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名取市図書館移転作業をお手伝いしました

 宮城県名取市図書館は、3.11の震災で全損状態となり、利用できなくなりました。そのため、昨年末より仮設図書室への移転作業が始まりました。この仮設図書室は「どんぐり・アンみんなの図書室」といい、カナダ連邦政府ブリティッシュ・コロンビア州政府、カナダウッド・グループの「東北復興プロジェクト」によって建設支援され、完成しました。アンはカナダの有名な小説「赤毛のアン」から名付けられています。

 1月18日(金)のオープンに先立ち、急ピッチで進む移転作業のボランティアの一人として、エル・ライブラリーから谷合が1月5日の作業をお手伝いにいきました。

 名取市仙台市の南に隣接し、仙台空港がある町です。「どんぐり・アン図書室」は建物本体がすべてカナダ産の木で作られており、一歩建物の中に足を踏み入れた瞬間に真新しい木材の香りに包まれ、なんともいえない清々しい気持ちになります。書架が変わっていて、間伐材から切り取った横幅10センチ、縦30センチほどの木の板を組み合わせて作られており、釘を使わず、レゴブロックのように組み立てていくのです。誰でも作れる手軽さが特長で、この移転作業ではまず書架を組み立てる作業から始まったそうです。誰でも組み立てられるといいながら実は案外むずかしくて、手先の器用さ加減で仕上がりに時間がかかったり歪みがでたりしてしまいます。


 わたしは図書や雑誌を配架(はいか・書棚に並べること)する作業を担当しました。背中に「エル・ライブラリー」と「saveMLAK」の文字を染め抜いたTシャツを着ています。

 お昼には名取市図書館館長手作りの豚汁をふるまっていただき、大勢のボランティアたちと一緒にほっこりしました。この日は40人ぐらいのボランティアがいました。
 今回も交通費を節約して往復夜行バスに乗り、1泊4日の旅とあいなりました。大阪−仙台12時間超のバス旅はなかなかきついものがありましたが、全国の仲間と一緒に力を合わせるすばらしさや、夜のセリ鍋の美味しさの前には疲れがふっとびます。

 この作業を通して、図書館によって言葉遣いの違いやそれぞれの独特の言い回しがあること、作業の手順・習慣の違いなどを知って、勉強になりました。

 名取市図書館内には震災当日の様子やその後の復旧作業の様子を写した写真が展示されていました。

 震災からまもなく2年を迎えますが、図書館や博物館、公民館などの文化施設の復旧はまだまだ遅れています。再開の目処すらたたないところもあります。復興支援は長い時間をかけて行わねばならない事業です。そして、次はいつなんどき自分達の町が災害に遭うかもわかりません。おおぜいの方から支援を受けているエル・ライブラリーだからこそ、いつでも助け合える体制とネットワーク作りが大切だとつくづく思います。(谷合)