エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

スタッフコラム

「エキスポ綜合労組」関係資料リストを更新しました

「70年万博とエキスポ争議」関連資料目録を更新 2022年にこのブログで公開したリストを更新しました。新たにいくつかの文献を追加しています。 リストの作成は前回と同じく当館ボランティアスタッフの伍賀偕子(ごか ともこ)です。伍賀さんは1970年に万博会…

図書館実習生のミニ展示「戦後80年」

今年も大学生が実習にやってきてくれました、当館を選んでくれてありがとう!という感謝の思いでいっぱいです。その実習生・俣野凛さんには9月1日から5日までの5日間で、蔵書検索や資料の出納やら、資料のスキャニングやら、あれこれと業務を実体験してもら…

映画「かづゑ的」上映と監督トーク、盛況!

◆「ドキュメンタリー映画「かづゑ的」上映と熊谷博子監督のトーク」が8月30日、エル・ライブラリーとヒューライツ大阪の共催で開かれた。会場のエル・おおさか南ホールには約100人が参加、映画に深く感動し、監督とのトークを堪能した。 ◆この映画は2024年に…

昔内職、今スキマバイト

「 4月14日18時半より、シンポジウム「これでええの? スキマバイト」に登壇いたしました。 業界最大手のスキマバイト斡旋業者であるタイミーと闘い続ける池田真一さんのご経験からは、私のタイミー経験とは比較にならないほどひどい現場があることを知りま…

岩井会より書籍譲渡のお申し出がありました

岩井会から下記の書籍についてご希望の方にお譲りするとのお申し出がありました。書籍代は無料ですが、送料は受取人がご負担ください。 1.『堀口恒次追悼集』岩井会,19912.『志賀義雄選集2』五月書房,19923.『ひたすらに奔りつづけて : 上田美恵子とその時代…

『中岡哲郎先生追悼文集』を有料頒布します

中岡哲郎先生を偲ぶ会の会場風景 3月2日に偲ぶ会が開かれた中岡哲郎先生を追悼する文集を、当館にて印刷実費として1冊2000円で頒布します。この文集は「中岡哲郎先生を偲ぶ会」実行委員会が編集発行するものです。代金は実行委員会が負担している印刷費に充…

「ウィキペディア in エル・ライブラリー」を開催しました

3月8日(土) に、当館主催の「ウィキペディア in エル・ライブラリー」を開催しました。今やだれでも知っているウィキペディアですが、いったい誰がどんなふうに記事を書いているのか、知っている人はそれほど多くないと思われます。Wikipediaの記事の信頼…

「大原社研のポスターで見る戦後労働者像」でギャラリートークを行いました

1月30日の記事に書いたように、現在東大で、3月には早稲田大学で開催される「響けわれらが声――法政大学大原社会問題研究所所蔵ポスターから見る戦後の労働者像」に当館も協力しています。 2月2日(日)に東京大学駒場博物館で開催されたギャラリートークは、…

2024年度(第89回)社会政策学会関西部会で発表しました

2024年12月7日に開催された2024年度(第89回)社会政策学会関西部会(会場:大阪経済大学)では「大阪の社会労働運動の歴史を振り返る」が共通論題され、今年7月に刊行した『大阪社会労働運動史』第10巻を中心とした発表が行われました。 ■社会政策学会地方…

無声映画上映会で組合の旗を展示・紹介していただきました

無声映画上映会でエル・ライブラリーが所蔵する「日本労働総連盟映画従業員組合」の旗を展示させていただきました。 エル・シアターロビーでの展示 1935(昭和10)年に制作された組合旗とその解説、当時の労働組合の機関紙(この旗の入魂式の記事など)を展…

第3回「玉本英子さんのウクライナ映像報告会」開催しました

11月2日(土)に開催したジャーナリスト玉本英子さんのウクライナ現地取材報告会、とうとう3回目を迎えてしまいました。2022年にこの報告会を始めたときにはよもや3回目があるとは思っていませんでした――。 館長・谷合(左端)がエル・ライブラリーの窮状を…

実習生が作ったミニ展示「防災月間」

9月2日から6日までの5日間、司書課程で学ぶ学生さんが実習生として当館で図書館実習に励みました。実習先としては公共図書館や大学図書館が選ばれることが多いのですが、エル・ライブラリーのようなレアもの資料だらけの専門図書館を選んでくれた学生さんに…

アメリカよりローラ・ハイン先生ご来館

11月23日に開催された大阪大学グローバル日本学教育研究拠点主催のイベント「日本近現代史ワークショップ——Laura Heinさんを迎えて」に登壇のため来阪されたハイン先生と、グローバル日本学教育研究拠点副拠点長の宇野田尚哉先生(大阪大学大学院人文学研究…

実習生が作ったミニ展示「児童労働とILO」

9月4日から8日までの5日間、司書課程で学ぶ学生さんが当館で「図書館実習」に勤しみました。通常、実習先は公共図書館や大学図書館が選ばれるのですが、エル・ライブラリーのようなけったいな専門図書館を選んでくれた素敵な学生さんがやってきてくれて、ス…

大牟田市立図書館と三池カルタ館の見学記

6月3日(土)から開催中の福岡県大牟田市石炭産業科学館の展示「社宅のくらしと紙芝居」については、すでにお知らせしました。当館の谷合がオープニング・イベントに参加するため、6月3日に大牟田に参りまして、午後からの紙芝居の上演や講演などを見学して…

れいこちゃん記念文庫で市民活動の支援を

2012年6月6日、エル・ライブラリーのサポーターであった井上玲子ちゃんが11歳で旅立ちました。当館ではれいこちゃんを追悼し、れいこちゃん一家の1年間の闘病を支えた非営利団体の情報を収集発信する、「れいこちゃん記念文庫」を設置しています。 れいこち…

大阪社会運動顕彰塔内の銘板をコリアタウン歴史資料館に寄贈

金文準の銘板を手交(右が伊地知紀子先生、左が当館谷合館長) 2023年4月に開館予定の「大阪コリアタウン歴史資料館」副館長・伊地知紀子先生(大阪公立大学教授)がエル・ライブラリーに来館されました。その目的は、在日朝鮮人労働運動家「金文準」(キム…

市民実行委員と共催した3つのイベントの報告

エル・ライブラリーでは、当館だけの主催で行うイベントもありますが、実は労組や市民団体、個人のみなさんと共に行うイベントもかなりあります。10月から11月にかけては、そのような市民実行委員との共催・協力で行ったイベントが3つありましたので、簡単に…

労働資料協総会・研修会参加記

社会・労働関係資料センター連絡協議会(略称:労働資料協)の総会が10月24日(月)に東京都目黒区の日本鉄道福祉事業協会・労働資料館で開催されました。 24日の総会では提案議事の質疑・採決のあと、各会員の近況報告がフリートークで行われましたが、ここ3…

WEBメディア「paperC」に当館の写真と記事満載

当館の取材記事が、「paperC」という大阪の文化情報を発信するWebメディアに掲載されました! 本紙は2011年11月に設立された「一般財団法人おおさか創造千島財団」の機関紙であり、大阪府内で注目されるアート・カルチャー情報(イベントやニュース)をジャ…

実習生による図書館展示できました!「全国労働衛生週間」特集

当館では去年に続いて、大学生の図書館実習を受け入れています。今年来てくれたYさんが5日間の実習の最後に「図書館展示」の課題に挑戦。見事完成させた展示の写真(↑)をご覧ください。そして、Yさんがこの展示の狙いを次のように述べています。 コロナ禍に…

「70年万博とエキスポ争議」関連資料

「70年万博とエキスポ争議」関連資料目録を作成 ~「2025大阪・関西万博」への対処に活かすために 「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする「2025大阪・関西万博」開幕まで、3年を切った。テーマも含めて、開設にいたる膨大な税投資など、開催意義に…

当館で実習した学生さんのコメント

早くも1年近くが経とうとしている、当館初の司書課程実習生受け入れ。昨年9月に同志社大学の学生さん1名に5日間の実習を経験してもらいました。その時の報告が『同志社大学図書館学年報』第47号(2022.3.31)に掲載されています。 実習生は同志社大学全体で52…

れいこちゃん記念文庫の活動

今日6月6日は井上れいこちゃんのセカンドバースデー(お命日)です。れいこちゃんが1年間小児がんと闘い、ついに星になってしまってから10年が経ちました。 エル・ライブラリーのサポーターであったれいこちゃんを悼み、れいこちゃんの闘病を支えたNPO活動を…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

連載最終回です! この連載記事は、翻刻と解説をまとめて近々書籍として発刊いたします。 31. 波紋 『波紋』は、彦根工場で結成された最初のサークルで、会員45名(注1)を擁した若葉会の会誌である。辻󠄀資料には、1954年10月発行の創刊号から1956年4月発行…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

30.サークル誌(2) 人権争議直後に華々しく活動していたサークルは、争議開始後約2年のうちに活動が行き詰まり、多くが解散した。理由としては、サークル活動を行う人と一般組合員との溝、サークルの運営上の問題等が挙げられているが(注1)、一方で、1955~…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

29. サークル誌(1) 辻󠄀資料には、近江絹糸各工場で活動していたサークルが作成したサークル誌が16タイトル41点(重複を除くと38種)含まれている。最も多いのが彦根工場のもので、12タイトル37点(34種)にのぼる。彦根工場のサークル誌はその作成年代、背景…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

28.職場新聞(21)替歌 「うたごえ運動」は、戦後、日本共産党の文化工作の一環として始められたが、その後、1950年代に民主主義を守る運動、平和を求める運動として党派を超えて広がり、大きく発展していった。一方、労働現場でも、サークルや職場で集い、…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

27.職場新聞(20)ふるさと 職場新聞の文芸欄には、ふるさとへの帰省や親きょうだいについての詩や雑感があふれている。 「あいたい かあちゃん台をまわしていると浮んでくるわ母の姿今頃何をしているかしらあのしわくれた手で汗をながして今日も、くわと、…

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

26. 職場新聞(19)お笑い 職場新聞には、肩の力の抜けたお笑い記事もある。「運搬車ガールガール「皆様こちらは晒練でございます」おばあさん「あんれまあくさい所ですねえー」ガール「たヾいまから発車致します。皆様気をつけて下さいでは発車―」歌 晒練道…