エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

アーカイブズの公開をめぐる課題について考えるシンポに登壇しました

2021年10月10日(日)に開催された、

公開シンポジウム「市民が作る・市民が使うアーカイブズ——アクセスをめぐる課題」に館長谷合が登壇しました。

 このイベントは立教大学共生社会研究センターが主催し、当館などが共催したものです。このブログでもご案内しようと思っていたのですが、その矢先にあっという間に満席になってしまったのでした。もともと少人数でじっくり悩みを持ち合う、という趣旨だったため、当館が広報する前にすでに定員に達してしまいました。

 主催者からこのイベントの趣旨を語っていただきましょう。

 立教大学共生社会研究センターの所蔵資料は、「20世紀後半以降、国内外の様々な地域で様々な社会課題に取り組んだ人々の活動が生み出した記録です。そうした記録は市民社会の財産であり、今を生きる人々の活動を支えるものとして広く活用されることが望まれます。一方、個人に関する情報が「データ」として本人の同意なく共有・利用されることへの懸念は年々高まっており、運動に関わった過去について「忘れられる権利」を主張したいと考える運動当事者がいても不思議はない状況になってきています。

 そこで本シンポジウムでは、労働運動・反公害運動・環境保護運動などの資料を所蔵する機関の担当者をお招きし、人々が生み出す様々な資料へのアクセスをめぐる問題について、それぞれの経験や実践に基づきお話しいただきます。そのうえで、運動当事者の権利を尊重しつつ、現在そして将来の市民に最大限のアクセスを提供するために市民・アーキビスト・研究者ができること・すべきことについて、参加者とともに議論したいと考えています。

日時:2021年10月10日(日) 14:00~16:00
実施方法:オンライン会議システムZoom

 当日の参加者はスピーカーを含めて30名弱でした。公開が難しいセンシティブな資料の扱いや、実名や個人の住所・電話番号のリストが掲載されたミニコミ誌の扱いなど、現場の悩みのタネがつきない資料についてどのように市民のみなさんに活用してもらえるのかを相談しあうような場となりました。終了後は早くも二回目の開催を望む声も聞かれ、今後、研鑽を積んでいく必要性を実感しました。複数アーカイブズ(資料館・文書館)による共同宣言なども作ってはどうかという提案もありました。

 資料は活用されてこそ生きると考えていますが、どのように活用してもらうべきなのか、市販の図書や雑誌とまったく異なる性質をもつアーカイブズ(記録文書)について一層の研究が必要となるでしょう。(谷合)

スピーカー:
川田 恭子氏(法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズ 専門嘱託(アーキビスト))
2017年3月学習院大学人文科学研究科アーカイブズ学専攻博士前期課程修了、2021年3月同専攻博士後期課程単位取得退学。法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブズのリサーチ・アシスタントを経て、2018年4月より現職。環境アーカイブズ所蔵薬害被害者記録の公開等を研究。論文に「スモンの会全国連絡協議会・薬害スモン関係資料公開の意義と課題」(『大原社会問題研究所雑誌』730号、2019年、pp.3-18)、「消えたふるさと、使われない水 : 徳山ダム建設反対運動裁判資料からダムの必要性を問い直す」(『大原社会問題研究所雑誌』747号、2021年、pp.27-43)など。

林 美帆氏(公益財団法人水島地域環境再生財団 研究員)

https://www.jiyu.ac.jp/jgs100/img/032-hayashi-01.jpg

2011年3月奈良女子大学大学院博士後期課程修了、博士(文学)。在学中から公益財団法人公害地域再生センター(あおぞら財団)が所蔵する西淀川大気汚染訴訟関連資料の整理に関わる。2005年より同財団の研究員として西淀川・公害と環境資料館の運営に携わり、全国の公害関連資料所蔵機関をむすぶ「公害資料館ネットワーク」の設立に尽力、現在も運営の中心を担う。2021年4月からは倉敷・水島地域の環境再生・まちづくりの拠点である公益財団法人水島地域環境再生財団(みずしま財団)研究員となり、同地域の公害に関する資料館設立に向けて活動している。共著に『西淀川公害の40年—維持可能な環境都市をめざして』(2013年、ミネルヴァ書房)、論文に「公害資料館ネットワークにおける協働の力」(『環境と公害』50(3)、2021年、pp.9-15)など多数。

谷合 佳代子 (公益財団法人大阪社会運動協会常務理事 エル・ライブラリー館長)
1982年から大阪社会運動協会にて『大阪社会労働運動史』編纂事業に携わり、2000年~2008年、大阪府労働情報総合プラザの運営を大阪府より受託。2008年7月に橋下知事の財政改革により同プラザが廃止されたため、同年10月にエル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)を開設して館長に就任、2013年には図書館サポートフォーラム賞を受賞。帝塚山学院大学関西大学等複数の大学で非常勤講師を務めるとともに、社会人院生として同志社大学図書館情報学を学び、2021年3月修士号(政策科学)取得。共著に『ささえあう図書館:「社会装置」としての新たなモデルと役割』(2016年、勉誠出版)、論文に「エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)のデジタルアーカイブとデータベース」(『コンピュータ&エデュケーション』44号、2018年、pp.22-30) など多数。


主催:立教大学共生社会研究センター
共催:エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)
   法政大学大原社会問題研究所環境アーカイブ
   公害資料館ネットワーク

所蔵資料紹介~辻󠄀保治資料(近江絹糸紡績労働組合関係資料)

連載第18回 職場新聞(11)『じんし』その2

 男子の深夜労働(22時30分~翌朝7時15分)は、人権争議前の1952年、彦根工場仕上.精紡の2つの職場で最初に導入され、綿.スフ紡績の全工程に拡大された。当初は昼番と深夜番の二交替制であったが、翌年には深夜専業の男子労働者が採用され、さらに雇用形態が1年契約となった(註1)。深夜専業は「ふくろう」労働と呼ばれ、上部組織のゼンセン同盟の指示もあり(註2)、1956年末から1957年春にかけて組合で廃止闘争が取り組まれ、各職場新聞にも関連した記事が見られる。

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『じんし』3号2面

深夜廃止を私たちも共に

 深夜廃止を私達女性も供に斗おう。一日一日、日毎に体力の衰えて仂く彼等ふくろうは年内にその斗争が進められると情報には流れていた。しかし、難行した賃金体系の為その方針は年を越すありさまになった。

 いや、年を越したとしても私達はふくろう廃止に協力して彼らの体を守らねばならない。彼等だけが一生懸命になってもおそらく勝利することは出来ないだろう。私達女性のしっかり組んだ手に手が彼らと一緒になって斗かわねばならない。(後略)」

『じんし』3号2面(1957.2.18)より

 『じんし』には他にも深夜廃止に関する記事が数本見られるが、深夜番男子本人が寄稿したと思われるものはない。一方、綿・スフ紡績混打綿職場の新聞『ラップ』には、深夜番自身の悩みを示す記事が見られる。

深夜廃止

 私はハシタ者である。そして絹糸にきたがやはりハシタ者である。混打綿でも今は深夜廃止で、ハシタ者としてなれた職場も出されるハメである。(中略)技術収得者、年上の者達が自分の行く前に立っている。行く道をふさがれている自分は迷う、迷う必要もなかろう、でも迷う、どうせ五.六人は余るのだ。オレは過去において職制をためした、しかし混打綿の人員を正確に出さん、オレはそのために希望した職場にも行けなかった。(後略)」

我に太陽を

 如何なる人間でもハートを持っている。唯そのハートをどのように使うかはその人々によってちがう。自分のハートは今のところひたすらに思うこの首のことだけである。自分の首がどこにフッとぶか、もういく日もなきことだ。我々にとって深夜廃止で昼の太陽が見えることは非常にうれしいが現在では照る太陽の光は安々とあびることは出来ないのだ、あびようとするにはギセイを夛分に必要としなければならないのだ、(後略)」

『ラップ』3号(1957.3.6)1面より

  このように、組合方針として深夜業の廃止が推進される一方で、深夜業従事者の再配置が大きな問題となった。彦根支部では深夜廃止に伴い会社との交渉により30名の配転先を確保したが、実際には希望退社者は80人に及び、配転需要を満たせない事態となった。

退社理由は①希望のもてない職場だから ②いつまでもエキストラ的な存在であったから ③自分のいやな職場に配転しなければならないから となっている(註3)。深夜番の配転希望先の多くは外部保全、機械保全など技術が身につく職場であり(註4)、確保した職場とのマッチングが困難であったことがうかがわれる。

(註1)朝倉克己『近江絹糸「人権争議」はなぜ起きたか』(サンライズ出版,2012)93~94・112~113頁

(註2)『大いなる翼を広げてー労働組合30年史』(ゼンセン同盟オーミケンシ労働組合,1989)95頁

(註3)『第三回支部大会報告書及議案書』(1957年6月)9~10頁

(註4)『大いなる翼を広げて』96頁

          註3の報告書によれば、配置予定の職場は、晒練12名、自動車1、倉庫1等となっており、保全技術の修得が期待できない職場も多かったと思われる。

(下久保恵子 エル・ライブラリー特別研究員)

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新着雑誌です(2021.10.7)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4022号 2021.10.8 (201412244)

賃金事情 No2834 2021.10.5 (201412210)

労務事情 No1434 2021.10.1 (201412061)

人事実務 No1225 2021.10.1 (201412152)

企業と人材 No1104 2021.10.5 (201412186)

月刊人事マネジメント 370号 2021.10.5 (201412251)

労働判例 No1247 2021.10.1 (201412095)

 

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表現の不自由展・その後中止事件記録集

 2021年7月に3日間だけ開催された「表現の不自由展かんさい」の会場で販売されていた19ページのパンフレットを頂戴しています(写真は展示会のポスター)。

 関西展の図録ではなく、2019年に開催された「あいちトリエンナーレ」会場からいくつかの作品が撤去された事件の顛末を記録したものです。この冊子は関西展の会場でもあっという間に売り切れたので、手に取れなかった方が多いと思います。

 当館では2冊寄贈していただきました。どなたでも閲覧できます。サポート会員様には貸出可能(郵送も可)です。貸し出し状況はこちらでご確認ください。

http://l-library.tosho-rashinban.jp/bibliography/detail?id=863225

https://fujiyuten.com/wp-content/uploads/2021/06/osaka_1.jpg

『信仰の灯は永遠に : 日本福音ルーテル池田教会と吉田康登牧師の足跡 : 浦幌町立博物館企画展図録』

『信仰の灯は永遠に : 日本福音ルーテル池田教会と吉田康登牧師の足跡 : 浦幌町立博物館企画展図録』日本福音ルーテル帯広教会記念誌編集委員会編・発行、2021.4 80頁

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 本書は、2019(令和元)年11月に北海道の浦幌町立博物館で開催された企画展「信仰の灯は永遠に:福音ルーテル池田教会と吉田康登牧師の足跡」の図録(記念誌)である。第Ⅰ部では企画展で紹介した内容について、第Ⅱ部では池田教会、釧路教会に関わった方々の教会の思い出、第Ⅲ部は資料編として論考と道東3教会の年表や変遷をまとめている。

 以下、本図録の内容を簡単に述べる。

ルーテル教会とは≫

 1517(永正14)年にマルティン・ルター宗教改革によりドイツで誕生したルーテル教会は、ドイツだけでなく北欧に広がり国民協会となった。その後、アメリカ大陸に移民と共に渡り、更にアジア、アフリカ、ラテン・アメリカなどに至って今日全世界に存在している。

 日本におけるルーテル教会の最初の礼拝は、1893(明治26)年の復活祭(イースター)にアメリカの南部一致シノッド(教会会議)から派遣された二人の宣教師により九州の佐賀で行われており、2021(令和3)年の復活祭で宣教128年となる。

 現在の日本福音ルーテル教会(以下、JELC)は1963(昭和38)年に形成され、これまで個別には対処できなかった全国レベルの伝道を展開しようという試みとして「全国レベル開拓伝道計画」を進めてゆく。1966(昭和41)年、北海道、八王子、岡山、松山、北九州の5か所が候補地とされ、具体的な場所の選定は各部会の伝道担当者と本教会伝道担当者によって進められた。

≪池田教会の足跡≫

 この全国レベルの宣教計画とは別に、敗戦まもない浦幌村(当時)で元牧師と地域住民による家庭集会、聖書講義という自発的集会から生まれたのが池田教会なのである。 

 吉田康登牧師は1928(昭和3)年に按手を受け牧師として働いていたが、戦時中に当時働いていた神奈川教会を戦火で失ったのち、職を辞し開拓団長として十勝の浦幌に入植した。開拓者組織の長として、自らの過酷な未墾地開墾作業や極限に近い寒地での開拓者生活も顧みず、一緒に疎開した同胞や開拓農民の営農と生活を守るために心を配り、仲間を思いやる生きざまは、厚い信頼と期待となり開拓者組織としてのリーダーとして、全精力を尽くされた方であった。また、ふるさと九州から遠く離れた地において、出会った同郷の人々や、土地の人々との交流を重ねるうちに広がっていく人脈が家庭集会の始まりとなり、やがて「より多くの町の人々に聖書に接する機会を」との願いから定期的な活動をされ、その熱心さは町の有志の心に響き、教会建設用地が寄付されることとなった。一方で、地域の人々の熱意と信仰によって、1956(昭和31)年10月に最初の牧師館兼礼拝堂である池田伝道所が発足、11月に吉田牧師が居住を開始され、1957(昭和32)年の全国総会にて池田伝道所の働きと吉田牧師の復職が正式に承認された。1960年代に入ると新しい教会堂と牧師館の建築計画も立てられ、1964(昭和39)年に新しくなったJELC第一回全国総会において池田教会は第二種教会としての承認を受け、建築計画も承認され1968(昭和43)年7月の新礼拝堂献堂式へと続いた。以後吉田牧師は1969(昭和44)年に定年引退されるまで、熱心に福音を語り信徒と共に教会の礎を築いた。

 時が経ち、信徒数の減少と牧師不足に伴い10年の歳月をかけて話し合った結果、道東3教会の内の1つである釧路教会が2018(平成31/令和元)年11月24日に、そして2019(令和元)年8月25日には池田教会は帯広へ統合され、姿を消すこととなった。教会への信仰の灯は帯広教会へと移り、そして永遠に灯り続けている。

 浦幌町立博物館の、池田教会の足跡を後世に残したいという願いは、本書を通して充分伝わってきた。その中でも、信徒の方々から寄せられた数々の写真が印象的で、教会を大切に思う人々の心が伝わってくる一冊である。(実習生 M.H)

 

※今回の寄贈本紹介は、大学司書課程の学生さんに書いてもらいました。M.Hさんは図書館実習として5日間当館でさまざまな業務を体験し、最後にこの文章を書くという課題に挑戦しました。9月17日の記事でも彼女が作った展示を紹介しています。ぜひ合わせてご高覧ください。https://l-library.hatenablog.com/entry/2021/09/17/204531

よく頑張りました!(館長・谷合)

新着雑誌です(2020.9.28)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4021号 2021.9.24 (201412236)

労働経済判例速報 2455号 2021.9.20 (201412202)

企業実務 No846 2021.8.25 (201412038)

 

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当館の紹介記事や資料活用の成果

 この1年間ほどの間に、いくつかの図書・論文で当館所蔵資料を活用していただいていますので、ご紹介します。また、当館スタッフが執筆したエル・ライブラリー紹介記事についてもご報告を。

(1)資料活用の成果:論文と図書

・ 長島 祐基「戦後大阪の演劇運動と労働者の主体形成 : 大阪府職演劇研究会を中心として」 同時代史学会『同時代史研究』13号所収、2020.9

・長島 祐基「総評高野時代と平和経済国民会議 : 1950年代前半期労働運動における討論の場」立命館大学『社会システム研究』41号, 2020.9 本文を読む

・沢井実著『技能形成の戦後史 : 工場と学校をむすぶもの』名古屋大学出版会 2021.9

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 上記いずれも当館のみが所蔵する貴重な一次資料(原資料)を活用して書かれた学術書(学術論文)です。長島さんには関東から当館へ足を運んでいただき、さまざまな資料を渉猟されました。

 沢井実『技能形成の戦後史』については、その初出となった論文の一つである「高度成長期の職業訓練政策:新職業訓練法(1969年)の成立をめぐって」(2020.6)のことを2020年9月のブログで簡単にご紹介しました。労作『現代大阪経済史』(2019.9)から2年でまたしてもこのような単著を上梓された沢井実先生のご努力に畏怖の念を抱きます。

(2)当館が紹介されている図書・論文

・梅崎修, 池田心豪, 藤本真編著『労働・職場調査ガイドブック : 多様な手法で探索する働く人たちの世界』中央経済社 , 中央経済グループパブリッシング (発売) 2020.1

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 本書は文字通り、「労働調査のための手法とツール」を紹介するガイドブックです。働くことをテーマに学習・研究したい読者のために、インタビュー、アクションリサーチ、心理統計、パネル調査など質的・量的両方の多様な手法を紹介しています。その中の、どうやって資料を集めるのかという第3部「調査の道具を身につける」で労働専門図書館として3館紹介されている中に当館の名前もあります。

・廣田義人「特許情報から見た技術者の「国際的」移動 : 日本企業からサムスンへ」『大阪市立大学経済学会經濟學雜誌 = Journal of economics』121巻2号, 2021.3 (坂上茂樹教授・福原宏幸教授・森誠教授退任記念号)  本文を読む

 廣田論文の冒頭に、当法人が編纂を続けている『大阪社会労働運動史』に言及していただいております。廣田義人先生は『大阪社会労働運動史』10巻の編集委員であり、執筆者のおひとりでもあります。本論文がその執筆にもかかわる研究として上梓されたことがとても嬉しく、ありがたいことです。

(3)館長・谷合佳代子が執筆した当館の紹介

・「市民とともに支えあう図書館、エル・ライブラリーの炭鉱展 私のいちばん長い日第39回」大阪ボランティア協会『ウォロ』534号, 2020.12

・「歴史の眼 社会運動史料の宝庫 : 市民が支えるエル・ライブラリー」『歴史評論』849号, 2021.1

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 大阪ボランティア協会の機関誌に書いた「私のいちばん長い日」はリレー連載のコラムです。39回目にお鉢が回ってまいりました。ありがたく書かせていただきました。エル・ライブラリーを運営してきた10年以上でいつがいちばん印象に残っているか、という編集者からの質問に答える形で執筆いたしました。

 二つ目の『歴史評論』は研究者向けの学術誌なので、当館が所蔵する一次資料群のリストをつけて、どんな資料を利用してもらえるかを紹介することに心を砕きました。

 

 以上、寄贈していただいてから1年以上経ってしまったりして、掲載が遅れたものがありますことをお詫びいたします。(谷合)