新着雑誌です(2020.1.10)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

賃金事情 No2797 2019.12.20 (201354859)

人事実務 No1204 2020.1.1 (201354792)

企業と人材 No1083 2020.1.5 (201354768)

労働経済判例速報 2396号 2019.12.20.・30 (201362605)

労働法学研究会報 No2708 2020.1.1 (201354826)

労働法律旬報 1949号 2019.12.10 (201362571)

賃金と社会保障 1744号 2019.12.25 (201354883)

 

詳細な目次はこちら

続きを読む

図書館員のためのデータベース入門講座

(※下記講座は満席となりました。以後はキャンセル待ちを受け付けます。2020.1.14)

知っているようで知らない、データベースの構造。いちから学んで情報システムの仕組を知りましょう。 

※図書館員でなくても申し込み可能です!

<内容>

  • 図書館/NII等のwebサービスを通して、ICT技術の活用事例を知る
  • Webアプリケーションやデータベースを用いた情報システムの仕組みを学ぶ
  • 実習形式で、データベースの構築・管理・利用を学ぶ

<学習目的と方法>

図書館業務に関するほぼすべての情報システムの裏側にあるリレーショナルデータベースを知ることを目的とします。テーブルとは何かといった基礎の基礎からスタートして、グループワークで企画を考えてスキーマを設計してデータを入れてSQLを書きまくってみんなにデモするところまで頑張りましょう。

<講師>f:id:l-library:20200106221308p:plain

大向一輝(おおむかい・いっき)氏

1977年京都市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授、株式会社グルコース取締役国立情報学研究所で「CiNii」の開発に携わった。

 

<概要>

日時:2020年2月15日(土)、16日(日)

場所:エル・ライブラリー(〒540-0031 大阪市中央区北浜東3-14 エル・おおさか4階)

アクセス:http://shaunkyo.jp/access/

参加費:無料(配布資料を印刷した場合は1枚10円徴収します)

事前学習:必要なし。当日配布資料はメールで送るので各自印刷してください

持ち物:パソコン(3台程度は貸出可能)

定員:15人(定員になり次第締め切り)

申し込み先:lib◆shaunkyo.jp (◆を半角@に変えてください)まで、下記を明記してメールで申し込んでください。

 件名「データベース入門講座申し込み」

 本文「氏名、所属、パソコン持参可能かどうか」

 

<スケジュール>(詳細は調整中)※2日間にわたる講習です。

 10:00~12:00 講義

 12:00~13:00 休憩

 13:00~18:00 講義(途中休憩あり)

 18:30~ 懇親会(自由参加)

主催:図書館員のためのDB入門講座実行委員会、エル・ライブラリー

 

2/13 映画「アイたちの学校」上映会

朝鮮学校の歴史と現状を描いた初のドキュメンタリー

▼上映後、髙賛侑(コウ・チャニュウ)監督のトークあり

f:id:l-library:20200103094549p:plain

 

在日朝鮮人たちはさまざま差別と戦いながらも、アイ(子ども)たちの夢を育てるため、朝鮮学校という幼稚園から大学にいたる民族教育事業を続けてきた。しかし、2010年に日本政府は高校無償化制度から朝鮮学校を外し、地方自治体も次々に補助金を打ち切るなど、近年の朝鮮学校を取り巻く環境は厳しく、朝鮮学校は裁判闘争に立ち上がる。そんな朝鮮学校にまつわる知られざる歴史的資料や証言を発掘し、100年におよぶ差別との戦いを浮き彫りにする。朝鮮大学出身で、ジャーナリスト、ノンフィクション作家として在外朝鮮民族問題を専門にしてきた高賛侑が、初めて映画監督を務めた”(映画.comより) 

“映画館8か所、自主上映70か所(韓、米、独など海外を含む)、動員数は9,000人を越え、釜山平和映画祭、ディアスポラ映画祭、東京ドキュメンタリー映画祭でも上映されました。「知らなかった歴史に衝撃を受けた」「朝鮮学校を守る闘いに感動した」という感想をいただき、映画制作を決意したポラム(やりがい)を実感しています” (髙賛侑)

 

◆エル・ライブラリーが所蔵する関連資料も展示します。

◆閲覧室内でのDVD上映です。上映環境については最良ではありません。あらかじめご承知ください。

2018年製作/99分/日本

監督:高賛侑

撮影:小山帥人 松林展也 高賛侑

編集:黒瀬政男

テーマ音楽:朴守賢

ナレーション:清原正次 姜河那

予告編:https://www.youtube.com/watch?v=CMayEkzMzbY

 高賛侑(コウ・チャニュウ)氏のプロフィールf:id:l-library:20200103102221p:plain

朝鮮大学校卒。朝鮮関係月刊誌『ミレ(未来)』編集長を経てノンフィクション作家。自由ジャーナリストクラブ理事。専門は在日・在外朝鮮民族問題。部落解放文学賞記録文学部門)受賞。著書に『アメリカ・コリアタウン』(社会評論社)、『国際化時代の民族教育』(東方出版)、『異郷暮らし』(毎日新聞社)、『在日外国人』(集英社新書)他多数。共著に『在日一世の記憶』(集英社新書)、『ひとびとの精神史』(岩波書店)他多数。2019年ドキュメンタリー映画「アイたちの学校」監督。

 

日時:2019年2月13日(木)18:30~20:30

場所:エル・ライブラリー

交通アクセス:http://shaunkyo.jp/access/

参加費:無料(カンパ歓迎)

定員:25名(要予約)

申し込み:件名に「アイたちの学校」と書き、本文にお名前と参加人数を明記して lib▼shaunkyo.jp まで(▼を半角@に変えてください)メールをお送りください。

主催:エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

論文「スクリーンの『ニコヨン』たち」公開される

 2018年3月2日に鷲谷花さんと共に開催した映画と幻灯上映会から生まれた論文がWEBで公開されました。

題して、

”スクリーンの「ニコヨン」たち―失業対策事業日雇労働者の映像文化史”

 鷲谷花[著]、『映像学』102巻所収

 全文がオープンアクセスになっていますのでこちらでダウンロードできます。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/eizogaku/102/0/102_31/_article/-char/ja/

 下の写真は幻灯「にこよん」(全日本自由労働組合製作)の一場面。

f:id:l-library:20121014141418j:plain

  鷲谷さんの論文ではニコヨンの歴史が語られ、映画や幻灯作品に投影されたその表象の意味を読み解いています。特に女性監督・望月優子らが描いた「女性労働問題としての日雇い労働問題」について言及されていることに刮目。ぜひご一読を! (谷合佳代子)

新着雑誌です(2019.12.26)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 3985号 2019.12.27 (201354701)

労働判例 No1210 2019.12.15 (201354875)

労務事情 No1397 2019.12.15 (201354677)

労働基準広報 No2015 2019.12.21 (201354735)

 

詳細な目次はこちら

続きを読む

1/31 西垣敬子さんと映画「アフガン零年」を語る

f:id:l-library:20191224141516j:plain
 長年アフガニスタンの女性支援を続けてきた西垣敬子さん(84歳)とともに、アフガニスタンの女性たちがかかえる困難を描いた名作「アフガン零年」について語り合います。
 セディク・バルマク監督と旧知の間柄という西垣さんからは映画製作の裏話をお話しいただけます。車座になって参加者一同で感想を述べ合う気軽な会合です。わたしたちができるアフガニスタン支援について映画を通じて考えます。
語り合う会のあとは近くの飲食店で西垣さんを囲んで懇親会も予定しています。

◆講師プロフィール

f:id:l-library:20191224141813j:plain

 1935年生まれ。「宝塚・アフガニスタン友好協会」代表。
 59歳から、23年間に42回アフガニスタン渡航し、女性と子どもたちを中心に教育支援活動を行なう。タリバーン時代の隠れ学校支援、女性教師の給料支援、国立ナンガルハル大学教育学部に女子トイレ建設、同大学女子寮建設などに尽力。2006年第18回毎日新聞社「毎日国際交流賞」など多数の受賞歴あり。

 

◆映画「アフガン零年」について
アフガニスタン復興後初の作品。タリバン政権下のカブールに住む13歳の少女を主人公に、その悲惨な生活を描く。彼女は家族を養うために男の子の振りをして外で働く。イスラムの厳しい戒律によって家庭外労働を禁じられているからだ。いつ女だとばれるかと恐怖に震えながら少女は働き続けるが…。
プロの役者を使わず素人を抜擢して主役にすえた監督の演出がきめ細かく、ヒロインを演じた少女の大きな瞳がとても印象的で、観客の心を揺さぶる。伏線も見事に張り巡らされた秀作。カンヌ国際映画祭カメラ・ドール賞と、ゴールデングローブ賞外国語映画賞受賞。
 2003年、アフガニスタン、日本、アイルランド合作。82分
 監督・脚本: セディク・バルマク、出演: マリナ・ゴルバハーリ(レンタルDVDあり)

◆開催概要
日時:2020年1月31日(金)18:30~20:00
場所:エル・ライブラリー

アクセス:http://shaunkyo.jp/access/
参加費:無料(西垣さんへのカンパ歓迎)
定員:15名
懇親会:実費(3500~4000円ぐらい)
ご注意:映画の上映会ではありません。できるだけ事前に映画を見ておいてください。
申し込み:メールで lib▼shaunkyo.jp まで(▼を半角@に変えてください)。懇親会参加の有無も合わせてお知らせください。
主催:西垣さんと「アフガン零年」を語る会実行委員会(代表:登圭緯子、谷合佳代子)
後援:エル・ライブラリー

 

 

凛として 亡命したILO労働代表 松本圭一の生涯

飯塚恭子著(私家版/2018年11月/B5判170頁)

f:id:l-library:20191220152023j:plain  著者は、ノンフィクション作家。著者の遠縁(曾祖母の弟)にあたる、ILO労働代表松本圭一の、波乱万丈の人生とその生きざまを丹念に掘り起こしたドキュメントである。『深き淵より汝を呼べり』で第4回朝日ノンフィクション賞に入選し、それを全面的に改編して1989年には『祖国を追われて ILO労働代表松本圭一の生涯』(キリスト新聞社)を刊行し、ILO創立100年にあたる2019年を前にして、再度松本圭一を本書によって送り出したのである。

 松本圭一は、1886(明治19)年静岡県生まれで、1913(大正2)年東京帝国大学農学科を卒業後(当時大学進学率は1%にも満たない)、岡山孤児院分院の宮崎県茶臼原孤児院で働いていた。その彼にいきなりILO第3回総会(1921年)の労働者代表という任命が下った。この総会は農業労働者の問題を主議題としているので、日本には農業労働者の団体はないとして、「相当の学識ある者にして農業労働の経験を有し精通している者」として彼を選定したと政府は推薦の趣旨を述べている。第1回以来、労働者代表の選定について、官選代表という抗議が激しく、労働団体である「友愛会」には何の折衝もなかったので、選出方法について友愛会からは抗議が表明されていた。一旦は辞退したが、結局総会に臨んだ松本は、労働者代表の選出について、「農業労働者も一般労働者も同じ労働者であり、農業問題だから友愛会という労働団体と協議しなかったのは理由にならない。この労働団体の規模が小さいのは、治安警察法で弾圧されているからだ」と明言し、自分の代表資格が否認されても仕方がないとさえ訴えた。

 そして、第11号(農業労働者結社権)条約の採択において、日本政府代表は、「農場に従事するすべての者」という言葉を「農業において雇用される者」という修正案を提出し、それが受け入れられないなら棄権すると表明し、実際に棄権した。対する松本は、「日本では小作人の大多数が55%もの小作料を払って働いている。その年収は50ポンドに達しない。これが企業家であって労働者でないとはどこを押したらそんなことが言えるのか」と激しく反論し、さらに、第1回総会以来の日本政府の「特殊事情」を挙げて条約の適用外と主張する態度を批判した。結果、第11号条約について、政府代表は棄権、使用者代表は反対、労働者代表のみ賛成という表明となった。松本は、世界の場で日本の労働者代表としての任務を臆することなく、堂々と果したのである。

 この総会後欧州視察を経て1年後に、農商務省に報告に行ったが、自分の発言が地主階級の怒りに触れ、政府役人からは同一歩調をとらなかったことに反感をかい、「非国民」「国賊」となっていた。「しばらく表に出ないで静かにしておいてほしい」とされた。

 松本は大原孫三郎の旅費支援で1年間、「南米視察」に出かけ、その成果の上に、日本を離れることを政府サイドから提案されて、ブラジルへ移住(=「亡命」)することになった。

 ブラジルで松本の死後発見された「覚書」では、松本がILO労働代表になったことで、いくつもの小作争議に関する政府の重要な極秘文書を見聞することができ、―― 地主制度は間違った土地分配によるもので、農村社会に地主階級と小作人という階級社会が生じたことが、小作争議の原因である。農地制度の根本的見直し改革が必要である―― と説いている。

 30年間のブラジルでの松本の行跡は、青年教育、農事研究、養鶏普及、種苗交換を通しての日本との架け橋などが認められ、藤山愛一郎外相から表彰状と木杯が送られ、1965年には、ブラジル農業技術研究会(ABETA)から第1回山本喜誉司賞が贈られた。1966年にはブラジル移住先駆者としての功績に勲五等瑞宝章が送られた。

 1976年3月、ブラジルの自分の書斎で、静かに波乱に満ちた90年の幕を閉じた。それから2年後、日系移民70年記念事業で、一つの道路が「エストラーダ・ケイイチ・マツモト(松本圭一街道)」と名付けられた。

 著者は、松本圭一の生涯を「信仰が支えた情熱の人生」と規定している。孤児の育成と自立への粘り強い情熱も、ILO労働代表と任命されても、権力におもねることなく、農業労働者の権利を主張した勇気、それにより日本から「追放」されてのブラジル移住でも農業技術で日系社会を切り拓いていく情熱も、思わず曳きこまれる貴重なドキュメントである。

 筆者としては、松本の勇気あるILO総会での行動が以降のILOと日本政府との関わり、労働者側からのILOへの積極的な働きかけにどのような道筋を拓いたかの分析と検証に関心を抱き、著者も参考文献に挙げている、『ILO条約と日本』(中山和久著/岩波新書/1983)の併読も薦めたい。(伍賀 偕子 <ごか・ともこ> 元「関西女の労働問題研究会」代表)