このたび、NPO法人働く文化ネットから『映画は人の内奥にどう迫れるか 井坂行映画論集』(2024年10月発行、320p)を受贈いたしました。
井坂能行(いさかよしゆき)さんは1941年東京生まれ、日本大学芸術学部から東京教育大学に移り、文学部倫理学科を卒業。1965年岩波映画製作所に入社。多くのドキュメンタリー作品の製作に携わるとともに、労組の執行部も担いました。同社退職後は岩波映像販売株式会社顧問に就任、NPO法人働く文化ネットの「労働映画百選選考委員会」委員に就任されました。2024年1月永眠。
本書の編集者より、以下のような自薦の言葉を頂戴しています。
『井坂能行映画論集 映画は人の内奥にどう迫れるか』について
2024年1月15日に急逝された井坂能行氏(元岩波映像顧問)の論考と関連資料、 ならびに故人と交流の深かった方々の追悼文を一書にまとめました。「心の内奥」 から発する社会変革の実践に生きた異色の映画人、井坂能行氏の文章と事績から は、個人史に宿る社会史の影を読み取ることができます。編纂にあたってはその 手掛かりをできるかぎり埋め込むことに心がけました。淡々と静かな口調で語る 井坂氏のメッセージの深さと広がりをぜひ多くの方々に味わっていただきたいと 思います。
労働図書館であるエル・ライブラリー的には、岩波映画労組の活動について語られる章と、労働映画の歴史についてのくだりにとりわけ興味がそそられます。
本書をできるだけ多くの方に読んでほしいとのNPO法人働く文化ネットのご厚意により、26冊を頂戴しました。当館内で無償配布中です。ご希望の方は「お問い合わせ」のページ(↓)からご連絡のうえ、ご来館ください。
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(館長・谷合佳代子)