寄贈本紹介
『大阪砲兵工廠新聞記事集成(『大阪毎日』編)』 久保在久著 ([2022]年/私家版/A5判314頁。奥付に発行年月日の記載がないため、発行年を補記した) 「大阪砲兵工廠」とは、大阪城周辺にあった戦前期アジア最大級の兵器工場であり、2019年には事業開始150年…
前回の「寄贈本紹介」では、創立100年を迎えた日本共産党大阪府委員会から頂いた記念誌を取り上げました。同じ2022年に創立100周年を迎えた団体として忘れてならないのは、「水平社」です。全国水平社は被差別部落の解放を訴えて1922年3月3日に京都で創立さ…
2022年に創立100年を迎えた日本共産党大阪府委員会から、記念誌を恵贈いただきました。今年の最後に書影とともに紹介いたします。 日本共産党の創立は1922年7月15日(1921年4月説もあり)です。100周年おめでとうございます。100年を目指して機関紙『大阪民…
早稲田大学の嶋崎尚子研究室の門下生が今春2人そろって博士号を授与され、めでたく当該論文を寄贈してくださいました。おめでとうございます!! 嶋崎先生と研究室の方々とは、当館の2017年展示「炭鉱の記憶と関西」の準備段階からのおつきあいで、わたしは…
当館資料を活用していただく機会も多い、お二人の研究者が揃って「労働関係図書優秀賞」を受賞されました。おめでとうございます! この賞は、JILPT(労働政策研究・研修機構)が授与するもので、JILPTのサイトによれば、「労働に関する総合的な調査研究を奨…
『雄別炭砿閉山50年~雄別・尺別・上茶路~』石川孝織編著, 釧路市立博物館. 2022.3 166p 30cm 今回の「寄贈本紹介」は図書館実習生のYさんに書いてもらいました。大学3年生の新鮮な視線で書いてくれた図書紹介です。末尾に、関連資料をリストアップしてもら…
『感染症と経営 : 戦前日本企業は「死の影」といかに向き合ったか』清水剛著, 中央経済社 , 中央経済グループパブリッシング (発売) 2021.5 2020年3月に始まるコロナ禍にあって、まさに時宜を得た出版と言えるのが本書です。「本書は、戦前の日本社会におけ…
1984年に神戸で生まれた「映画製作委員会」の歩みをまとめたドキュメンタリーを、本作の脚本・構成を担当された三木啓子さん(アトリエエム株式会社代表)から頂戴しました。 映画ファンを自認する谷合なのに、映画製作委員会のメンバーである鵜久森典妙、保…
研究代表者 森下徹 2022.3 434p, 30cmタイトル別名:課題番号18K00949 2018年度~2021年度 科学研究費助成事業 基礎研究(C) 科研費研究成果報告書 奈良県教職員組合文書目録 このたび、写真のような大部な資料目録をいただきました。 本書は科研費を使った研…
熊沢誠著『スクリーンに息づく愛しき人びと : 社会のみかたを映画に教えられて』耕文社 2022.4 19cm 207p エル・ライブラリーにて割引販売中! 税込み定価1980円→特価1600円!(送料1冊180円) お申し込みは お問合せ - エル・ライブラリー からどうぞ。 不…
長島祐基「産業別労働組合と演劇サークル ―全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ―」『大原社会問題研究所雑誌』no.762(2022.4) 当館の資料を利用して書かれた論文の抜き刷りを著者から寄贈していただきました。この論文については今年2022年4月に法政大学大…
2021年12月に早稲田大学で開催された「アーキビスト座談会:アカデミックリソースとしてのアーカイブの現在」に館長谷合佳代子も登壇しました。その様子を文字起こしされた記事が公開されました。 『Intelligence インテリジェンス』no.2220世紀メディア研究…
『グローバル時代における関西の位置と社会経済問題の解決を考える』関西大学経済・政治研究所 2022/3/22 研究双書 ; 第174冊 ※黒川伊織論文の抜き刷りをエル・ライブラリー内で配布中 当館特別研究員・黒川伊織が関西大学経済・政治研究所の委嘱研究員とし…
当館館長・谷合も筆者の一人である新刊書を紹介します。 『大学的大阪ガイド ―こだわりの歩き方』大阪公立大学現代システム科学域 編、住友陽文, 西尾純二責任編集 昭和堂 2022.4 412ページ 定価2,640円(税込) 「はじめに」において、責任編集者の住友陽文…
このところ、何冊も新刊本を恵投いただいています。そのうち、複数を頂戴した図書について、当館メールマガジン読者にプレゼントします。 本日発信するメールマガジンが記念の500号となります。今からでも読者になっていただければ、500号と501号でプレゼン…
堀川祐里 著(晃洋書房/2022年2月/A5判228頁) 本書は、戦時期の女性の労務動員についての歴史的・実証的研究から、現代にも通じる女性労働者の稼得労働と妊娠、出産、育児に関する課題を照射している。 著者は現在、新潟国際情報大学国際学部講師で経済学…
ジェーン・ハンフリーズ著 ; 原伸子、山本千映、赤木誠、齊藤健太郎、永島剛 訳. 法政大学出版局, 2022.2 21cm 598p 著者のジェーン・ハンフリーズは、オックスフォード大学名誉教授。専門は経済史で、1995年に成立した国際フェミニスト経済学会の創設メンバ…
ここ数か月の間に発行された、当館に関する記事などが掲載されている資料をいただきましたので、ご紹介します。発行日順に以下の通りです。 ①『LRG : Library resource guide』第37号, 2021.11.21, アカデミック・リソース・ガイド 「特集 いま、Library of …
小田康徳 著(神戸新聞総合出版センター/2021年9月/A5判310頁) 著者は日本近代における公害問題史の研究、紀北及び大阪の地域史の研究者。また、エコミューズ(あおぞら財団付属西淀川・公害と環境資料館)館長、NPO法人「旧真田山陸軍墓地とその保存を考…
山村淑子・旭川歴史を学ぶ母の会編(ドメス出版/2021年12月/A5判318頁) 本書は、山村淑子とともに、北海道旭川で昭和一桁世代の女性たちが「戦争で奪われた学ぶ権利を取り戻したい」「女に生まれたということだけで奪われていた『私』の人生を取り戻した…
『津村明子さんとのお別れ会』~ 女性の力を示す先駆的役割 津村明子さんが、コロナ危機のために、2021年4月17日に逝去された。享年86歳。敬愛する先輩をコロナによる大阪の医療崩壊のなかで失ったことは痛苦の念に堪えない。 やっと入院出来て5日後の逝去。…
沢井 実著(名古屋大学出版会/2021年9月/A5判 258頁) 本書は、高度成長期における職業教育・職業訓練の変遷、およびそれを支えた教育・訓練思想の検討を通じて、技能形成の戦後史をたどったものである。 高度成長期の高校進学率の急速な上昇により、従来…
11月に映像ジャーナリストの熊谷博子監督が当館を訪問してくだいました。その折に、自作ドキュメンタリー「作兵衛さんと日本を掘る」のDVDなどを寄贈していただきました。 熊谷博子監督 エル・ライブラリーの入り口にて 熊谷監督は「三池 終わらない炭鉱(や…
(A)治安維持法犠牲者名簿・大阪 : 時代に抗して光を求めた人びと / 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部編. 治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟大阪府本部, 2021. 21cm ; 472p (表紙と背のタイトルは「時代に抗して光を求めた人々」) (B)大阪のモッ…
当館資料を活用した成果物を2件頂戴しましたので、紹介します。 一つは、近現代資料刊行会が発行された『昭和期の都市労働者:資料集』です(上の写真)。当館が資料を提供した4冊(第9巻、第10巻、第14巻、第17巻)を寄贈いただきました。 このシリーズでは…
1997年に閉山した三池炭鉱の町として有名な福岡県大牟田市から写真のような立派な「市史」が届きました。現代史編だけで2分冊、大変な重量があります。なぜこれが当館に寄贈されたのかと言えば、この別冊である『三池炭鉱近現代史編』に当館館長・谷合佳代子…
中島玲子, 安形輝, 宮田洋輔著日外アソシエーツ , 紀伊國屋書店 (発売) 2021.1 185頁 初版から3年を経て発行された、新訂版。情報検索を初めて学ぶ学生、スキルアップしたい現場の図書館員、体系的に学ぶ機会がなかった社会人のために書かれた入門書、という…
2021年7月に3日間だけ開催された「表現の不自由展かんさい」の会場で販売されていた19ページのパンフレットを頂戴しています(写真は展示会のポスター)。 関西展の図録ではなく、2019年に開催された「あいちトリエンナーレ」会場からいくつかの作品が撤去さ…
『信仰の灯は永遠に : 日本福音ルーテル池田教会と吉田康登牧師の足跡 : 浦幌町立博物館企画展図録』日本福音ルーテル帯広教会記念誌編集委員会編・発行、2021.4 80頁 本書は、2019(令和元)年11月に北海道の浦幌町立博物館で開催された企画展「信仰の灯は…
この1年間ほどの間に、いくつかの図書・論文で当館所蔵資料を活用していただいていますので、ご紹介します。また、当館スタッフが執筆したエル・ライブラリー紹介記事についてもご報告を。 (1)資料活用の成果:論文と図書 ・ 長島 祐基「戦後大阪の演劇運…