エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

新着雑誌です(2021.11.10)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4024号 2021.11.12 (201414489)

労務事情 No1436 2021.11.1 (201414562)

賃金事情 No2836 2021.11.5 (201412525)

人事実務 No1226 2021.11.1 (201414448)

企業と人材 No1105 2021.11.5 (201414471)

労働経済判例速報 2459号 2021.10.30 (201414505)

労働判例 No1249 2021.11.1 (201414414)

労働法学研究会報 No2751 2021.10.15 (201414620)

労働法学研究会報 No2751 2021.10.15 (201414422)

地域と労働運動 253 2021.9.25 (201412491)

労働基準広報 No2080 2021.11.1 (201414596)

月刊人事労務 393号 2021.10.25 (201414539)

賃金と社会保障 1786号 2021.9.25 (201414455)

 

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新大牟田市史 三池炭鉱近現代史編

 1997年に閉山した三池炭鉱の町として有名な福岡県大牟田市から写真のような立派な「市史」が届きました。現代史編だけで2分冊、大変な重量があります。なぜこれが当館に寄贈されたのかと言えば、この別冊である『三池炭鉱近現代史編』に当館館長・谷合佳代子がコラム「関西におけるCO闘争支援―小城羊羹のことなど」を寄稿しているからです。

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新大牟田市史


 当館は市民協働の力で2017年に「炭鉱の記憶と関西」という展示会を関西大学博物館と共に開催しました。その展示の準備段階から大牟田市史編さん室の山田元樹室長(2021年4月より世界遺産文化財室に異動)や、大牟田市石炭産業科学館、大牟田市立図書館、NPO法人大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブなど、地元の皆様には大変お世話になりました。

 そして今般は大牟田市の市制100周年を記念してこのように立派な大牟田市史が上梓され、その執筆者の末席に谷合が名を連ねることができたのは大変な栄誉と、恐縮しています。現代史編の内容は概ね1964年以降の50年間が叙述されています。三池炭鉱近現代史編は明治時代以降、閉山に至るまでの120年以上の歴史が綴られています。戦前戦中までで850頁を超えてしまった本書は、戦後編はDVDに収録するという編成になっています。

 本書で使われた資料などを基に、大牟田市では2021年10月1日、「三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ」を公開されました。これを記念する講座が10月31日に開かれ、当館のボランティア司書も大牟田現地に出かけて受講しました。そのときの講座の映像が公開されていますので、リンクを張って紹介します↓。

映像は3つに分かれています。地域資料構築への熱意が伝わるよい講座でした。ぜひご覧ください。

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専門図書館交流会の参加記

 10月18日(月)にオンラインにて専門図書館協議会主催の「公開専門図書協議会」に参加しましたので、概要を報告します。

 これまで、この種の交流会は東西(東京・大阪)で年に1~2回ほど定期的に対面形式で開催されていました。しかし、新型コロナの影響もあって休止状態でしたが、オンライン形式で12名が参加されました。

 話題の中心はコロナ感染対策や図書サービスの改善、所蔵図書・資料の検索方法の模索など、限られた時間に話題提供は多岐にわたりました。上部機関から図書館の運営について、縮小見直しの示唆をうけている図書館もあり、打開方法の意見もかわされました。当館の研究者との「協働」活動について、「研究者にいかにアプローチするか」という質問がありましたので、「researchmap」や「KAKEN」の研究者検索を活用すればよいのでは、と回答したり、終了後も情報交換を行いました。

 専門図書館のコロナの時代のそれぞれの対応が感じられた交流会でした。(ボランティア司書・森井雅人)

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交流会イベントのお知らせが掲載されている専門図書館協議会のWEBサイト

11/4 オンライン講演「減災のいま」

 2011年の東日本大震災発生以来、当館スタッフは図書館・博物館・文書館・公民館などの震災復興支援のネットワークボランティア「saveMLAK」のメンバーとして活動を続けてきました。

 saveMLAKでは、東日本大震災だけではなく、その後も続く水害・震災等で被災した文化施設の復興のための情報支援を続けています。また、主に図書館を対象とした実践的な訓練「saveMLAKメソッド」も開発しています。

 そのメソッドの訓練会場として、これまで当エル・ライブラリ―は2度、活用してもらっています。そのうちの1回については訓練の様子を録画し、広報動画をYouTubeで発信しています。

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エル・ライブラリ―内でsaveMLAKメソッドの訓練中(2013年)

 そのメソッド開発のアドバイザーが、「一般社団法人減災ラボ」代表理事の鈴木光氏です。saveMLAKでは今年の図書館総合展がオンライン開催となったため、鈴木光氏の講演をZoomで行います。
 「これまでのMLAKメソッドの経緯、歴史。くわえて、10年経ってのアップデート」をお話していただきます。
 当日はUDトークを使っての字幕表示や、イベント参加者有志によるリアルタイム字幕修正も行う予定です。図書館関係者もそうでない方も、ぜひご参加ください! ふつうの事務所の防災訓練にもきっとお役立ちの情報がいっぱいです。

◆2021年11月4日木曜日 19:00〜20:30
- 事前申し込み不要
- 参加費:無料
- UDトーク・リアルタイム字幕修正のやり方紹介(3分程度)
- 講演:「減災のいま」鈴木光(一般社団法人減災ラボ 代表理事)(60分)
- 質疑・トーク(25分程度)

Zoom情報など詳細:https://savemlak.jp/wiki/saveMLAK:Event/LibraryFair2021

新着雑誌です(2021.10.25)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4023号 2021.10.22 (201412368)

ビジネスガイド No910 2021.11.10 (201412384)

労働経済判例速報 2457号 2021.10.10 (201412350)

労働基準広報 No2079 2021.10.21 (201412426)

月刊人事労務 392号 2021.9.25 (201412418)

地域と労働運動 251 2021.7.25 (201412442)

賃金と社会保障 1788号 2021.10.25(201412392)

企業実務 No847 2021.9.25 (201412459)

企業実務 No848 2021.10.20 (201412483)

 

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スキルアップ!情報検索:基本と実践(新訂第2版)

中島玲子, 安形輝, 宮田洋輔著
日外アソシエーツ , 紀伊國屋書店 (発売) 2021.1 185頁

https://www.hanmoto.com/bd/img/9784816928628_600.jpg?2020-12-28T16%3A43%3A57%2B09%3A00

 初版から3年を経て発行された、新訂版。情報検索を初めて学ぶ学生、スキルアップしたい現場の図書館員、体系的に学ぶ機会がなかった社会人のために書かれた入門書、という位置づけは変わらない。

 しかしたった3年でネット上ではさまざまなサービスが終了したり新たに始まったりと、変化が目まぐるしい。さらには検索の方法も多様化し、スマートフォンを使ったりSNSを活用することも増えた。こういった変化に対応した新訂版となっている。

 また、章立ても初版と異なり、コラムとして目次の中では小さく記載されていて目立たなかった項目も大きく配置され、よくわかるようになった。その分、目次が1ページ増えている。やや難解に思えるかもしれない専門用語が目次の中で目立つようになり、しかし全体の読みやすさは変わらないというすぐれものである。

 全体は初版の3章立てから4章立てに変った。応用編と裏ワザが特にお薦めと思うので、目次も少し詳しく紹介する。

<目次概要>

第Ⅰ章 情報検索 基本編
第Ⅱ章 情報検索 実践編
第Ⅲ章 情報検索 応用編(1. 転置索引ファイル、2. 形態素解析とNグラム、3. 忘れられる権利……10. 情報収集にSNSを活用しよう)

第Ⅳ章 検索裏ワザ お役立ち情報編(2. 検索語の数はひかえめに 検索漏れを減らす、3. より広く適したものを探す 論理和や上位概念の活用、5. ソレじゃないのを探したい 論理差で検索ノイズを減らす、7. フィードバックの活用 検索に使える言葉を見つけよう、8. オリジナル情報は早い!正確! Web情報で原典にあたる、9. 失われたWebページを求めて Webアーカイブを使ってみる、11. 機械翻訳を使いこなす 日本語を各言語へコツ、14. 検索は何をもって成功なのか? 検索評価の観点)

 基本編できっちり全体像をつかんだ上で第2章に進むのが常道だが、基礎編は飛ばしてもいいと思える人は第2章から読んでほしい。あるいは、普段から慣れている図書館員や研究者なら、第3章からでもいいだろう。しかしそういう人たちも油断なく、時に1章や2章に戻ってほしい。

 第3章と第4章で紹介されている事例は初版と大きく変わらないが、「SNSを活用しよう」という項目が追加されており、その使い方の注意点が述べられている。

 以上、概ね初版との違いに着目して本書を紹介したわけだが、最後に最も目を引くことに言及したい。それはフォント(文字)である。ユニバーサルデザイン(文化や年齢にかかわらず誰にでも使いやすいデザイン)が注目される昨今、フォントも一層見やすく変更されている。

初版の紹介文はここ。 (谷合佳代子)

 

 

大阪社会運動顕彰塔の清掃

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清掃作業の前に黙とうを捧げ、顕彰塔の由来について話を聞く


1970年に大阪城公園内に建立された「大阪社会運動顕彰塔」は、戦前・戦後、そして現在に至るまで、大阪の社会運動・労働運動に貢献された方々を顕彰するモニュメントです。昨年、コンクリートの耐用年数を迎えたため、巨大なモニュメントを取り壊し、新たに「碑」を設置しました(くわしくはこちらの記事)。

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柵のきわまでびっしり雑草が生い茂る。手前が塔の敷地内


 それから1年、コロナ禍が続いておりますが、10月17日(日)に第52回大阪社会運動顕彰追悼式を挙行しました。式に先立ち、10月16日(土)には連合大阪青年委員会の方たちによるボランティア清掃作業によって草抜きなどが行われました。ありがとうございました! 昨日17日は式典が始まるころには雨も上がり、晴天となって光り輝く天球を眺めることができました。

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溜まった落ち葉を掃く

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柵から1.5メートル以内の雑草はほぼ抜き取りました

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ゴミ袋の成果

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芸術的に美しく「引っ付き虫」がついたズボン

 この清掃ボランティアは、去年までは退役労組員や中高年の労働組合員が担ってくれていましたが、今年はぐっと若返りました。若い力でこれからも大阪の社会運動の伝統を受け継ぎ、新たな歴史を築いていってもらいたいと願っています。(谷合佳代子)