エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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「読売新聞」に労働遺産認定委員としての館長コメントが掲載されました

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 世の中はウクライナでの戦争に耳目が集まり、それはそれは悲惨な状況が連日報道されています。図書館は平和の礎の一つと考えている私はこの状況に何ができるのかと思いをめぐらせています。図書館に戦争を止める力はありませんが、戦争に至らない道を探す知識の宝庫として、過去の記録や先人の知恵をアーカイブすることが図書館の使命と考えます。

 さて、そのような折ではありますが、今年1月に「日本労働ペンクラブ」が初めて選定した「労働遺産」が発表され、認定証が公布されました。栄えある第1回の労働遺産に認定されたのは以下の2件です。

ⅰ 川崎・三菱大争議など大正時代の関西労働運動の記録
ⅱ 近代的労働運動発祥の地記念碑と遺構

 認定証はこれらの労働遺産を所有、管理する下記4団体に交付されました。
・法政大学大原社会問題研究所(東京都町田市)
賀川豊彦記念松沢資料館(東京都世田谷区)
・賀川記念館(神戸市)
一般財団法人日本労働会館友愛労働歴史館

 労働遺産の詳細はこちら

 当館館長・谷合は労働遺産認定委員の一人として1年間の協議に参画してきました。そして、労働ペンクラブ関西支部・森田定和代表が神戸の賀川記念館・馬場一郎館長に認定証を交付する場にも立ち会いました。

 このたび、読売新聞大阪本社の辻阪光平記者が記事を書いてくださいましたので、皆様にお知らせいたします。著作権保護のために本文を全部は読めないようにしていますが、最後に谷合の言葉が掲載されていますのでご笑覧ください。

 また、これに先立ち、日本労働ペンクラブ関西支部支部通信』第35号(2022.1)に「日本労働ペンクラブ労働遺産認定「川崎・三菱大争議など大正時代の関西労働運動の記録」の意義について」と題して谷合が短文を寄稿しています。(谷合佳代子)