エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

休館日カレンダーや利用案内、地図は公式サイトをご覧ください。

20世紀メディアよもやま話

 当館館長・谷合佳代子も寄稿したエッセイ集が発行されました。

 本書は雑誌『Intelligence』購読会員だけが読める限定ブログに掲載された記事を編集して冊子にしたものです。錚々(そうそう)たる研究者たちが書かれた記事の中に、不釣り合いに谷合のエル・ライブラリー紹介文があるのがなんとなく居心地が悪いのですが、これはぜひ多くの方にお読みいただきたいものです。

 『Intelligence』は早稲田大学20世紀メディア研究所の”機関誌”です。2001年に生まれた同研究所は主としてプランゲ文庫の雑誌データベースの作成や、その推進のための研究会を開いてきました。会員向け雑誌『Intelligence』は2002年3月に創刊され、このたびめでたく20号が発行されたわけです。この『よもやま話』は2015年5月号から2019年12月号までに掲載された記事のうち、著者の許諾が得られた30編が再録されています。

 文生書院が限定300部出版されたものですので、なかなか人目につきにくいのですが、全頁カラー印刷という豪華版であり、写真が豊富に掲載されていることも魅力です。

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 ではその魅力のラインナップを文生書院のWebサイトから引用します。

「太平洋戦争とドナルド・キーン」展を見て 川崎賢子
昭南中央放送局に関する一資料について 土屋礼子
シベリア墓地再訪 山本武利
ベルリンにて、戦後70年を考える 鈴木貴宇
緒方竹虎とCIA』とその後。テーマの広がり、研究動向から 吉田則昭
ゾルゲ事件被告ヴケリッチ家のオーストラリア 加藤哲郎
原子力平和利用博覧会」と『スーホの白い馬 白山眞理
別府市立図書館にあった検閲済みスタンプの押された紙芝居 白土康代
文化社と『東京復興写真集1945~46』 井上祐子
初期『帝大新聞』の研究:『帝大新聞』OBの情報局次長・久富達夫について 清水あつし
プロパガンダが生み出す「被害者→敵→生け贄のサイクル」 吉本秀子
大衆政治における、メデイア、大衆、専門家:戸坂潤の示唆するもの 赤見友子
朝日新聞』「ひととき」欄から生まれた女中サークル「希交会」の機関誌『あさつゆ』の復刻 阪本博志
沙飛と日本人 梅村卓
ドイツで見た「日本文化」の祭典 松田さおり
支那の夜』:「3つの結末」という伝説 宜野座菜央見
出版検閲作業のフローチャートから判ること 林昌樹
社会労働運動のアーカイブズ:エル・ライブラリーの資料紹介 谷合佳代子
西郷隆盛金大中、英雄たちの「敬天愛人 羽生浩一
イギリスにおける「知識への課税」(スタンプ税)廃止の背景 芝田正夫
東アジアを越境する資料群:アメリカにおける満洲国関連資料 王楽
検閲官・佐伯郁郎旧蔵資料との邂逅 村山龍
香港映画資料館への調査の旅 晏トン
戦時下に問いを求めて:『戦時下雑誌アンケート索引』御紹介 藤元直樹
史料が放つ時代の空気 賀茂道子
『東京ファイル212』における‘new’オリエンタリズム 志村三代子
「民衆の図書館」を守り伝えるために:大宅壮一文庫の試み 鴨志田浩
英・戦中日本語学校教官の日記 武田珂代子
日本が建設したロシア兵の忠魂碑 米濱泰英
言論の自由とその危機 黒宮広昭

 本書はAmazonで購入可能です。購読会員の申し込みをすると、今なら年会費3000円で4950円分の冊子(「よもやま話」を含む)を入手できます。詳しくは文生書院のサイトをご覧ください。

https://www.bunsei.co.jp/original/new-publication/yomoyama/

<書誌情報>
20世紀メディアよもやま話:購読会員限定ブログ記事再録集
20世紀メディア研究所インテリジェンス編集委員会発行 文生書院製作
2020.4
151p 21㎝
1000円