エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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寄贈本紹介

『釜ヶ崎現場ノート 1975年~2007年』

小柳伸顕(サランベ舎/2021年3月/A5判475頁/私家本) 本書は、寄せ場・釜ヶ崎におけるキリスト者の活動記録と、約30年余の自らの実践を通して問題提起してきたことを、まとめたものである。 著者小柳伸顕氏は、1937年北海道に生まれ、大学で神学、教育学…

『労働者と公害・環境問題』

法政大学大原社会問題研究所/鈴木 玲 編著(法政大学出版局/2021/A5判286頁) 本書は、法政大学大原社会問題研究所主催の「環境・労働問題研究会」(代表: 鈴木玲)が2014年11月より2020年10月までの24回の研究会を経て、そのメンバー7名により、執筆され…

『水俣に生きた労働者 チッソと新日窒労組の59年』

富田義典・花田昌宣・チッソ労働運動史研究会編著(明石書店/2021 /A5判368頁) まず、本書の帯の呼びかけ ~公害と闘い、資本主義と闘い、人間として生きてきた人たちの作る労働組合とは何だったのか ~に惹きつけられる。その答えを探りたい。日本における…

『地域から変える 地域労働運動への期待』

中村圭介 著(発行:教育文化協会/制作・発売:旬報社/2021年3月/ 四六判198頁) 本書は、連合・労働組合必携シリーズ2で、同著者の『地域を繋ぐ』(2010年)に続く2冊目である。 ~ 地域で働き、暮らす労働者や市民の抱える問題を解決することが連合の最優先…

『六〇年安保闘争と知識人・学生・労働者 社会運動の歴史社会学』

猿谷弘江 著(新曜社/2021年3月/A5判392頁) 著者が語る「研究の動機」は、~60年安保闘争のように大きな社会運動がなぜ起こりえたのかに興味をもった。しかし「歴史的な規模」といえるほど大きかった社会運動について、先行研究はおどろくほど少なく、「…

『日本を変える~「新しい政治」への展望』

『日本を変える~「新しい政治」への展望』 五十嵐 仁(学習の友社/2020年12月/124頁) 本書は、学習の友社から刊行する著者(法政大学名誉教授、大原社会問題研究所名誉研究員)の四冊目の本である。一冊目は『対決 安倍政権』、二冊目は『活路は共闘にあ…

『奈良刑務所物語 治安維持法で囚われた人々』

治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟奈良県本部・編(京阪奈情報教育出版/2020年12月/B5判194頁) 編者の治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟奈良県本部は、1968年3月結成の治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟の奈良県支部として、1976年5月30日に結成された。…

『「オール大阪」市民の勝利 2020.11.1住民投票活動記録集』

明るい民主大阪府政をつくる会・大阪市をよくする会(2021年1月 A判80頁) 2020年11月11日、大阪市民は、「大阪市廃止・特別区設置」の是非を問う2度目の住民投票に、17,167票の差をつけて、大阪市廃止=「都構想」否決の意志を示した。 本記録は、都構想反…

『被差別部落女性の主体性形成に関する研究』

熊本理抄 著 (解放出版社/2020年3月/A5判468頁) 著者は近畿大学人権問題研究所教員で、博士(人間科学)。本書は2017年に大阪府立大学より博士を授与された同名論文を基にしている。 前職は「反差別国際運動日本委員会」(IMADR-JC)専従職員を経ての事…

『ワークルール教育のすすめ』『新型コロナウイルス対策!職場の労働問題Q&A』

Ⓐ『ワークルール教育のすすめ』道幸哲也(旬報社/2020/A5判138頁)Ⓑ『新型コロナウイルス対策!職場の労働問題Q&A 働くものと企業を守る』浅野高宏、倉茂尚寛、庄子浩平著/道幸哲也監修/一般社団法人日本ワークルール検定協会協力(旬報社/2020/A5判64頁…

『働くこととフェミニズム―竹中恵美子に学ぶ』

フォーラム 労働・社会政策・ジェンダー編(ドメス出版/2020年/A5判330頁) 本書は、戦後早い時期から現代にいたるまで、労働と社会とジェンダーをつなぐ理論的道筋を先駆的にきり拓いてきた竹中恵美子と、その仲間たちによる共同制作である。 2019年秋に、…

『戦中・戦後の経験と戦後思想 1930-1960年代』

北河賢三・黒川みどり編著(現代史料出版/2020/A5判286頁) 書影は現代史料出版のWEBサイトより。http://business3.plala.or.jp/gendaisi/xml_files/4-sengosiso.xml 本書は、「日本現代思想史研究会」のメンバーが、戦後知識人の思想を中心とする戦後思想…

『大阪砲兵工廠年表』

久保 在久著(2020年9月/耕文社/A4判170頁) 「大阪砲兵工廠」とは、戦前日本最大級、アジア最大級の兵器工場で、大阪城周辺で事業を開始して、2019年で150年という節目となる。 著者久保在久は、1987年11月に『大阪砲兵工廠資料集』(上・下、日本経済評…

住友ゴム闘争 アスベスト被害者にあやまれ!命をかえせ! 

ひょうごユニオン 住友ゴム退職者分会(2019年10月/私家版/A4判132頁) 本書は、アスベスト被害訴訟を14年間闘い続けて、裁判闘争に勝利した記録である。 住友ゴム闘争は、2005年7月、中皮腫で死亡した夫の死因について「45年間働いた職場でアスベストを…

『大原社会問題研究所100年史』

法政大学大原社会問題研究所編(法政大学出版局/2020年/A5判298頁) 社会科学分野において日本で最も長い歴史をもつ民間研究機関「大原社会問題研究所」は、米騒動など社会問題が深刻化する状況下、それに対応する研究機関として、企業家であり社会事業家…

『つながる 寄りそう 支え合う 労働者福祉中央協議会結成70周年記念誌』

労働者福祉中央協議会(2020年3月/私家版/A判32頁) 本冊子は、全国各地で活動している「労福協」の中央組織結成70周年を記念して発刊された。 日常的に労働組合運動を担っている人々でも、「労福協」というと、大単産や労働福祉団体の幹部によって運営され…

『広告の夜明け 大阪・萬年社コレクション研究』

竹内幸絵・難波功士編(思文閣出版/2017年12月/A5判316頁) 本書は、1890(明治23)年に大阪で創業された広告代理店「萬年社」が、その倒産(1999年)までの約100年間に収集した広告資料や文献などの「萬年社コレクション」を詳しく分析研究している。二人の…

「1968」を編みなおす 社会運動史研究2

当館特別研究員・黒川伊織の論考も掲載されている『社会運動史研究』2号を紹介します。 「社会運動史研究」の第2号として、「1968」を編み直すという特集構成で刊行された。1968年は社会運動の高揚が同時多発的に見られた年であるが、編者は次のように述べ…

『団塊の世代の仕事とキャリア  ―日本の大企業における大卒エリートのオーラル・ヒストリー』

清水克洋 谷口明丈 関口定一 編(中央大学出版部/2019年/A5判上製336頁) 本書は、「団塊の世代」のサラリーマン・エリートが企業においてどのように仕事をし、キャリアを培って、日本企業の中核を担ったかの5名のオーラル・ヒストリーと、それをもとに5…

『旧真田山陸軍墓地、墓標との対話』

小田康徳編著(阿吽社/2019年/四六判301頁) 旧真田山陸軍墓地ってどこにあるかご存知だろうか? 大阪市天王寺区玉造本町の台地上にあり、広さは15,077㎡である。創設は1871(明治4)年、日本で最も早く大阪に設置され、1945年の敗戦と陸軍解体に至るまでに…

『ハンセン病療養所と自治の歴史』

松岡弘之著『ハンセン病療養所と自治の歴史』(みすず書房、2020年2月) 1909年、大阪市と尼崎市の境を流れる神崎川河口の中州(大阪市西淀川区中島)に、2府10県の第三区連合府県立外島(そとじま)保養院が開設された。1934年の室戸台風で外島保養院は壊…

20世紀メディアよもやま話

当館館長・谷合佳代子も寄稿したエッセイ集が発行されました。 本書は雑誌『Intelligence』購読会員だけが読める限定ブログに掲載された記事を編集して冊子にしたものです。錚々(そうそう)たる研究者たちが書かれた記事の中に、不釣り合いに谷合のエル・ラ…

「患者」の生成と変容 日本における脊椎損傷の歴史的研究

坂井めぐみ著(晃陽書房/2019年7月/B判305頁) 著者は10代に脊髄損傷を負い、入院・療養生活から一歩踏み出して大学に入学し、企業に就職したのち、再び大学院に進学して研究に取り組んできた。 本書は2018年の博士論文を加筆修正したもので、脊椎損傷医療…

「情」と「理」 山﨑弦一語録集

発行:連合大阪(2019年12月/B判178頁/私家版) 本書は、連合大阪(日本労働組合総連合会大阪府連合会)会長を3期6年務め、2019年10月に退任された山﨑弦一氏の、定期大会や執行委員会、メーデーや春闘決起集会などにおける挨拶を、退任を機に「語録」とし…

『社会運動のグローバル・ヒストリー 共鳴する人と思想』

田中ひかる編著(ミネルヴァ書房/2018/A5判298頁) 本書は、19世紀から現代までに世界で現れた「国境を越える社会運動」に焦点を当て、歴史をグローバルに学ぶことを目的に、大学1年生向け講義のテキストを念頭に編まれている。 本書での「社会運動」の定…

蛾のおっさんと知る 衝撃の学校図書館格差 ~公教育の実状をのぞいてみませんか?〜

(株)郵研社ホームページより あなたのお子さんの学びに寄り添うはずの学校図書館。自治体によって信じられないような教育格差があることをご存知でしたか? その実態を蛾のおっさんと共に考えてみましょう。 「こんな図書館は、花マルだね!」「こんな図書…

『宇田川文海に師事した頃の管野須賀子』

堀部功夫著(日本古書通信社/2019年/B判321頁) あの大逆事件(1910~11年明治天皇暗殺計画容疑で多数の社会主義者が逮捕・処刑された)で、幸徳秋水ら12名が処刑されたが、そのうち、女性は管野スガ一人のみだった。 その管野スガについて、「宇田川文海…

『カレチ』全5巻

池田邦彦(講談社 モーニングKC/総ページ数1150頁) このコミックは講談社『モーニング』の2009年14号~2013年31号に不定期連載され、2011年1月~2013年6月には毎月1度連載されたもので、最終巻5巻を除いては一話読み切り形式である。第5巻の発刊は2013年8…

凛として 亡命したILO労働代表 松本圭一の生涯

飯塚恭子著(私家版/2018年11月/B5判170頁) 著者は、ノンフィクション作家。著者の遠縁(曾祖母の弟)にあたる、ILO労働代表松本圭一の、波乱万丈の人生とその生きざまを丹念に掘り起こしたドキュメントである。『深き淵より汝を呼べり』で第4回朝日ノン…

エル・ライブラリーの資料紹介記事が掲載される

当館館長・谷合佳代子が執筆した当館資料紹介の記事や講演録が10月から11月にかけて刊行されました。ご紹介が遅くなりましたが、写真と共にお知らせします。 (1)「エル・ライブラリーのアーカイブズ : 収集から活用まで」 (特集 マイノリティ・アーカイブ…