エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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開館10周年記念イベント盛会

 12月9日(日)に開催した「エル・ライブラリー10周年、法人設立40周年記念講演会 働くひとびとの記録を未来に伝え、歴史を編む」が80名の参加で盛況裡に開催できたことを喜びととともに報告いたします。参加者の内訳は、『大阪社会労働運動史』10巻執筆者40名、法人関係者10名、一般参加30名です。

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 午前中の大阪社会運動顕彰塔(当法人が設置管理)の見学会には12名が参加されました(上の写真は顕彰塔入り口に集合した見学のみなさん)。年に2回しか開扉しない塔内を見ていただき、さらには関係者以外(関係者すら)入ることのない地下室(元々の祭壇室)にもご案内しました。

 午後からはエル・おおさか606号室にて、理事長・山崎弦一(やまざき・けんいち)のあいさつに続き、10年前に橋下知事により公的資金を全廃された最も困難な時期に理事長としてエル・ライブラリー開館を決断し、私財をなげうって運営をささえた赤本忠司(あかもと・ただし)さんへの感謝状贈呈式を行いました。

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 その後、顕彰塔の歴史を振り返る講演を当館館長補佐・千本沢子と館長・谷合佳代子のリレーで行いました。社会運動の歴史に貢献した有名無名の人々が顕彰されているこの塔も、あと1年ほどで解体し、新しい碑を建てることになっています。歴史の一次資料をアーカイブするのがエル・ライブラリーの役割であることをみなさまにお伝えしました。

 続いて、『大阪社会労働運動史』10巻編集代表の玉井金五先生に、運動史編纂の意義について、その歴史を振り返りつつお話しいただきました。各巻の監修者序文を紹介しながら9巻までの編纂内容を振り返るご講演に、1巻の編纂から携わっている私は、懐かしい思いで胸がいっぱいになりました。40年を超える事業となるこの編纂じたいが「歴史」ともいえるわけです。壮大な事業の最後となるこの歴史書編纂に携わってくださる執筆者のみなさまには、同じく感無量との感想をいただきました。

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 一般参加者を含めて熱心に講演に耳を傾けていただけて感謝の気持ちでいっぱいです。また来場者プレゼントの記念ボールペン((株)工房レストア提供)も持ち帰っていただきました。

   このイベントに先立ち、全労済大阪推進本部様と近畿労働金庫様からお祝い金を頂戴しています。記して謝意を表します。(谷合佳代子)