エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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当館研究員による論文が公開される

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 2019年度よりエル・ライブラリー特別研究員を委嘱している下久保恵子が執筆した論文が公開されました。

 下久保研究員は司書・学芸員としての勤務経験があり、退職後に当館の特別研究員としてアーカイブズ資料(文書資料)の目録作成業務にあたっています。当該資料の旧蔵者である故・辻保治氏とは家族ぐるみのつきあいがあったという偶然の縁がきっかけで、在職中の2010年ごろから当館でボランティアとして、辻保治資料の整理を始めることとなりました。

 そしてこの度、「ISAD(G)及びAtoMを用いた個人文書の編成・記述・公開 : エル・ライブラリー所蔵「辻保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)」を例として 」という長いタイトルの論文が『 国文学研究資料館紀要 アーカイブズ研究篇』第16号に掲載されました。

 下久保研究員はアーカイブズ資料の目録作成のために、2018年度国文学研究史料館主催の「アーカイブズカレッジ」(短期コース)を受講しました。本稿はその修了論文に手を加えたものです。

 図書館の目録というのは高度な専門的知識が必要な業務であることを、図書館外の人は意外に知らないのではないでしょうか。ましてや、「アーカイブズ資料」はさらなり、です。一点ずつ目録を採っていく図書資料と異なり、アーカイブズは資料群を成しているため、群として全体を見通してその構造を分析して目録を書いていく必要があります。当然にも資料全体の主題に関する知識が必要となり、そのアーカイブズ資料を作成収集した本人(または元の団体)の活動についての知識も必要になります。

 そのうえさらに、アーカイブズ資料の目録規則にも通じている必要がありますが、その標準的な規則は日本には存在していません。国際標準の最新版は英語版しかないので日本語に翻訳するのも一苦労です。

 といったもろもろの困難をいかに乗り越えようとするのか。図書館のなかのアーカイブズ資料、その目録と検索はどのようにすれば効率よく利用者に届けられるのか。その思考の過程がこの論文で述べられています。

 なお、分析対象となっている「辻保治資料」の紹介はこちらの記事をご覧ください。

http://l-library.hatenablog.com/entry/20141126/1417242863