エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

れいこちゃん記念文庫の活動

 今日6月6日は井上れいこちゃんのセカンドバースデー(お命日)です。れいこちゃんが1年間小児がんと闘い、ついに星になってしまってから10年が経ちました。

 エル・ライブラリーのサポーターであったれいこちゃんを悼み、れいこちゃんの闘病を支えたNPO活動を支援するために、当館内にささやかな記念文庫を設置しています。難病とともに生きる子ども達と家族を支えるNPOの情報収集も行っています。

 れいこちゃん記念文庫の詳細はこちら

 毎年この日と直近の日曜日は、れいこちゃんのお父さんであり空手家図書館員である井上昌彦さんがご自宅を開放して「れいこパーティ」を開催されます。れいこちゃんを知る人たちが三々五々集まり、れいこちゃんを想いながら楽しく過ごすという趣旨です。残念ながらこの2年間はコロナ禍のためにこのれいこちゃんパーティが中止となりました。今年は3年ぶりの開催となりましたが、当館スタッフは仕事のため参加することができませんでした。

 毎年この日を期して当館内に設置している募金箱を空けます。一年間にたまった金額にスタッフが私費を足してまとまった額(といっても些少)をチャイルド・ケモ・ハウスほかに送っています。 

www.kemohouse.jp

 れいこちゃんパーティには参加できませんでしたが、今年もささやかな寄付を送りました。エル・ライブラリーはお子様たちの闘病をささえるNPOなどの市民活動を、ほんの少しでも支えられることを願っています。

 井上れいこちゃんのお父様である井上昌彦さんは、「情報のチカラで、世界をもっと幸せにする!」というビジョンの実現を目指し「空手家図書館員の奮戦記」というブログを公開されています。 

れいこの闘病中、皆さんの応援に支えられ、頑張ることができました。
それは言ってみれば、自分が情報を発信した結果であり、そして皆さんが発信してくれた情報を受け取ったからです。

れいこの闘病に加え、図書館員という立場とあいまって、私は「情報」の持つ意味やチカラを、さらに強く感じるようになりました。
この「情報」が持つチカラで、世界をもっと幸せにしたいと思います。(空手家図書館員の奮戦記 2013.5.22)

karatekalibrarian.blogspot.com

 井上さんのこのブログは、「わたしたちは情報の力で世界を幸せにできているのだろうか、人々が傷つけあわない平和な世界を情報の力で築けるのだろうか」と自らに問いかけることを思い出させてくれます。情報の力をわたしたちに教えてくれたれいこちゃん、お空の上で笑って見ていてくれるかな。(谷合佳代子)

◆エル・ライブラリー設立の趣旨(2008.10.21)

その3「NPOや草の根市民団体の機関紙などを収集・保存し、市民の社会的活動に利する情報を提供することを目的とする」