社会政策学会でエル・ライブラリーが取り上げられます

 現在、エル・ライブラリーでは、法政大学梅崎修先生を代表とする文部科学省助成金を使ったオーラル・ヒストリー研究に資料提供しています。と同時に、当館のスタッフが研究にも参画しています。
 これまで下記2冊の成果物が発行されました。

 なお、このオーラルヒストリーの基となった「辻コレクション」の解題については、近く『大原社会問題研究所雑誌』ほか1誌に掲載予定です(梅崎修、下久保恵子、島西智輝、谷合佳代子著)。
 
 今後はさらにこの内容をエル・ライブラリーのWEBサイトを通じて公開していきます。ついては、6月1日に開催される社会政策学会において、梅崎修先生がこのプロジェクトの紹介報告をされます。社会政策学会の会員はもとより、非会員の方もぜひ多数ご来場ください。非会員の方は当日会場の受付で参加費をお支払ください。

 社会政策学会大会プログラムはこちら http://sssp-online.org/wp/wp-content/uploads/2014/04/128_conference_J.pdf

 梅崎修先生の報告概要は以下の通り

  • 日時:2014年6月1日(日)12:50-14:50
  • 場所:中央大学多摩キャンパス5号館5408教室。アクセスはこちら http://www.chuo-u.ac.jp/access/tama/
  • テーマ:自由論題第4「労働史オーラルヒストリー・アーカイブの試み 映像化の取り組みと資料の利用可能性を中心に」

 本報告の目的は、大阪・エル・ライブラリーと共同で行っている労働史・オーラルヒストリー・アーカイブ・プロジェクトについて報告することである。今回、我々が最も力を入れたことは映像化である。
 日本におけるオーラルヒストリーは、音声を文字に転写したトランスクリプションの保存・整理が中心であったが、近年、映像化にも関心が集まり、研究が進んでいる。例えば、海外では梅崎・田口[2014]で取り上げたMATRIX( The Center for Digital Humanities and Social Sciences at Michigan State University が映像アーカイブに積極的に取り組んでいる。映像は、研究の観点から見ても歴史教育や歴史展示の観点から見ても大きな可能性を持っていると言えよう。
 しかし日本では、未だオーラルヒストリーの映像化の事例も、それらのアーカイブ化の事例も少ない。さらに映像化に関しては、これまでのトランスクリプション作成とは異なる様々な問題もある。その一方で、我々には圧倒的に経験知が少ないのである。そこで我々は、労働史・オーラルヒストリー・アーカイブの構築を目標に、オーラルヒストリー映像化などの試行錯誤を繰り返した。現時点でオーラルヒストリー・アーカイブは構築中であるが、アーカイブ自体は未完成のまま構築され続けるものでもあるので、今回は一つの中間報告として、我々のこれまでの実践経験を報告したい。
 はじめに、労働史・オーラルヒストリー・アーカイブのプロジェクト全体を説明し、その上で映像に焦点を絞りつつ、労働史・オーラルヒストリー・アーカイブに関するいくつかの論点を整理した。最後に、これらの論点を踏まえて、労働史・オーラルヒストリー・
アーカイブのWeb サイトを紹介する。(梅崎修)(学会報告フルペーパーより抜粋)