エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

休館日カレンダーや利用案内、地図は公式サイトをご覧ください。

新着雑誌です(2022.5.19)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労務事情 No1448 2022.5.15 (201420536)

賃金事情 No2846 2022.4.20 (201420544)

賃金事情 No2847 2022.5.5 (201420551)

賃金事情 No2848 2022.5.20 (201420569)

人事マネジメント 377号 2022.5.5 (201420635)

ビジネスガイド No919 2022.6.10 (201420643)

労働経済判例速報 2476号 2022.5.10 (201420502)

労働法学研究会報 No2764 2022.5.1 (201420528)

労働法学研究会報 No2765 2022.5.15 (201420510)

労働判例 No1260 2022.5.1 (201420627)

労働判例 No1261 2022.5.15 (201420577)

労働基準広報 No2097 2022.5.1 (201420585)

労働基準広報 No2098 2022.5.11 (201420593)

賃金と社会保障 1800号 2022.4.25 (201420619)

賃金と社会保障 1801号 2022.5.10 (201420601)

月刊人事労務 399号 2022.4.25 (201421377)

 

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当館館長が登壇したアーキビスト座談会の記事

 2021年12月に早稲田大学で開催された「アーキビスト座談会:アカデミックリソースとしてのアーカイブの現在」に館長谷合佳代子も登壇しました。その様子を文字起こしされた記事が公開されました。

『Intelligence インテリジェンス』no.22
20世紀メディア研究所編集・刊行 発売:文生書院  税込み定価3520円

 この座談会の登壇者は下記の通りです。

司会:川崎賢子立教大学) 
谷合佳代子(エル・ライブラリー・大阪産業労働資料館館長) 
榎一江(法政大学大原社会問題研究所 教授)  
鴨志田浩(公益財団法人 大宅壮一文庫) 
大野 太幹(外務省外交史料館・課長補佐) 

 座談会のテーマの一つに「デジタルアーカイブと資料保全」があげられます。上記4つのアーカイブズ機関がそれぞれの苦労を語り合い、研究者の立場からは、資料のデジタル化=オープンアクセスについての今後の展望などの質問が出ました。

 座談会に登壇した4つのアーカイブズ機関は運営主体や規模が異なるため、それぞれが抱える課題が異なります。と同時に共通点ももちろんあるわけで、興味深いお話が聞けました。話は海外のアーカイブズの使いやすさ/使いにくさにも飛び、アーキビストはいかに資料を活用してほしいと願っているか、それぞれの思いを語り合い聞きあったひと時でした。

 なお、今号については当館メールマガジン読者2名にプレゼントいたします(送料は当選者負担)。応募者多数の場合は抽選となります。無料配信中のメールマガジンお申込みはフォームからどうぞ。(谷合佳代子)

no.22の主な内容

◆ 特別企画:アーキビスト座談会      
アカデミックリソースとしてのアーカイブの現在    
谷合佳代子/榎一江/鴨志田浩/大野太幹 司会:川崎賢子
◆ 特集: アジアにおける映像と戦争の記憶    
メディア研究と戦時体制 ― コミュニティとプロパガンダをめぐるメディア史の再検討    原田健一
テレビ映像アーカイブと“描かれざるもの”の関係  ― 記録からポリローグへ    水島久光
抗日戦争と朝鮮戦争時期における記憶と映像 ― 中国共産党プロパガンダ戦略に関する考察    趙新利
朝鮮戦争における中国の宣伝と対米・対日表象 梅村卓
[論文]    
戦前期の国際的新聞大会にみるメディアと帝国主義    土屋礼子
【研究ノート】グラフ雑誌史再考―報道写真史から離れて    藤元直樹
映画の人気と戦前期の日本製ポスターとの関係 ―映画雑誌を中心にして    田島奈都子
島内志剛日記にみる対ソ通信情報活動 宮杉浩泰
陸軍参謀本部第8課(宣伝謀略課)の興亡 山本武利
GHQの事後検閲 ― 短歌雑誌の場合 中根誠
1960年前後の詩壇ジャーナリズムの展開と藤森安和 ― 詩誌『現代詩』を中心に    加藤邦彦  

新着雑誌です(2022.5.13)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労務事情 No1447 2022.5.1 (201420460)

企業と人材 No1111 2022.5.5 (201420452)

人事実務 No1232 2022.5.1 (201420478)

労働経済判例速報 2474号 2022.4.20 (201420486)

労働経済判例速報 2475号 2022.4.30 (201420494)

 

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当館特別研究員の論文「 「無産」から「革新」へ」

『グローバル時代における関西の位置と社会経済問題の解決を考える』関西大学経済・政治研究所 2022/3/22 研究双書 ; 第174冊

※黒川伊織論文の抜き刷りをエル・ライブラリー内で配布中

 当館特別研究員・黒川伊織が関西大学経済・政治研究所の委嘱研究員として執筆した論文が公開されました。黒川の論文を含めた本書を当館にも頂戴し、黒川論文の抜き刷りは館内で無償配布しています。本書は関西大学の機関リポジトリで閲覧ダウンロードが可能です。

関西大学学術リポジトリ

 黒川論文は、当館資料を活用した研究であり、戦前戦後の大阪の労働運動史の連続した流れを描いています。

 戦前大阪の労働組合の活動とその指導者たちが戦後いち早く労組を再建し、革新政党を立ち上げたこと、そして大阪府知事や市長がそれらの革新政党を母体に選挙に当選してきたこと、さらには支持政党の違いによって大阪府・市の対立が深まったことなどが語られていきます。
 高度経済成長による急激な都市化が大都市大阪にさまざまな社会問題を生み、それらに対応できない旧来の労組を基盤とする社会党民社党が勢力を衰退させるのと対照的に公明党共産党が伸び、1971年の黒田革新府政が誕生したこと、大阪府・市の公務員労組と首長の蜜月時代が生んだ「厚遇問題」への市民からの批判に十分対応しきれなかったことが2008年の橋下徹知事の誕生へと連なることが指摘されています。

 本論を読めば、戦前戦後から1970年代までの大阪の労働運動と政治のかかわりが一望できます。さまざまな潮流が対立と共闘を繰り返しながら現在に至る流れが理解できるのではないでしょうか。

 本書の目次を挙げておきます。

はしがき
続・関西・大阪にはどういう資源があるのか? 観光と国際機関
辛島 理人
はじめに 1
1  国連世界観光機関とは 3
2  UNWTO と日本 14
3  UNWTO と関西 16
4  国際機関という地域資源:まとめにかえて 41


戦前期日本の職業調査 ―『日本職業大系』と『小資経営 職業相談』―
北原 聡
1  はじめに 49
2  職業紹介事業と職業調査 50
3  『日本職業大系』 51
4  『小資経営 職業相談』 58
5  おわりに 65


「無産」から「革新」へ ―1920-70 年代大阪における政治運動と労働運動
黒川 伊織
はじめに 67
1  革新の源流―大阪における労働運動と無産政党 69
2  戦後革新の出発 76
3  革新国民運動の時代 84
4  革新の多極化 95
おわりに 111


都市社会政策の新たな展開 ―民間非営利組織との連携―
石田 成則
1  はじめに 115
2  都市社会政策に果たす地域社会の互助の役割 116
3  地域福祉における人的サービスの動向 120
4  社会的企業としての協同組合組織 124
5  地域包括ケアにおける民間組織・団体の役割 126
6  協同組合組織の地域福祉における活動内容 128
7  社会的企業としての協同組合組織への期待 132


借上げ公営住宅に係る明渡請求権の意義 ―公営住宅における転居請求権
水野 吉章
序 133
1  法32条 1 項 6 号の明渡請求権の目的―まとめと残された問題 134
2  法32条 1 項 6 号の明渡請求権の性質―転居請求権 150
結び 170


慢性疾患を抱える子どもに対する医療費助成の仕組み
福島 豪
はじめに 173
1  歴史 174
2  制度 181
3  性格 195
おわりに 201


介護保障と公的責任 ―ケアワーカーをめぐるアカウンタビリティの課題
岡田 忠克
はじめに 203
1  介護保障の政策展開―国家責任との関連において 204
2  アカウンタビリティ概念(accountability) 208
3  介護保障主体とアカウンタビリティ 212
4  介護保障をめぐる公的責任の課題 217

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

30.サークル誌(2)

 人権争議直後に華々しく活動していたサークルは、争議開始後約2年のうちに活動が行き詰まり、多くが解散した。理由としては、サークル活動を行う人と一般組合員との溝、サークルの運営上の問題等が挙げられているが(注1)、一方で、1955~1956年にかけて、職場単位のラクガキ運動が進められ、表現活動の現場が各職場へと変わっていったことが指摘できる。

 1956年度の彦根支部の『専門部活動方針』には「サークルを職場に解消し、職場の独特の文化的文学的活動をまきおこせ!」と記載されている。

 サークル誌の第二の資料群はこの時期のもので、『ひの木』(製綿A番文芸グループひの木会)、『だるま詩集』(人繊仕上ダルマグループ)の2誌の職場サークル誌が存在している。

『ひの木』N1(【1957年】7月)

『だるま詩集』【1957-1958年】

 その後、1957年末~1958年にかけて企業再建に関する闘争方針を巡って、労働組合は二つに分裂した(1958年10月再統一)。第三の資料群は分裂中または統一後に創刊されたサークル誌である。『トロッコ』(トロッコ文芸集団)、『いしころ』(近絹彦根文芸集団)、『むぎ』(麦文芸集団)『レール』(レールの会)の4誌が存在している。

『むぎ』Ⅱ(1959年2月)

 人権争議中・直後、職場闘争が盛んであった時期、労働組合分裂後の三つの時期の資料群を通して、ほとんどのサークル誌が生活記録や随筆、詩、俳句、短歌等の文芸作品を主体としている。これらの作品そのものが当時の労働者の文学として研究対象となるが、歴史資料としても、近江絹糸の労働者や労働組合の状況を読み解くことができる貴重な史料である。

(注1) 『1956年度第一回教文部長會議のまとめ』(1956年7月開催, 辻󠄀保治資料)8-9頁

(下久保恵子 エル・ライブラリー特別研究員)

 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

 

新着雑誌です(2022.4.25)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4034号 2022.4.22 (201420379)

企業実務 No853 2022.2.25 (201420429)

労働基準広報 No2096 2022.4.21 (201420403)

労働法学研究会報 No2763 2022.4.15 (201420411)

地域と労働運動 259 2022.3.25 (201420445)

月刊人事労務 No398 2022.3.25 (201420437)

 

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『大学的大阪ガイド ―こだわりの歩き方』

 当館館長・谷合も筆者の一人である新刊書を紹介します。

『大学的大阪ガイド ―こだわりの歩き方』大阪公立大学現代システム科学域 編、住友陽文, 西尾純二責任編集 昭和堂 2022.4 412ページ 定価2,640円(税込)

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 「はじめに」において、責任編集者の住友陽文が本書の構成について “あまたある「大阪ガイド」に屋上屋を架すのではなく、大学ならではの「大阪ガイド」をつくるということ” に留意したと述べています。そのため本書には環境、公共性、多様性という3つの柱が立てられています。それらは以下の目次第1部から3部のタイトルに表出しています。

 特に第2部については、とあるシンポジウムでの谷合の発言が「パブリックというのは設立主体が公立なのか私立なのかにかかわらず、その機能によるところが大きく、さまざまな設立主体が入り交じって全体として公共的な働きをするという将来の社会への展望を示していた」ことに大きな示唆を得たということです。この詳細は谷合が執筆した第2部巻頭の「大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)――私立公共図書館という存在」をお読みください。

 まずは目次を紹介します。

はじめに  住友陽文
第1部 自然と人為―環境とは何か
泉北丘陵の自然―外来植物と人のくらし  中山祐一郎・木村 進
〈コラム〉生き物のすみ場所としての堺市域――堺市レッドリストにおける要注目生態系としての視点から  佐久間大輔
大和川の鳥類、哺乳類、両生爬虫類  和田 岳
大阪産(もん)魚介類の調理文化と魚食普及  黒田桂菜
難波の葦の物語――古典文学の中の大阪  青木賜鶴子
浪華八百八橋の変遷  阿久井康平
原子炉と地域社会――熊取町京都大学複合原子力科学研究所  住友陽文

第2部 社会・文化と行政――公共性とは何か
大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)――私立公共図書館という存在  谷合佳代子
〈コラム〉リバティおおさか(大阪人権博物館)  吉村智博
〈コラム〉今は無き、あの千里万博公園にあった大阪府立国際児童文学館  大橋眞由美
〈コラム〉大阪樟蔭女子大学 田辺聖子文学館  中 周子
見せる/魅せる仕掛け、博覧会とミュージアム  福田珠己
萩原広道『源氏物語評釈』と近世大坂の出版  青木賜鶴子
大坂の学芸史――円珠庵から懐徳堂へ  西田正宏
大阪の高等教育機関公立大学  山東 功  
モノづくりの街 東大阪の進化プロセス――独立創業から企業間ネットワークへ  水野真彦
大阪/新世界と「ディープサウス」の誕生――近代大阪秘史の一断面  酒井隆史
公営住宅が多い街・大阪――ハシゴをのぼらない暮らし方の可能性  西田芳正

第3部 イメージと多様性―「大阪」とは何か
大阪方言の地域的多様性とその背景  西尾純二
〈コラム〉南大阪方言の謎解きと蛸地蔵伝説  西尾純二
人形浄瑠璃文楽と大阪  久堀裕朗
生駒の神々と近代の大阪  秋庭 裕
忠孝精神を売りに地域づくり――萱野三平旧邸保存運動  住友陽文
阪田三吉とその表象――大阪の「自己欺瞞」としての  酒井隆史
あとがき  西尾純二

 これだけ多方面にわたって「大阪」が論じられている点に瞠目すべきでしょう。執筆者のほとんどが大阪公立大学*1の教員であり、それぞれの専門領域から「大阪」について述べられています。

 各節は独立しているため、どこからでも読めます。実家が東大阪市の町工場である私にとっては、第2部で展開されている東大阪の産業集積の歴史に興味をそそられました。また第3部の大阪弁の多様性について書かれた部分も、「そやそや」と首肯しながら読んだり、反対に「こんな大阪弁、知らんわ」と首をかしげながら読んだりと、普段何気なくしゃべっている言葉の不思議さに心を動かされました。

 自然科学・社会科学・人文科学の総合知の賜物としての本書は、一つずつの論考が他の分野の論考につながっていく広がりを見せています。知っているようで知らない大阪、新発見の大阪、そして学問的には大阪がどのように見えているのか、さまざまな大阪の姿をぜひ本書で楽しみながら学んでください。(谷合佳代子)

*1:大阪府立大学大阪市立大学が統合されて2022年4月1日に発足