追悼:笑福亭仁勇さん

 当館が今年5月に開催した「炭鉱の記憶と関西 三池炭鉱閉山20年展」で創作落語を上演してくださった笑福亭仁勇(しょうふくてい・にゆう)さんが12月16日に急逝されました。享年59歳。12月11日に脳内出血で倒れて帰らぬ人となりました。

 直前まで元気だったのに、あまりにもあっ気ない逝去に、言葉を失います。ボランティア精神にあふれた、優しい方でした。先月も飲み会で子育て話や政治の話、あれこれと盛り上がったばかりだったのに。大阪のおばちゃん5人に囲まれた仁勇さんは嬉しそうに写真に収まっておられました。その時に一緒に撮ってもらった写真が最後になるとは。

 下の写真は、「あの日の炭坑節」を語る仁勇さん(5月7日、エル・おおさか9階にて)。この展示会では2回上演していただき、2回とも立ち見が出る盛況でした。人情噺に涙を流しながら聞いていた人もいました。

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 訃報を受けて、当館と「関西・炭鉱と記憶の会」では、連名で弔電をお送りしました。

「突然の旅立ちに、私たちは悲しみにくれています。炭鉱展で披露いただいた創作落語の軽妙な語り口を思い浮かべながら、ご厚情に感謝するとともに、ご冥福を心よりお祈りいたします。」

 また、記憶の会のメンバーが通夜式に参列し、受付を手伝いました。その様子を

「落語家さんや吉本関係の方も大勢来られていましたが、一般受付が最も多いように思いました。仁勇さんがどれだけ区内のイベントに関わり、地域の人たちと心を通わせていたかよくわかりました。
 高齢者の施設での催しから小学校での読み語り、野外イベント、音楽イベント、最近では0円食堂のお手伝いまで。
 あらゆる場で企画力と現場での労力を惜しまない方でした」と語っています。

 仁勇さんが教えてくれた助け合いの精神をわたしたちも大事にしていきます。どうぞ安らかにお眠りください。

  関西・炭鉱と記憶の会、エル・ライブラリー (文責:谷合佳代子)