「著者に会おう!竹中恵美子さん(88歳)と語る」を開催しました(2018.5.13)。
http://l-library.hatenablog.com/entry/2018/04/20/183421
あいにくの土砂降りの雨の中、17名の方にご参加いただきました。
米寿を迎えられた竹中先生はいつもながらにチャーミングなご様子でした。「2,3人ほど集まられるだけかと思っていたのに、こんなにいろいろな方に来ていただいて光栄です」とのこと。
なんと大阪市立大学時代の教え子の男性の方々(1962年ごろ入学!)も参加されて、学部でのゼミナールについての思い出話(マルクス『資本論』を一行一行読んだとか)や、「あなたたちの学年には田宮高麿がいたわね」と竹中先生がおっしゃったりなど、50年以上昔の話で盛り上がりました。
女性の参加者には竹中先生の著書を心の支えに労働者生活を送ることができたという方や、現実の労働生活の中から生まれる疑問や思いを竹中先生のお話で整理、昇華してきたという方々も。
このように女性労働者を導いてこられた竹中先生ですが、女性であるがための困難の中で「背水の陣」の思いで研究者生活を続けてこられたご自身もまた女性労働者たちと共にあったことが、参加者や先生のご発言から感じられました。
若い研究者や院生の男性たちが参加してくださったのに非常に心強い思いがしました。
ご自身の来し方を振り返って「いろいろありました」としながら、ご自身の研究については「常に課題が新しく生まれ、終わりはない」とおっしゃる竹中先生、これからもどうぞお元気でいていただきたいです。(千本)
なお、竹中恵美子文庫を有するドーンセンター情報ライブラリーでは
「ドーンと!大公開! 女たちのミニコミ・コレクション」(まちライブラリーブックフェスタ2018)を5月27日まで開催中です。
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