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福島、仙台へ行ってきました(3)

震災復興支援

 被災地でのプロボノ報告、その(3)は仙台編です。
 5月20(金)夜は福島市内に泊まりました。居酒屋でママと友達になった話は谷合の個人ブログに書くとして、第3回ではその翌日、早朝のバスで仙台に移動したところから始まります。
 
 福島駅前から出る高速バスにのって約1時間、仙台駅に到着したのは7時前でした。駅前のバスターミナルでは、社会福祉協議会(?)の人が「ボランティアセンター行きのバスはこちら」という掲示板を持って立っていました。飛び込みのボランティアもありで、若い人たちが並んでいるのも見かけました。
 バスに揺られて小一時間、着いたところは宮城県図書館です。ここは建物も新しく、展示も素晴らしいところなのですが、震災を受けて大きなガラスが落ちて割れたり、地盤沈下が起こったりしていました。上の写真はエントランスの敷石が剥がれた様子です。地面が一部沈下して波打ったために、段差ができてしまいました。ガラスが割れたり落ちたりしたにもかかわらず、けが人が居なかったのは本当に幸運なことでした。5月13日から開館していますが、やはり書架には紐をかけて本の落下を防止してありました。


 館内では、各地の地方紙を集めたコーナーが目を惹きました。関東以西の各紙が3.11をどう報道したか、新聞を手にとって読めるように配置してあるのです。
 宮城県図書館では熊谷慎一郎さんに県内の状況を詳しくお聞きしました。熊谷さんは「レファ協ほめまくり」という、国会図書館が主催するレファレンス協同データベース事業を褒めまくるブログを個人的に開設しておられるのですが、震災以来、更新が止まっています。さすがにそれどころではないようです。熊谷さんは連日休日返上で被災図書館を回り、情報収集しておられ、大量の写真も見せていただきました。
 宮城県内の状況は福島県よりいっそう深刻です。陸前高田市のように図書館ごと流出してしまった館もあり、再開の目処がたたないところもいくつもあります。その一方で、建物被害が復旧していないところでは自動車を使った移動図書館方式のサービスを再開しているところもいくつもあり、注目すべきでしょう。
 そういえば、建物が大きな被害を受けたせんだいメディアテーク(2001年開館。アートギャラリー、図書館、映像メディアセンター、「目や耳の不自由な方への情報提供」という4つの機能を融合した複合文化施設。年間利用者約100万人)では、図書館が開館できないため、屋外に「屋台図書館」を開いたら、大勢の市民が詰めかけたという報道もありました。
 宮城県公共図書館の復旧状況は宮城県図書館のサイトに詳細が掲載されています。http://www.library.pref.miyagi.jp/20110311_jishin_miyagi.html
非被災地の図書館員達によるプロボノは可能かと尋ねたところ、状況はかなり厳しいようでした。

 宮城県図書館でのヒアリングには、東北大学電気通信研究所図書係長の吉植庄栄さんも同席してくださったので、お話を伺いました。吉植さんは「被災地の図書館員たちが疲れ切っている、精神的な支援をお願いしたい」とおっしゃっていました。
  長くなったので、仙台編は次回に続きます。(谷合)

※福島・宮城での調査報告は、博物館・美術館、図書館、文書館、公民館の被災・救援情報サイト「saveMLAK」に掲載しています。↓
http://savemlak.jp/savemlak/images/0/01/%E7%A6%8F%E5%B3%B6%E3%83%BB%E5%AE%AE%E5%9F%8E%E8%AA%BF%E6%9F%BB.doc