エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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福岡県立図書館の展示「炭鉱と文化~三池炭鉱を中心に~」開催中

  このたびの豪雨による被害に遭われた福岡県、熊本県をはじめとする自治体の住民のみなさまに心からお見舞い申し上げます。

 まだ雨もやむ様子をみせないような時ではありますが、福岡県立図書館からは当館も協力した展示が始まったといううれしいお知らせが届いています。

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 この展示は、県立図書館のAさんが病院の待合室で偶然手に取ったのが『炭鉱の記憶と関西』という図録だった、ということをきっかけとして企画が動き始めます。この図録は市民ボランティアと当館が実行委員会を作り、関西大学博物館、関西大学経済・政治研究所との共催により実現した2017年の展示会のものです(上の写真左上のほうに図録の表紙が見える)。
 その中の第三部「炭都と文化」を担当した鵜飼雅則さんがスピンオフで編集発行した冊子『炭都と文化』(2018年)があります。この冊子をもとにAさんが県立図書館でのミニ展示を膨らませていったのです。
 7月1日から始まったミニ展示の様子は県立図書館のサイトに写真とともに紹介されています。9月末まで開催されるので、多くの人の目に留まることが期待できます。
 当館も2017年の展示のときには県立図書館の地域資料担当の皆様をはじめ、九州大学大牟田市立図書館、大牟田市石炭産業科学館、大牟田市史編纂室などに本当にお世話になりました。今回ささやかな恩返しができたことを喜んでいます。
 ” 福岡県には、「明治日本の産業革命遺産」として2015年7月、世界遺産に登録された三池炭鉱ほか筑豊炭田、志免鉱業所と特色ある炭鉱がありました。炭鉱で栄えた地域はまた、豊かな文化芸術の発祥の地でもあったのです”と同館の展示解説にあります。
 展示品には詳細なキャプションがつけてありますが、写真からはそれを読み取ることができないのは残念です。

 しかしさすがに県立図書館は豊富に郷土資料を所蔵されています。その一端をこのミニ展示に凝縮してあり、来年に延期された大牟田市石炭産業科学館の「炭都と文化」展の先駆けとなるこの展示は館種を超えた連携の実現への大きなはずみとなることでしょう。

≪炭鉱と文化~三池炭鉱を中心に~≫  
展示期間:2020年7月1日(水)~2020年9月29日(火)

詳細は郷土資料の展示|福岡県立図書館

(写真撮影・提供:福岡県立図書館 青木三保氏)

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筑豊炭田関係資料

 ◆この展示で取り上げられている三池炭鉱跡は産業遺産として世界遺産に登録されています。ちょうど世界遺産登録から5周年を記念する7月に豪雨に見舞われ、産業遺構も大きな被害を受けました。三池炭鉱があった大牟田市では、豪雨被害の復興支援寄付を募っています。詳細はこちら ↓ をご覧ください。(谷合佳代子)

災害支援寄付について / 大牟田市ホームページ