読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ろくろ旋盤の工具について聞き取り調査を実施

 国立産業技術史博物館構想が頓挫して、同館誘致促進協議会が廃棄してしまった産業資料二万点、そのうちの文献資料以外にも、小物機械など拾ってこれるだけのものを当館も救出したことはすでに何度もお知らせしている通りです。
 
 そのうち、大阪にあった仲津製作所と道上製作所が旧蔵していた手作り工具について、使用法がわかる人が見つかりましたので、エル・ライブラリーで聞き取り調査を行いました。

 なんと、その「使用方法がわかる人」というのは当館館長の父であります。先頃開いたメーデー記念展示会にこれらの工具(昭和初期から昭和60年頃まで使用されていた)も解説なしでとりあえず展示していたのですが、これを見た館長の父(今年77歳、現役の旋盤工)が一目見るなり「うわぁ、懐かしいなぁ」と手に取り、「これはろくろ旋盤の道具だ。使い方は全部わかる」と言ったため、急遽、聞き取り調査を実施することになりました。

 産業技術史学会の先生たちも「これらの工具については使い方がわからない。これから研究していかねば」とおっしゃっていたのですが、意外なところに使用法がわかる人がいたわけで、町工場で使われていた手作り工具というのは実際に使っていた職人でないと理解できないものであるようです。

 産業技術史学会の会員立ち会いのもとに行われた聞き取り調査についてはビデオ撮影しました。また、当日の調査結果メモを廣田義人氏(大阪工業大学)が作成してくださいましたので、詳細は資料紹介専用ブログをご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/shaunkyo/20090609