2月16日(土)全国公開される韓国映画「金子文子と朴烈(パクヨル)」の公開を記念して、エル・ライブラリーでは関係資料のミニ展示を行っています。
この映画は、大正時代のアナキスト夫妻の激烈な生と死を破天荒に明るく、そして力強く描く作品です。特に日本人アナキストの金子文子を演じた韓国人女優チェ・ヒソさんの演技が素晴らしく、見終わった後、とても勇気づけられます。
この映画の感想は館長・谷合佳代子が個人ブログに書いていますので、ご笑覧ください。
展示中の図書は以下の通りです。
・金子文子 朴烈裁判記録 / 再審準備会編 黒色戦線社 , 1991
・何が私をかうさせたか / [金子文子著]; 大島英三郎編 黒色戦線社 , 1972
・朴烈 / 金一勉著 合同出版 , 1973
・日本アナキズム運動史 / 小松隆二著 青木書店 , 1972
・私の見た日本アナキズム運動史 / 近藤憲二[著] 麦社 , 1969
・日本無政府主義運動史 第一編 改訂増補版 / 黒色戦線社 , 1982
・高木伸夫「僕たちの失敗 神戸のアナキスト集団・ロンダ組の行動と挫折」『歴史と神戸』57巻3号(2018.6) ※2019.2.23に展示品に追加
映画「菊とギロチン」の展示のときにも書いたように、エル・ライブラリーは無政府主義(アナキズム)関係の一次資料やレアもの資料を豊富に所蔵しています。それらのうち、日記・手書きノート・書簡等のアーカイブズ(文書記録)については現在、研究者のボランティアによって整理が進められています。目録完成までまだ1年以上かかる見込みですが、公開可能になり次第、このブログでも紹介していきます。
2月23日に、高木伸夫氏の論文を追加しました。こちらは金子文子たちのことではなく、同じ時代の神戸のアナキストたちの活動を記したものです。当館の資料も活用して書かれた論文です。大正時代の雰囲気がつかめる内容なので、今回の展示品に追加しました。(谷合)
映画の公式サイトはこちら。