エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

「毎日新聞」の山崎豊子特集に情報提供しました

 「毎日新聞」デジタル版6月22日付(紙面版7月19日)に掲載された記事の中で当館のレファレンスに言及していただきましたので、遅ればせながら紹介いたします。

 この記事は、『白い巨塔』『大地の子』などの小説で知られる山崎豊子生誕百年を期して、彼女が毎日新聞大阪本社の記者であった縁から始まった連載の中の一つです。山崎豊子が記者時代に書いた、「終戦後の紡績工場の実態を調べた“昭和女工哀史”」の記事を探しあぐねて苦労された石川将来記者が、当館にレファレンス依頼の連絡を寄こされたのでした。

mainichi.jp

 当館では明治時代から昭和戦前期にかけての「大阪毎日新聞」記事索引を作成してインターネット公開しています(戦後の分はデジタル化せず)が、残念ながら戦後すぐの当該記事が見つかりません。そこで、どうすれば探せるか、見つかる可能性のある他館の情報を当館館長補佐千本沢子がお知らせしました。これをレフェラルサービスといい、図書館の調査業務(レファレンス業務)の中の重要な一つです。

 石川記者が山崎豊子の記事を見つけるまでどれだけ苦労されたか、その足跡がわかるのが ↑ のリンク先の記事です(有料記事)。調査報道に力量を見せた山崎豊子の後輩である石川記者も根気の要る調査を完遂されました。記者魂ここにあり、ですね。少しでも役に立てたことが嬉しいです。(館長・谷合佳代子)