エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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メディア情報

労働学校における生の充溢

早くにいただいていたのに紹介が遅れましたが、今回は当館の資料を活用して博士論文を書かれた方の単著を取り上げます。それは、奥村旅人『労働学校における生の充溢 生涯教育の空間論序説』(東信堂、2024年12月)です。奥村さんは当館の資料を渉猟し、大阪…

ゼネラルユニオンの苦情処理制度

当法人が発行している『大阪社会労働運動史』第10巻の編纂過程で行われたインタビューの活用成果が公開されていますので、紹介します。 それは、次の論文です。 橋口 昌治「ゼネラルユニオンの苦情処理制度 集団的労使関係の構築と個別労使紛争の解決の両立…

『ヨイトマケとニコヨンの社会史』

2018年にエル・ライブラリーのイベントで講演していただいた杉本弘幸さんの著作を紹介します。 それは2025年3月に発行された、杉本弘幸著『ヨイトマケとニコヨンの社会史 戦後失業対策事業・失対労働者研究序説』小さ子社、です。 ヨイトマケだのニコヨンだ…

当館スタッフによる新著紹介

【当館スタッフ黒川伊織研究員による新著】 荻野富士夫, 歴史教育者協議会編『治安維持法一〇〇年——「新しい戦中」にしないために』大月書店、2025年3月刊行、定価2200円+税。 1925年4月24日、治安維持法が公布され、5月21日に施行されました。皆さまご存じ…

『大阪社会労働運動史』第10巻の紹介記事

大阪市政調査会『市政研究』最新号(2025年冬号、通巻226号)に当法人発行『大阪社会労働運動史』第10巻の紹介文が掲載されました。執筆したのは当館ボランティアスタッフで元当法人役員の伍賀偕子(ごか ともこ)さんです。伍賀さんはこのブログの「寄贈本…

当館所蔵資料も出展「大原社研のポスターで見る戦後労働者像」

!3月29日まで早稲田大学にて! 2月の東大駒場博物館での展示を終え、現在は早稲田大学で開催されている「響けわれらが声――法政大学大原社会問題研究所所蔵ポスターから見る戦後の労働者像」に当館所蔵資料も出展しています。 当館館長・谷合佳代子は大阪公…

「発見」された朝鮮通信使

「発見」された朝鮮通信使 : 在日朝鮮人歴史家・辛基秀の歴史実践と戦後日本 山口祐香著 法律文化社 2024.3 当館の資料を活用していただいた事例として、本書を紹介します。発行から1年近く経ってしまって、ご紹介がすっかり遅くなってしまい申し訳ありませ…

『70年万博とエキスポ争議関連資料』を活用した報告を紹介

当館スタッフの伍賀偕子作成『70年万博とエキスポ争議関連資料』活用事例として、労働ジャーナリスト渋谷龍一の特別報告「万博の労働者が危ない ―エキスポ1970で何が起きたのか」を紹介します。 渋谷の報告は『労働法律旬報』no.2066(2024年10月下旬号)に…

黒川特別研究員の取材記事が『週刊女性』に掲載さる

実益と参与観察をかねてスキマバイト大手「タイミー」で働いていた当館の黒川伊織特別研究員のインタビューが『週刊女性』10月29日発売号(11月12・19日号)に掲載されました。恥ずかしながら顔写真も掲載されております。少しでも売り上げに貢献したく、書…

「毎日新聞」の山崎豊子特集に情報提供しました

「毎日新聞」デジタル版6月22日付(紙面版7月19日)に掲載された記事の中で当館のレファレンスに言及していただきましたので、遅ればせながら紹介いたします。 この記事は、『白い巨塔』『大地の子』などの小説で知られる山崎豊子生誕百年を期して、彼女が毎…

社会運動史研究者がスポットワークをやってみて

この半年ほどの間に当館スタッフが執筆した著作を2回に分けて紹介する2回目は、雑誌の連載を取り上げます。 社会運動史研究者がスポットワークをやってみて 黒川伊織[著], 『POSSE』54~56号, 2023.8~2024.3 黒川は当館の特別研究員かつ神戸大学特別研究員…

労働アーカイブズの課題について考える

この半年ほどの間に当館スタッフが執筆した以下の著作を2回に分けて紹介します。 ①「労働アーカイブズの現状と課題 ―法政大学大原社会問題研究所の事例より」を聴講して 森井雅人[著], 日本アーカイブズ学会『アーカイブズ研究』第39号, 2023.12 ②社会運動史…

【動画配信中】『イギリス炭鉱ストライキの群像』合評会

研究会「職場の人権」が主催する合評会の動画が公開されています。当館の館長谷合も登壇。 ◆2024年1月20日開催 第231回研究会 報告集熊沢誠氏最新刊『イギリス炭鉱ストライキの群像 新自由主義と闘う労働運動のレジェンド』を読む報告者①大阪経済大学 伊藤大…

当館資料が掲載された『占領軍による人身被害調査資料集 』第7巻

『占領軍による人身被害調査資料集 』(第2期)第7巻(六花出版)に当館所蔵資料が収録されました。 復刻された資料名は、 『人間の生命六万円也?! : 占領下の犠牲者を救おう』全国調達庁職員労働組合 1958年発行、という小冊子です。 このシリーズの紹介…

ひびきあう二つの「女工哀史」

当館資料も活用されたエッセイを寄贈いただきました。それは、かの有名な『女工哀史』(細井和喜蔵著、1925年)のもう一人の作者と呼ばれている、高井としをの自伝『わたしの「女工哀史」』について書かれた歴史エッセイです。 著者は元教員の阪上史子さんで…

当館資料を活用した卒業論文が寄贈されました

研究者の論文や博士論文などに当館の資料を活用いただくことは多いのですが、卒業論文ではなかなか使いきれない学生さんもおられるので、これまであまり活用事例はありませんでした。また、たとえ卒論に当館資料を使ったとしても、その結果を報告に来てくだ…

祝! 鷲谷花さんがサントリー学芸賞受賞

このたび、映画研究者の鷲谷花さんがご著書『姫とホモソーシャル』でサントリー第45回学芸賞を受賞されました。おめでとうございます! 鷲谷さんは幻灯研究者としてもすぐれた成果を残しておられる方で、これまで何度も当館とともに幻灯上映会を開催していた…

「日本経済新聞」に当館提供情報あり

2023年11日5日(日)朝刊に掲載された、大島三緒さんが執筆された記事です。 「ストライキなき日本、「もの言わぬ社会」が変わるとき」 今年の西武・そごうストと70年万博ストライキをからめてストライキについて考える、力のこもった記事です。物言わぬ時代…

「知られざる運動家たち(2)桂あや子」

「知られざる運動家たち(2) 桂あや子」(戦後労使関係史余滴 第38回) 仁田道夫 [著](『中央労働時報』1307号28~31頁/2023.9/B5判) 公益社団法人全国労働基準関係団体連絡会が発行する月刊紙『中央労働時報』は、「労使関係と労使紛争の専門紙」として1…

『司書名鑑:図書館をアップデートする人々』

館長・谷合佳代子が雑誌『ライブラリー・リソース・ガイド』の「司書名鑑」シリーズのインタビューを受け、記事が掲載されたのは2014年2月のことでした。そしてこの度、このシリーズを再録し、さらにインタビュイー31人全員が当時を振り返って今思うことを追…

黒川伊織特別研究員の著作合評会の報告

報告が遅くなりましたが、去る2月4日にオンラインで開催された、当館特別研究員黒川伊織の著作『戦争・革命の東アジアと日本のコミュニスト―1920-1970年』(有志舎、2020年)の合評会について報告いたします。 ◆主催者Webサイトより 黒川伊織著『戦争・革命…

WEBメディア「paperC」に当館の写真と記事満載

当館の取材記事が、「paperC」という大阪の文化情報を発信するWebメディアに掲載されました! 本紙は2011年11月に設立された「一般財団法人おおさか創造千島財団」の機関紙であり、大阪府内で注目されるアート・カルチャー情報(イベントやニュース)をジャ…

当館で実習した学生さんのコメント

早くも1年近くが経とうとしている、当館初の司書課程実習生受け入れ。昨年9月に同志社大学の学生さん1名に5日間の実習を経験してもらいました。その時の報告が『同志社大学図書館学年報』第47号(2022.3.31)に掲載されています。 実習生は同志社大学全体で52…

当館・黒川特別研究員の論文など

ここ半年ほどの間に公刊された、当館スタッフの論文や記事をご紹介します。当館所蔵資料の活用成果の一つとしてご高覧ください。 当館特別研究員の黒川伊織が執筆した「戦後大阪の革新勢力 : 一九六〇年代を中心に」 (特集:社会運動の一九六〇年代再考)は、…

当館資料活用成果「産業別労働組合と演劇サークル」

長島祐基「産業別労働組合と演劇サークル ―全損保大阪地協演劇部から劇団大阪へ―」『大原社会問題研究所雑誌』no.762(2022.4) 当館の資料を利用して書かれた論文の抜き刷りを著者から寄贈していただきました。この論文については今年2022年4月に法政大学大…

当館館長が登壇したアーキビスト座談会の記事

2021年12月に早稲田大学で開催された「アーキビスト座談会:アカデミックリソースとしてのアーカイブの現在」に館長谷合佳代子も登壇しました。その様子を文字起こしされた記事が公開されました。 『Intelligence インテリジェンス』no.2220世紀メディア研究…

当館特別研究員の論文「 「無産」から「革新」へ」

『グローバル時代における関西の位置と社会経済問題の解決を考える』関西大学経済・政治研究所 2022/3/22 研究双書 ; 第174冊 ※黒川伊織論文の抜き刷りをエル・ライブラリー内で配布中 当館特別研究員・黒川伊織が関西大学経済・政治研究所の委嘱研究員とし…

『大学的大阪ガイド ―こだわりの歩き方』

当館館長・谷合も筆者の一人である新刊書を紹介します。 『大学的大阪ガイド ―こだわりの歩き方』大阪公立大学現代システム科学域 編、住友陽文, 西尾純二責任編集 昭和堂 2022.4 412ページ 定価2,640円(税込) 「はじめに」において、責任編集者の住友陽文…

「読売新聞」に労働遺産認定委員としての館長コメントが掲載されました

世の中はウクライナでの戦争に耳目が集まり、それはそれは悲惨な状況が連日報道されています。図書館は平和の礎の一つと考えている私はこの状況に何ができるのかと思いをめぐらせています。図書館に戦争を止める力はありませんが、戦争に至らない道を探す知…

当館の記事が掲載された図書など

ここ数か月の間に発行された、当館に関する記事などが掲載されている資料をいただきましたので、ご紹介します。発行日順に以下の通りです。 ①『LRG : Library resource guide』第37号, 2021.11.21, アカデミック・リソース・ガイド 「特集 いま、Library of …