2023.10.26追記更新:
報告会は23名のご参加、主催者スタッフ含めて27名でした。熱心に映像を見ながら報告を聞き、そして茶菓子をいただきながらの交流会では会場全員が発言して思いを語り合いました。戦争というのは始まってしまえば終わらせるのは容易ではないことが玉本さんから語られました。「戦争」とは何かを少しでも知る、戦時下に生きる人々に心を寄せることの大切さを痛感しました。
また、玉本さんのお話を聞きながら、わたしは、パレスチナの戦争はもともとホロコーストを逃れたユダヤ人がパレスチナを占領して住民を追い出しイスラエルを建国したことに端を発するとはいえ、被害/加害の閾(しきい)が判然としない事態が起きることなどを想起していました。
奇しくも10月21日の報告会は第2次世界大戦での学徒出陣から80年の日に重なりました。この国が二度と戦争を起こさない、加担しない国になるよう、ささやかながらも活動を続けていきたいと思います。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。(谷合)
今年も開催します、ジャーナリスト玉本英子さんのウクライナ現地取材報告会。市民グループと当館との共催で開催し、第2部では茶話会も持ちます。
◆開催概要
<日時>2023年10月21日(土)13時半開場、14時〜16時半
<場所>エルおおさか 本館5階研修室1
<参加費>カンパ(金額はお心のままに!)
<定員>33名
<日時>2023年10月21日(土)13時半開場、14時〜16時半
<場所>エルおおさか 本館5階研修室1
<参加費>カンパ(金額はお心のままに!)
<定員>33名
<参加申し込み>社納あて、y0802n1001▲gmail.com(▲を半角@に変えてください)までメールでお送りください。
<プログラム>
第一部 14:00〜15:15 映像や写真を交えながら今年6月に取材したウクライナの状況を玉本さんが報告します。
<プログラム>
第一部 14:00〜15:15 映像や写真を交えながら今年6月に取材したウクライナの状況を玉本さんが報告します。
15分休憩
第二部 15:30〜16:30 お茶やお菓子を楽しみながら。玉本さんや参加者のみなさんと交流します。
以下は、主催からの趣旨説明です。思いを受け止め、国際反戦デーかつ当館開館記念日のこの日、共催します。
紛争地での取材を続けるフリージャーナリスト、玉本英子さんを市民で支え、現地の人の声や空気を直接伝えてもらい、私たちができることを一緒に考える報告会です。今回もエルライブラリーと共催でおこないます。
参加費は任意のカンパのみ。集まったお金は玉本さんの次の現地取材支援とさせていただきます。
メディア批判をするだけでなく、自分たちが望む報道をともに作り、支えませんか?今回は二部制にし、第二部はお茶を飲みながら玉本さんと交流する時間を用意します。一部のみの参加も歓迎です。
以下、玉本さんからのメッセージです。ご参加、心よりお待ちしています。
ロシア軍のウクライナ侵攻から1年半以上がたちますが、ミサイルや砲撃による市民の犠牲が絶えません。私は昨年夏に続き、今年5,6月とウクライナ各地をまわりました。反転攻勢が迫るロシア軍との前線地帯で砲撃下に残る住民たちの声に耳を傾けました。そして昨夏取材した前線の村を再訪。ロシア軍が撤退し、住民がわずかに戻ってきましたが、不発弾や砲弾の破片があちこちに残り復興は遠い状況です。一方、戦火のなかでも日常を取り戻そうとする女性たちがいます。日本のアニメ・マンガを心の支えにするコスプレ少女や、ウクライナで人気が高まりつつある韓国K-POPファンでダンスを踊り続ける女性たち。「悲しみ」ばかりでなく、心強くあろうとするウクライナ市民の姿も見つめました。戦争がいったん起きると解決の道は容易ではありません。世代に関係なく、そこにいる人びとすべてを巻き込みます。取材映像を見せながら、その背景を分かりやすく伝えます。今起きている戦争の現実を知ることから、他人事ではないと考えるきっかけになればと願います。【玉本英子さんのプロフィール】
デザイン事務所勤務をへてアジアプレス所属。25年以上にわたり中東地域を中心に取材。04年ドキュメンタリー映画「ザルミーナ・公開処刑されたアフガニスタン女性」監督。イラク・シリア取材では、報道ステーション(テレビ朝日)、報道特集(TBS)などで放送。「戦火に苦しむ女性や子どもの視点に立った一貫した姿勢」が評価され、第54回ギャラクシー賞報道活動部門優秀賞。第26回坂田記念ジャーナリズム賞特別賞。