エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

休館日カレンダーや利用案内、地図は公式サイトをご覧ください。

当館の紹介記事や資料活用の成果

 この1年間ほど、当館について紹介・言及していただける機会が増えています。大きくは下記2種類です。さらに(2)は2つに分類できます。

(1)当館スタッフが執筆したもの
(2)外部の方が執筆したもの
  ・見学記
 ・資料活用の成果

 

 では、それぞれについて簡単に紹介します。

(1)館長・谷合佳代子が執筆

「エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)  働く人々を支え,記録と記憶を未来へつなぐ」(特集 専門図書館を利用する : 図書館のちから(2))

『労働の科学』74(8), p.478-483, 2019-08 労働科学研究所

 こちらは一年前の記事ではありますが、労働科学研究の歴史と伝統を誇る労働科学研究所の機関誌の「図書館のちから」という特集記事の中に館長谷合が書いた記事を掲載していただきました。

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 (2)外部の方が執筆したもの:見学記

 日本労働ペンクラブ関西支部支部通信』第27号 2019.8.30

 森田定和さんが書かれた、エル・ライブラリーと中之島史跡めぐりの報告が写真満載で掲載されています。 会員向けのニュースレターなのでなかなか一般の方の目に触れることは少ないのですが、当館内で閲覧していただけますし、記事の複写郵送も可能です。

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支部通信の表紙写真は大阪市中央公会堂中之島公会堂

(2)外部の方が執筆したもの:資料活用の成果など

 さらに今年になって、当館の機能や資料の活用成果として雑誌記事・論文が2本発表されています。

説明がありません

 
 一つ目は『空襲通信』第22号(2020/08/12 空襲・戦災を記録する会全国連絡会議) に掲載された、横山 篤夫「「大阪大空襲の体験を語る会」の49年」(特集:空襲・戦災を記録する活動の50年)  です。本稿では戦争被害者たちの語り部運動の歴史と、残された体験記などの資料の行方について書かれています。市民運動団体の担い手が高齢化して資料を保存しきれなくなったり廃棄されてしまう状況が述べられており、貴重な資料がどれだけ失われたのかと思うと言葉を失います。

 そんな状況でも、民間団体「15年戦争研究会」の有志が新たに「空襲資料研究会」を立ち上げ、残された資料を当館に寄託されて書誌解題を作成する研究を続けておられることが綴られています。研究の場としても当館を活用してもらえるのは、図書館員としてありがたくうれしいことです。

 二つ目は、沢井実「高度成長期の職業訓練政策:新職業訓練法(1969年)の成立をめぐって」(南山大学紀要『アカデミア; 社会学編』第19号(2020.6)です。1969年に成立した職業訓練法の制定にあたっては経営者団体労働組合が積極的に関与したことが資料から裏付けられています。特に労組側の一次資料の多くが当館所蔵資料から引用されています。本稿は日本近代教育史の一側面としても大変興味深く読むことができる論文で、このような研究に当館資料が活用されたことはアーキビストの喜びとするところです。(谷合佳代子)