当館で7月末からタイアップ企画として関連書籍や映画のオリジナル手ぬぐい、バッジなどを展示していた「菊とギロチン」コーナーについて、そろそろ展示替えの予定だったところ、昨日、本作がキネマ旬報ベストテンを受賞したことがわかったため、急遽
展示を1週間延長することとしました。
大正時代のアナキスト(無政府主義者)と女相撲の一行が出会って行動を共にする、という虚実を織り交ぜた物語はエネルギーに溢れ、今こそ必見と言える映画です。
当館ではアナキズム関係のアーカイブズ資料(日記、書簡、手書きノート等)を所蔵しており、現在研究者のボランティアによる整理作業を進めているところです。
他館での所蔵が確認できない発禁雑誌やパンフレットなどもざくざく発見されています。目録と現物が公開できるまでまだ1年はかかりそうですが、資料整理が済み次第、お知らせいたします。(谷合)
「菊とギロチン」
189分、日本、2018
監督:瀬々敬久、脚本:相澤虎之助、瀬々敬久
出演:木竜麻生、東出昌大、寛一郎、韓英恵、渋川清彦、山中崇、井浦新、大西信満、嶋田久作