エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

新着雑誌です(2023.2.7)

新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4049号 2023.1.13・27 (201437399)

賃金事情 No2863 2023.2.5 (201437365)

労務事情 No1463 2023.2.1 (201437225)

企業と人材 No1120 2023.2.5 (201437308)

人事の地図 No1241 2023.2.1 (201437332)

労働判例 No1276 2023.2.1 (201437423)

労働基準広報 No2123 2023.2.1 (201437258)

月刊人事労務 408号 2023.1.25 (201437282)

 

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大阪社会運動顕彰塔内の銘板をコリアタウン歴史資料館に寄贈

金文準の銘板を手交(右が伊地知紀子先生、左が当館谷合館長)

 2023年4月に開館予定の「大阪コリアタウン歴史資料館」副館長・伊地知紀子先生(大阪公立大学教授)がエル・ライブラリーに来館されました。その目的は、在日朝鮮人労働運動家「金文準」(キム・ムンジュン。1893~1936年)の銘板を受贈していただくためです。

 2020年10月に解体して新たな顕彰碑を設置した「大阪社会運動顕彰塔」内に50年間掲示されていた銘板ですが、新顕彰塔に生まれた変わったために、銘板を掲出しておく場所がなくなりました。1754名の銘板は、遺族や関係者に引き取られなかったものをエル・ライブラリーで保管しています。その1枚がこの金文準の名が書かれた銘板です。 

旧顕彰塔内の様子

 4月の開館が待たれるコリアタウン歴史資料館では、この銘板を展示していただくことになっています。展示キャプションをエル・ライブラリーが執筆する予定です。開館の暁にはぜひ、コリアタウンのお買い物帰りにお立ち寄りください!(谷合佳代子)

<参照Webページ>
トップページ - 大阪コリアタウン歴史資料館 公式サイト
大阪社会運動顕彰塔

新着雑誌です(2023.1.30)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

POSSE vol51 2022.8.31 (201437076)

POSSE vol52 2022.12.20 (201437100)

月刊人事マネジメント No385 2023.1.5 (2014280653)

労働経済判例速報 2499号 2023.1.10 (201428802)

労働法学研究会報 No2779 2022.12.15 (201428687)

労働法学研究会報 No2780 2023.1.1 (201428794)

労働法学研究会報 No2781 2023.1.15 (201428596)

季刊労働法 279号 2022.12.15 (201437035)

労働基準広報 No2121 2023.1.1・11 (201436979)

労働基準広報 No2122 2023.1.21 (201437001)

賃金と社会保障 1814号 2022.11.25 (20142871)

賃金と社会保障 1815号 2022.12.10 (201428745)

賃金と社会保障 1816号 2022.12.25 (201428778)

月刊人事労務 407号 2022.12.25 (201428620)

地域と労働運動 268 2022.12.25 (201437043)

 

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『大阪砲兵工廠新聞記事集成(『大阪毎日』編)』

『大阪砲兵工廠新聞記事集成(『大阪毎日』編)』

 久保在久著 ([2022]年/私家版/A5判314頁。奥付に発行年月日の記載がないため、発行年を補記した)

     

 「大阪砲兵工廠」とは、大阪城周辺にあった戦前期アジア最大級の兵器工場であり、2019年には事業開始150年という節目を迎えた。

 本題に関わる久保在久の著書は、1987年11月に『大阪砲兵工廠資料集』(上・下、日本経済評論社)があり、「日本産業技術史学会第1回資料特別賞」受賞という高い評価を得て、「朝日新聞」・「毎日新聞」の「ひと」欄に掲載された。『大阪社会労働運動史』(社会運動協会)の第1巻・2巻でも、大阪砲兵工廠に関わって、久保が詳細に執筆している。

創立150年を機に、2019年5月に『大阪砲兵工廠物語~創立150年 新聞記事を中心に』(耕文社)を、2020年に9月に『大阪砲兵工廠年表』(耕文社)を発刊(2冊とも本欄で紹介し、閲覧可能)。今回は砲兵工廠に関わる新聞記事のうち、「毎日新聞」を2年半かけて総当たりして、本書の出版となった。20冊の限定版だが、わがエル・ライブラリーに寄贈いただいたので、広範な皆さんと共有したい(続いて「朝日新聞」にも取りかかり現在編集中)。

著者の砲兵工廠についての基本認識は、「侵略戦争推進のための兵器製造工場であったことは事実であるが、反面大阪の町の形成や産業革命推進のために果たした役割も無視できない」と、冒頭に記されている。戦時下において、陸軍からの厳しい報道規制から、どれだけ実態が記されているか、興味深いところである。大量の記事を全て読むのは困難としても、著者の注目する主要記事83件の概略が最初の5頁にわたって記載され、見出しの後の()内に初出の掲載年月日が付記されているので、どこから読もうかの手引きとなる。その中から、社会労働運動史的に興味深いものに絞っていくつかを紹介する。

女工採用(明治18/3/20)―これまで女性は一切採用されなかったが、民間からの請負製造業務に限り使用することに決定

◇陸軍官役職工条例(明治29/10/11)― 砲兵工廠など官営工場の一般職工は就業・退職に関する規定もなく、工廠で技能を習得すると民間工場に転職する者多く、政府は「官役職工条例」を制定し、職工の早期退職を防止する方策をとる

◇台湾・朝鮮からの来廠(明治30/8/24)― 日清戦争の結果台湾が統合されたことに伴い、早くから「同化」のため日本観光がしばしば企画され、大阪では砲兵工廠がその対象となった。また、明治43年8朝鮮を併合後、明治44年5月の実業視察団をはじめ観光団も組織されしばしば来訪している。

◇最初の労働争議(明治39/11/30)― 砲兵工廠の職工18,000人は待遇の改善を求めて、代表者を選定して交渉に当たろうとしたが工廠はそれを馘首したので、激高した職工側は職制を狙い撃ちにして袋だたきにしたり川へ投げ込むなどの暴行を加えた。さらに犠牲者の生活保障のための義捐金を集めて対抗した。憲兵隊、警察は主立ったものを引致し治警法による処分を課した。これにより事件は一応の終息をみたが工廠始まって以来最初の労働争議の端緒となった。

労働組合「向上会」結成(大正8/10/21)― 発会式は森之宮小学校で開かれ、来会者2500,綱領などを決議した。陸軍直営工場で労組結成は初めて。 

◇大阪最初のメーデー(大正10/4/27)―大正10年5月1日中之島公園で開かれ、集会の後天王寺公園までデモ行進、総指揮者は「向上会」の八木信一。

字数の関係で、以降は主な見出しのみで概説は省略する。

◇労組分裂、「純向上会」設置(大正11/11/2)/◇純向上会の団体交渉権確立(大正13/9/6夕)/◇国際労働会議労働代表に八木信一(昭和10/1/18)/◇労働組合消滅(昭和11/9/11)/◇敗戦、陸海軍解体(昭和20/12/1)

 以上、著者の丹念な探求心と、生涯をかけた「ライフワーク」への情熱と姿勢に今回も心を打たれた。(伍賀 偕子〈ごか・ともこ〉 元「関西女の労働問題研究会」代表)

新着雑誌です(2023.1.19)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち、最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

ビジネスガイド No928 2023.1.10 (201428695)

ビジネスガイド No930 2023.2.10 (201428729)

労働経済判例速報 2498号 2022.12.30 (201428679)

労働基準広報 No2118 2023.12.1 (201428786)

労働基準広報 No2119 2022.12.11 (201428588)

労働基準広報 No2120 2022.12.21 (201428612)

月刊人事労務 406号 2022.11.25(201428646)

 

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全国水平社創立100周年記念企画展の図録

 前回の「寄贈本紹介」では、創立100年を迎えた日本共産党大阪府委員会から頂いた記念誌を取り上げました。同じ2022年に創立100周年を迎えた団体として忘れてならないのは、「水平社」です。全国水平社は被差別部落の解放を訴えて1922年3月3日に京都で創立されました。それから100年を記念して、昨年は全国各地で水平社結成100年の展示会などのイベントが開催されました。

 その一つに、高知市立自由民権記念館で10月1日から11月23日に開かれた「全国水平社創立100周年記念企画展」が挙げられます。昨秋、本企画展の図録『人の世に熱を求めて ~近代日本と高知~』を恵贈いただきました。48頁と薄い冊子(33頁の別冊あり、別冊には年表や吉田文茂さんの論考など掲載)なのですが、中身がぎっしり詰まっていて、豊富な図版が魅力となるものです。

 惜しむらくは、人名や地名などに読みがふられていないことです。難読文字が多いうえに、高知県民以外には知られていないものも多く、そもそも人名なのか地名なのかも一瞥ではわからないという固有名詞も頻出します。読みがわかるだけでもずいぶん親しみやすくなると思われます。

 図録巻頭では、明治2年(1869年)に高知藩が打ち出した「人民平均の理」という5つの政策が、四民(士農工商)平等を訴えた全国に先駆けた先進的なものとして注目されたということが述べられています。

 当時の文書・文献・旗・写真をふんだんに使った歴史解説に、興味は尽きません。図録全体の構成を見てみましょう。

1.「人民平均の理」と「解放令」

2.自由民権運動と部落

3.高知県の部落改善運動

4.高知県の融和運動

5.全国水平社の活動

6.高知県の水平運動

7.戦時下の部落

8.部落解放運動の債権と戦後民主化

 このように、時系列を追って、高知県の水平運動がその前史から語られていきます。紙幅のほとんどを戦前期の記述が占め、1942年の水平社の”自然消滅”を以て戦前期が終わります。戦後は最後の3ページだけなのですが、日本国憲法の公布・施行で締めくくられているところが象徴的です。

 高知県では、1922年3月の全国水平社結成に呼応して、23年4月5日に全国13番目の組織が立ち上がりました。その後、小説『南国』糾弾闘争や、大阪の岸和田紡績における高知県出身女性たちへの差別事件糾弾闘争などが取り組まれました。

 この冊子の中には人物紹介があり、高知県の部落解放運動家群像として14名が取り上げられています。その中にはたった一人の女性、東元安(ひがしもと・やす)が目につきます。見開き2頁に収められた14名それぞれに壮大なドラマがあったことだろうと想像に胸が膨らみます。

 なお、本企画展については高知市立自由民権記念館の館報「自由のともしび」でもご覧いただけます。(谷合佳代子)

https://www.i-minken.jp/report/pdf/93tomosibi.pdf

新着雑誌です(2023.1.11)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労務事情 No1461 2022.12.15 (201428638)

人事の地図 No1240 2023.1.1 (201428570)

企業と人材 No1119 2023.1.5 (201428604)

労働判例 No1274 2022.12.15 (201428661)

 

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