる講演会でした。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。
1.アメリカの歴史地理
A、オバマは何処から来たのか―太平洋国家アメリカの申し子
アメリカ西漸運動の裏返し(ハワイ、インドネシア、カリフォルニア、ニューヨーク、イリノイ、マサチューセッツ、ワシントンDC)
B、多様な北米(米国、カナダ、メキシコ、カリブ諸島、キューバ)
C、連結国家アメリカ(北東部、中西部、北西部、南東部、南西部)2.アメリカの政治地理
A、オバマがいなかった場所―「南部」アメリカ
B、昨秋州別選挙結果−大統領は勝ったが
大統領、連邦上下院議員、州知事、州上下院
C、労働権制限と北部の南部化3.アメリカの労働(運動)地理
A、オバマの旅が終わる処―階級的人種・性差交叉連合史観
始まりのねじれ―自由を求めた建国と平等を謳った憲法と奴隷制
- 講師:篠田 徹氏(早稲田大学社会科学総合学術院教授)
- 共催:エル・ライブラリー、大阪の社会労働運動を伝承する同志会