エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

晴野まゆみさん講演会 日本初セクハラ裁判から30年

 今年の1月に、NHKテレビ「逆転人生」で、福岡に住む一人の女性が取り上げられました。晴野まゆみさん。今から30年前、日本で初めてのセクシャル・ハラスメント裁判を闘った原告です。晴野さんは3度目の転職で入社できた出版社で、上司から執拗なセクハラを受けた挙句、解雇されてしまったのです。そこで89年に裁判を起こし、92年に全面勝訴されました。

 このたび、晴野さんを福岡からお招きし、裁判のこと、当時と今とで何が変わり、何がまだ変わらないのか、30年を振り返って思いのたけをお話しいただきます。

日時:2022年10月25日(火)18:30~20:30(18時開場)
会場:エル・おおさか(大阪府立労働センター)606号室

アクセス | エル・おおさか

参加費:1000円(資料代込み)
申込:https://shaunkyo.jp/contact/
   お名前とメールアドレスを記載のうえ、本文に「晴野さん講演会申し込み」とお書きください。
定員:70人

共催:晴野まゆみさん講演会実行委員会、エル・ライブラリー

講師プロフィール

株式会社チームふらっと 代表取締役社長 東京都出身

1980年3月 西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業
1988年5月 性的嫌がらせを受けていた勤務先の出版社から解雇される。フリーライターとして独立する。
1989年8月 元勤務先の編集長と会社を性的嫌がらせと性差別による不当解雇で福岡地裁に提訴。日本初のセクシュアルハラスメント裁判として注目を浴びる。被害者のプライバシー保護の観点から裁判中は「原告A子」を通す。
1992年4月 上記裁判で全面勝訴判決下る。後の「改正男女雇用機会均等法」の「セクハラ防止」規定へとつながる。
1996年3月 実名公表に踏み切り、マスコミ取材を本名で受けるようになる。
2001年8月 裁判手記「さらば、原告A子」を海鳥社より発行。
2021年10月  母校西南学院大学女子同窓会「ゆりの会」より「SEINAN Woman of the Year2021」に選定される。 現在は九州の道の駅や観光情報の媒体制作を主にした編集プロダクション「株式会社チームふらっと」を経営。

 

第3回フォーラム「21世紀の⼤阪を読み解く ―『⼤阪社会労働運動史』最終巻刊⾏に向けて―」開催のお知らせ

<このイベントは終了しました。50名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。>

⽇時:2022年10⽉2⽇(日)14時〜16時45分

開催⽅法:オンライン(ZOOM)

開催趣旨:

 1981年に編纂を開始した『⼤阪社会労働運動史』は、2024年3月刊行予定の第10巻を以て最終巻となります。記述対象は原則として2000年以降で、21世紀初頭の大阪の記録を歴史として後世に伝えるべく、60名の執筆者が2019年度から6班(6章)に分かれて研究会を開いています。

 今回のフォーラムでは、第2回に引き続き、各班が行っている非公開の研究会を4班合同かつ公開で行います。各班(章)の執筆者が報告を行い、編集委員がコメントを述べます。一般参加者からの質問も受け付けますので、奮ってご参加ください。

◆次第(予定)

14:00 開会

14:05 第5章「労働福祉」

     第2節「各種雇用サポートセンター」と第3節「民間就労支援団体」より

    「就労支援事業と民間支援団体」

    報告:櫻井純理(立命館大学

    コメント:玉井金五(大阪市立大学名誉教授)

14:35 第6章「社会運動」より第5節「2000年代の政治課題」

    「(2)知る権利 制度の確立を目指して。そして形骸化に抗して」

    報告:末田一秀(元自治労大阪府職総務支部役員)

    コメント:伊田久美子(大阪府立大学名誉教授)

15:05 質疑応答

15:15 休憩

15:30 第1章「経済・経営の動向」より第4節「金融」
               「2000年以降の大阪の金融」

    報告:今城徹(阪南大学

    コメント:沢井実(南山大学

16:00 第2章「産業技術と職場の変化」より第5節「中小企業(製造業)」

    「① デジタルものづくりの普及と業務の変化」
    報告:松下 隆(大阪産業経済リサーチ&デザインセンター)

    コメント:廣田義人(大阪工業大学

16:30 質疑応答

16:45 終了

定員:100名(定員になり次第締め切ります)

参加費:無料

参加申し込み:専用フォームからお申込みください。開催3~7日前にZOOM情報をお知らせします。

申し込み締め切り:2022年9月29日⇒9月30日まで延長

お問合せ:https://shaunkyo.jp/contact

主催:公益財団法⼈⼤阪社会運動協会(エル・ライブラリー)

新着雑誌です(2020.9.27)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4042号 2022.9.23 (201425923)

賃金事情 No2855 2022.9.20 (201425899)

労働経済判例速報 2488号 2020.9.10 (201425832)

労働経済判例速報 2489号 2022.9.20 (201425865)

季刊労働法 278号 2022.9.15 (201427945)

労働基準広報 No2110 2022.9.11 (201427887)

労働基準広報 No2111 2022.9.21 (201427911)

月刊人事労務 No403 2022.8.25 (201427853)

 

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新着雑誌です(2022.9.16)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4041号 2022.9.9 (201425741)

労務事情 No1455 2022.9.15 (201425881)

企業と人材 No1115 2022.9.5 (201425857)

労働判例 No1267 2022.9.1 (201425717)

労働判例 No1268 2022.9.15 (201425915)

賃金と社会保障 1807・1808号 2022.8.25 (201425808)

地域と労働運動 264 2022.8.25 (201425774)

 

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雄別炭砿閉山50年 ~雄別・尺別・上茶路~

『雄別炭砿閉山50年~雄別・尺別・上茶路~』
石川孝織編著, 釧路市立博物館. 2022.3 166p 30cm

 今回の「寄贈本紹介」は図書館実習生のYさんに書いてもらいました。大学3年生の新鮮な視線で書いてくれた図書紹介です。末尾に、関連資料をリストアップしてもらいました。その関連資料の目の付け所も若者らしいと思えます。「炭鉱の子どもたちの笑顔が印象に残ったので、炭鉱閉山と子どもについて書かれた資料を探してみました」とのことです。以下、Yさんによる図書紹介文です。(谷合)

 本書は、2020(令和2)年度に北海道の釧路市立博物館で開催された企画展「雄別炭砿閉山50年~雄別・尺別・上茶路~(ゆうべつ・しゃくべつ・かみちゃろ)」の内容を写真・資料集として発行したものである。本書の構成は、写真編、雄別炭砿・尺別炭砿・上茶路炭砿それぞれの炭砿のあらまし、資料編となっている。それぞれの炭砿における労働者や周辺住民の生活の様子、鉄道やバスといった交通機関の記録、学校などの施設での人々の様子などを学ぶことができる。

 本書の内容を簡単に述べると以下の通りである。                                                     

<雄別炭砿とは>

雄別炭砿は、釧路市阿寒町雄別にあった炭砿であり、現在は無人となっている。この炭砿は雄別炭砿株式会社が経営しており、雄別炭砿のほかに、尺別炭砿(現・釧路市音別町<おんべつちょう>)、上茶路炭砿(白糠町<しらぬか>) 、茂尻炭砿(赤平市(石狩炭田))の経営も行っていた。三井鉱山・三菱鉱業・北海道炭砿汽船などと並ぶ大手炭砿であった。

<雄別炭砿閉山>

 1966(昭和41)年から雄別炭砿の赤字が続くとともに、上茶路炭砿も不調となり、尺別炭砿でも1968(昭和43)年夏頃から出炭不振が続いた。その後、生産量の回復や閉山阻止闘争が見られたが、1969(昭和44)年4月の茂尻炭砿でのガス爆発事故発生の影響もあり、同年7月に閉山となった。

<炭砿閉山後の影響>

 閉山後の炭砿付近の地域では、子どもたちの転校や職を失った労働者の転職によって、町の人口は半減した。また、町は企業の撤退や空き地のまま残された工業用地による大きな痛手を受けた。

 本書に数多く掲載されている写真の中でも特に印象に残ったのは、炭砿で働く人々や炭砿付近の学校に通う子どもたちの表情である。写真には、炭砿マンの真剣な眼差しや子どもたちの笑顔が残されている。彼らの表情を見た後、炭砿閉山によって人々が暮らしていた町が失われたことを考えると、炭砿閉山は彼らにとって悲しい現実であり、職場や学校での仲間たちとの別れにつながったのではないだろうか。本書から、生まれ育った町やその仲間たちを失うということは、人々にどのような影響を与えるのか、自分自身がその経験をしたらどのように感じるかということについて考えるきっかけを得ることができた。

◆炭砿閉山が人々に与えた影響についての関連資料 (2022.9.9 作成)

1.『炭鉱閉山がもたらす子どもの生活と意識の変容 : 尺別炭砿閉山前後の中学生の作文・手紙を通して』 新藤慶[述]  産炭地研究会(JAFCOF). 2016.4, 24p. (JAFCOF 釧路研究会 リサーチ・ペーパー vol.9)

2.『尺別炭砿の閉山と子どもたち : 元尺別炭砿中学校教頭 松見寛氏による講演の記録』  松見寛[述]. 産炭地研究会(JAFCOF). 2016.1, 46p. (JAFCOF 釧路研究会 リサーチ・ペーパー vol.7)

3.『中学生からみた尺別炭砿の学校生活と閉山の影響 : 尺別炭砿中学校23・24・25期生の座談会記録(2019年7月修正版)』新藤慶ほか[著]. 産炭地研究会(JAFCOF). 2019.7, 47p. (JAFCOF 釧路研究会 リサーチ・ペーパー vol.14)

4.『炭鉱マンから行政マンへ : 元庶路炭砿労組保安部長 住谷正治氏による講演の記録』住谷正治[述]. 産炭地研究会(JAFCOF). 2016.8,46p.(JAFCOF 釧路研究会 リサーチ・ペーパー vol.8)

5.『炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再形成 : 旧常磐炭砿K.K.砿員の縦断調査研究』

 Part 1;Part 2;Part 3;Part 4;Part 5;Part 6;Part 7;Part 8;Part 9;Part 10.

 正岡寛司編. 早稲田大学人間総合研究センター. 1998-2007.

6.『ふたつの故郷の喪失:樺太からの引揚げと尺別炭砿閉山 : 岩崎守男氏による講演の記録』岩崎守男[述] ; 笠原良太,嶋﨑尚子編. 産炭地研究会(JAFCOF). 2018.4,35p. (JAFCOF 釧路研究会 リサーチ・ペーパー vol.13)

7.『〈つながり〉の戦後史 : 尺別炭砿閉山とその後のドキュメント』嶋﨑尚子[ほか]著 青弓社 2020.11

(実習生・Y)

新着雑誌です(2022.9.11)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

賃金事情 No2854 2022.9.5 (201425873)

人事実務 No1236 2022.9.1 (201425782)

労務事情 No1453 2022.8.1・15 (201425840)

労務事情 No1454 2022.9.1 (201425816)

労働経済判例速報 2486号 2022.8.20 (201425907)

労働経済判例速報 2022.8.30 (201425766)

労働法学研究会報 No2772 2022.9.1 (201425790)

労働基準広報 No2108 2022.8.21 (201425709)

労働基準広報 No2109 2022.9.1 (201425733)

 

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実習生による図書館展示できました!「全国労働衛生週間」特集

 当館では去年に続いて、大学生の図書館実習を受け入れています。今年来てくれたYさんが5日間の実習の最後に「図書館展示」の課題に挑戦。見事完成させた展示の写真(↑)をご覧ください。そして、Yさんがこの展示の狙いを次のように述べています。

 コロナ禍における健康への意識の高まりから、労働と健康に関する展示ができないかと考え、10/1~10/7は「全国労働衛生週間」であることにちなみ、労働者の健康を守るための取り組みや対策に関する資料の展示を作成しました。労働者の健康維持には、健康診断の受診やメンタルヘルスケア受動喫煙対策などの取り組みや対策が必要です。皆様も、この機会に労働者の健康を守るには何が必要なのか、考えてみてはいかがでしょうか。(実習生Y)

 というわけで、いかがでしょうか、図書、雑誌、DVD(ジャケットのコピー)を展示しています。ドラえもんは参考資料です(笑)。(館長・谷合佳代子)

◆展示資料リスト

【図書、冊子】

ILO産業安全保健エンサイクロペディア 小木和孝編集代表 / 労働調査会    第1巻     2002 
・労働者の疲労・過労と健康 / 福地保馬著 かもがわ出版         2008 
・労働衛生のハンドブック : 職場のメンタルヘルス対策支援セセンターの役割  / 大阪産業保健推進センター         2013.3 
・健診は健康づくりのパートナー  /   大阪府社会保険協会         [2007?]     
・職場のメンタルヘルス相談室 :  心のケアをささえる実践的Q&A   /  菅佐和子, 相沢直樹, 播磨俊子, 北田雅, 住田竹男著 /    新曜社      2009.9 
・職場のうつ :  対策実践マニュアル  /  松原六郎, 五十川早苗, 齊藤忍著   星和書店    2010.6    
・会社でうつになったとき : 労働法ができること  /  所浩代 [ほか] 著    旬報社    2014.2 
・職場の受動喫煙対策  /   労働調査会  Ⅰ; Ⅱ     2020

【雑誌】

作業環境 / 日本作業環境測定協会    20010301 

労働衛生 / 全国労働衛生協会 

【DVD】

セクシュアルハラスメント / アトリエエム著作;三木啓子解説 / アトリエエム         2017 
パワーハラスメントを考える / 金子雅臣監修・解説 / アスパクリエイト    1     [2008?] 
・元気な職場をつくるメンタルヘルス / 山本晴義監修  PR映画    5     [2012] 
熱中症の恐怖 : 夏の建設現場が危ない / 建設安全研究会企画制作  建設安全研究会    作業員編 ; 指導員編     [2014]