図書館・博物館における専門スタッフの役割を考える集い

 標記「つどい」、昨日無事盛会裡に終了いたしました。ほとんど宣伝する時間もなかったのに、定員オーバーとなる大勢の方にご参加いただき、ほんとうにありがとうございました。

 「集い」の模様は順次こちらで公開していきますが、とりあえず、「集い」参加者一同で下記のような要望書を採択し、知事に送りました。

 また、参加者のお二人がこの集いとそれに先立って開かれた大阪社会運動資料センター見学会の感想を早速アップしてくださっています。
「ミュージアムの小径」
「葉っぱの「歩行と記憶」」 

 この集いにご参加くださったすべての皆様、夜の会合にもかかわらず、また遠方よりお越しの方も最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。司会の不手際でなかなかうまくまとまらないフリートークではありましたが、PT試案の実施によって起きるそれぞれの館の問題が浮き彫りとなりました。また、学芸員と司書が専門性を活かして今後の活動に取り組む必要性も充分実感し、じっさいにさまざまなヒントもいただけました。スピーカーとコメントをお寄せくださった皆様に感謝申し上げます。

 ※発言者の所属館
 大阪府立国際児童文学館(コメント代読)、ヒューライツ大阪、ピースおおさか、リバティおおさか、ワッハ上方(コメント代読)、部落解放人権研究所図書室りぶら、大阪府労働情報総合プラザ、ドーンセンター

【集いで採択された知事宛の要望書】

大阪府知事 橋下 徹様

大阪府の博物館・図書館の存続を求める要望書

大阪府財政再建プログラム試案(PT試案)により廃止・統合・移転縮小の対象となっている大阪府内のすべての博物館・図書館について、その方針の撤回を求めます。

 大阪府民の貴重な財産たる資料群の散逸を招き、専門職員という人材を失うことになる今回のPT試案は、博物館や図書館を物置としか認識しない発想に基づく暴挙といえます。資料はその特性を知る専門職がいてこそ利用価値があるのです。一般の公共図書館専門図書館はともにそれぞれ独自の役割を担っています。両者が車の両輪として機能してこそ、大阪の知的財産・文化が守られるのではないでしょうか。移転・縮小を指示されている博物館もしかり、その場所にあることに歴史的意味があり、あるいは遺跡とともに活用してこその博物館であります。施設の統合・縮小はまた資料の廃棄や収集の中断へとつながります。これら資料は一度失われれば新たに入手することは困難を極めます。

 大阪府の財政が危機的状況にあることは私たちも理解しております。これまでも博物館や図書館の専門職は大阪府職員よりも安い賃金で働いてきました。そして、PT試案により真っ先に職を失うのはそのような専門職員です。大阪府民にとってこれほどの損失があるでしょうか。大阪府の博物館員・図書館員は今後も一層の経費削減を図り、府の財政再建に尽力する所存でいます。

 知事におかれましても、百年の計を誤ることなく大阪府の文化行政を推進されることを強く望みます。

2008年5月28日

「今こそ、専門分野の司書・学芸員の“専門”を問う〜図書館・博物館における専門スタッフの役割を考える集い〜」参加者一同

 連絡先:「集い」呼びかけ人 谷合佳代子(財団法人大阪社会運動協会)
 木下みゆき(財団法人大阪府男女共同参画推進財団)