玉本英子さんとジャーナリズムを語り合う会 part2

 1月21日(木)の夜、標記イベントがエル・ライブラリーの後援で当館内にて開催されました(右の写真。撮影・提供は社納葉子さん)。
 当初、10名から参加申し込みがあったのですが、風邪など体調不良の方が続出し、6名の参加でみっちり濃い「語る会」を開催しました。
 玉本さんは戦場の最前線で文字通り命がけで情報を得て発信するフリージャーナリストです。そして、大阪の元気なおねえちゃん! 明るく意志の強いお人柄は人を惹きつけます。毎回美味しいおにぎりやロールサンドイッチ、お焼きなどを作って持ってきてくださる心配りにも頭が下がります。

 玉本さんが見せてくれたシリアやイラクの映像はどれも緊迫感あふれるものばかりで、しかも「これはからは難民受け入れ問題が日本でも起きてくる。他人ごとではない」と語る言葉にも説得力があり、日本が自衛隊を海外派遣したり戦闘に参加したりしたらテロの目標になったりするんだろうなぁと恐ろしくなりました。と同時に、日常的に砲弾が飛んでくる、電気もない、そんなところで生活している人々の存在を忘れず、ではわたしたちはどうしたらいいのか? と考えこまずにはいられませんでした。

 映像とお話は重いものですが、決して絶望せず、明るく力強く時にユーモアを交えて語る玉本さんの言葉にぐいぐい惹かれてあっという間の三時間弱でした。人数が少なかった分、みなが口々に質問や意見を述べ合う談論風発たる会になったと思います。

 主催者の社納葉子さんは次のように語っています。

「ジャーナリズムを語る会」とはちょっとおおげさだが、大上段に構えて語るのではなく、フリーのジャーナリストと市民がゆるやかにつながり、現地で起きていることや肌で感じたことを直接伝えてもらう。
 そして情報の受け手である私たちは、さまざまなリスクを個人で抱えて取材活動をするフリージャーナリストを、ささやかながらも支えていこうという試み。

●情報はタダではない。
(だからメディア批判をするだけでなく、自分たちも身銭を切ってメディアやジャーナリストを支えよう)

●フリージャーナリストを孤立させない。
(常に”自己責任”を問われ、何かあればバッシングの的になる。無責任な情報発信に加担しないためにも、事実を知る機会をもっておきたい)

この2点を共有しつつ、これからも倦まず弛まず続けていこうと思う。

 「情報はタダではない」、社納さんのこの言葉に情報専門家である図書館員・アーキビストたちは大いに首肯するでしょう。フリージャーナリストの活動を知ること、ささやかでも支えていくこと。そんな市民活動を目指す社納さんたちを、情報支援という形で支えることもエル・ライブラリーの使命です。
 第3回は夏ごろ開催します。玉本さん特製レンズ豆のスープが供される予定。

【開催趣旨】
アフガニスタンやイラン、トルコなどを取材してこられたフリージャーナリスト、玉本英子さんを囲んでお話を聞き、映像を見ながら交流する集まりの第2回です。今回はシリア・イラクの現地の状況、難民となって欧州へ脱出する人たちの現状について、映像などを通してお伝えします。