エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

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満員御礼! 学習会 『敗戦直後を切り拓いた働く女性たち』

 7月13日に開催した学習会はおかげさまで48人定員一杯の満員御礼となりました。著者の伍賀偕子(ごか・ともこ)さんのサイン即売会も盛況でした。右の写真はグリコ労組出身の小西道子さん(左)から花束を贈呈されている伍賀さん(阿久沢悦子氏撮影・提供)。

  本書を読まれた方がたからいくつも感想をいただいています。
「伍賀さんが発掘して本にしてくれなかったら、永遠に闇に埋もれてしまう歴史だ。素晴しいお仕事をしてくださってありがとう」
「巻頭の京橋駅空襲のくだりでぐっとつかまれて、そのまま一気に読み通した」
労働組合のことを知らない私が読んでも面白かった」

 敗戦直後に立ち上がった労働組合の女性リーダーたちは、組合の対立や枠を超えて「勤婦連」(大阪勤労婦人聯盟)を結成しシングルのまま生涯を終える覚悟を固めて「きらく会」という互助会を設立しました。

 上野千鶴子著『おひとりさまの老後』が話題となる50年以上前に、労働運動を通じて支え合いの精神を築いた女たちがいたのです。その人たちも一人また一人と鬼籍に入って行きました。今こそ、敗戦直後の混乱の中を立ち上がった女たちの先駆的な取り組み、「勤婦連」の苦闘のあとを学び、次の世代へと伝えるときではないでしょうか。

 エル・ライブラリーでは特価で本書を販売しています。売り上げの一部はライブラリーの運営費になりますので、ぜひご購入ください。厚さは薄いけれど中身は濃い、本書をお奨めいたします!(谷合)

  • 伍賀偕子著
  • 『敗戦直後を切り拓いた働く女性たち ―「勤労婦人聯盟」と「きらく会」の絆』
  • ドメス出版, 2014年6月
  • 定価1350円(税込)を特価1200円でエル・ライブラリーにて販売中。郵送も受付ますのでお気軽にお問合せを(送料・振込み手数料はご負担願います)。お申込みはlib@shaunkyo.jp までメールでどうぞ。