エル・ライブラリーが後援したユニークな会合、「人物図書館」が10月29日(木)夜に開催されました。
好評につき定員を増やして20名が参加。狭いライブラリーがいっそう狭くなりましたが、おかげさまで熱気あふれる会合となりました。(右の写真は竹内利明・電気通信大学特任教授撮影)
「人物図書館」とは、フリー図書館員の坂口雅樹氏が提唱したイベントで、図書館員同士が少人数(10名程度)で食事をしながら「本」役の方の5分間スピーチに耳を傾けることで、相互理解・交流を深めるものです。読者役の人たちからもっともたくさんの支持票を集めた人に賞品が贈られます。今回の5人のテーマは以下の通り。
1. 現存天守閣のある12城
2. Interlibrary loan の思い出
3. 循環するもの〜公共図書館の除籍について〜
4. 7−31 24年を振り返る物語
5. 人事交流レポート
20人の参加者から7票を獲得して優勝したのは2の方。”Interlibrary loan”とは、図書館間貸出のことです。幼い頃、図書館が大好きでよく利用していたこの方は、図書館に全集ものの第3巻が欠けていたのをとても残念に思っていたところ、司書のおねえさんが他所の図書館から借りてくれた、という思い出を語りました。それが今の自分の原点だという、図書館サービスについての思い出話が参加者の琴線に触れたようです。
今回の5名の「本」役を引き受けた図書館員のお話はいずれ劣らぬ興味深いものでした。みなさん素晴らしかった! 5分では全然話し足りなかったですね、こちらも聞き足りなかったです。その分は後の交流で存分にお話をすることができました。狭い会場をみなさんが自由に立ち上がってお話していただきました。
最後に谷合もおまけで、「館長専用機」と呼ぶキハラ製ブックトラックをいただいた話をしました(詳細はhttp://d.hatena.ne.jp/l-library/20131225/1387957037)。(下の写真は主催者の坂口雅樹さんが撮影)
図書館員たちが図書館への愛を熱く語り合う夜は更け、時間の経つのも忘れて隠し芸も飛び出し、楽しみました。ここで培ったネットワークがこれからの仕事に生かされていくことと思います。(谷合)
【主催】
坂口雅樹(独立系図書館員、元・明治大学和泉図書館)
中村直美(愛知大学)
井上昌彦@空手家図書館員
【後援】エル・ライブラリー