エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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クラブコスメチックス文化資料室の特別展開催中

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 初めてクラブコスメッチクス文化資料室の展示を見学してから、あっという間に6年が経っていたことに今更気づいたのですが、久しぶりに企画展を拝見して、相変わらず素晴らしい内容なので感服してまいりました。

 前回は谷合・千本の二人でお邪魔しましたが、今回は業務の都合上、谷合一人の見学となりました。5月12日(土)の学芸員によるギャラリートークに合わせて参上し、多くの来場者でにぎわう中を30分ほど解説を聞かせていただきました。その後も中谷学芸員に根掘り葉掘りいろいろ質問をして、お土産の一筆箋(なんと、手作り!)も頂戴して大満足。

 会場には同社化粧品ファンの女性たちが何人も詰め掛けておられました。偶然にも、帰りの地下鉄の駅のベンチでそのお客様たちと隣合わせになり、おしゃべりに花が咲くというおまけ付き。

 さて、展示は、 「文化としてのお化粧品 ―現在に受け継ぐ確かな思い―」と題して、「中山太陽堂が化粧品を文化と考え、【品質優良な商品をより多くの人に届け喜んで頂くこと】を目指した、現在に受け継がれるその思い。近代化を目指した日本において、企業活動をとおして発信し続けたその文化」を紹介するものです(ミュージアム - クラブコスメチックスより)。

 創業時の中山太一の思い、そして先進的な広告もまた文化であるとして情報発信を続けてきた歴史がいろいろな記録文書やポスター、報道記事などからわかります。

 展示室入口に置かれたテレビモニターに映し出されるのは、日本初(たぶん)のコマーシャルアニメ映像。これは神戸映画資料館が所有しているフィルムから見つかったものをデジタル化したもの。中山太陽堂時代の「カテイ石鹸」販売用の宣伝フィルムで、1920年代初頭の貴重な映像です。

 ギャラリートークは5月26日(土)にも行われます。会期は5月31日までですので、お急ぎください。入場無料です。

 展示会詳細はこちら。ミュージアム - クラブコスメチックス

  下記は、千本沢子が書いた、2012年の展示会見学記。クラブコスメチック社の歴史などに言及しており、写真もたくさんあるのでぜひご参照を (谷合佳代子)。(写真提供:株式会社クラブコスメチックス文化資料室)

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