エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)

ブログ記事の引用転載を希望される方は、https://l-library.hatenablog.com/about をご確認ください

新着雑誌です(2022.7.27)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち、最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4039号 2022.7.22 (201421609)

労務事情 No1452 2022.7.15 (201425030)

賃金事情 No2852 2022.7.20 (201425063)

労働法学研究会報 No2769 2022.7.15 (201424975)

労働判例 No1265 2022.7.15 (201425006)

賃金と社会保障 1805号 2022.7.10 (201425097)

労働基準広報 No2105 2022.7.1 (201425121)

 

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当館で実習した学生さんのコメント

 早くも1年近くが経とうとしている、当館初の司書課程実習生受け入れ。昨年9月に同志社大学の学生さん1名に5日間の実習を経験してもらいました。その時の報告が『同志社大学図書館学年報』第47号(2022.3.31)に掲載されています。

 実習生は同志社大学全体で52人、多くが公共図書館へと実習に行っていますが、その中で3人が専門図書館を選んでくれました。他の大きな公共図書館での実習内容をみると、さすがと思わせる課題提供と実習計画が組まれており、当館にとっても参考になるやらならないやら(汗)。都道府県立図書館や大阪市立中央図書館のような大規模図書館と当館はまったく規模や主題・運営方法が異なるため、実習生にとっては新鮮な感動があったと思われますが、その一方で「ふつうの図書館」なら経験できたはずのことを実習してもらえなかったことは申し訳ない気持ちもあります。

 とはいえ、実習生さんは「図書館司書という職業の仕事面、そして専門図書館ならではの業務面という、二つの専門性を強く感じることができた」(p.34)という感想を述べてくれているのが、何よりも嬉しいことです。館長補佐・千本と二人で精いっぱい実習プログラムを考え実行した成果があったかどうか、心もとないところではありますが、わたしたち自身も大いに勉強させてもらえた実習受け入れでした。

 そして今年、2022年9月には再び同志社大学から実習生を迎えます。2年目の今年はどんな実習になるかな、どんな実習プログラムを組もうかと今から緊張しつつも楽しみにしています。

  ↓に、実習生が書いた”寄贈本紹介”と、図書館展示についての記事を貼り付けます。(谷合佳代子) 

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新着雑誌です(2022.7.20)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4038号 2022.7.8 (201421658)

賃金事情 No2851 2022.7.5 (201421682)

労務事情 No1451 2022.7.1 (201421740)

企業と人材 No1113 2022.7.5 (201421716)

人事実務 No1234 2022.7.1 (201421773)

ビジネスガイド No922 2022.8.10 (201421781)

月刊人事マネジメント 379号 2022.7.5 (201421849)

労働経済判例速報 2481号 2022.6.30 (201421633)

労働経済判例速報 2482号 2022.7.10 (201421724)

労働判例 No1264 2022.7.1 (201421807)

労働法学研究会報 No2768 2022.7.1 (201421757)

労働基準広報 No2103 2022.7.1 (201421666)

労働基準広報 No2104 2022.7.11 (201421831)

月刊人事労務 No401 2022.6.25 (201421815)

賃金と社会保障 1804号 2022.6.25 (201421542)

地域と労働運動 262 2022.6.25 (201421575)

 

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「炭都三池が生んだ文化展ー「炭都の暮らしと文化」 昭和の三池・大牟田」はいよいよ7月10日まで

 現在、福岡県大牟田市石炭産業科学館(石炭館)で開催されている ”炭都三池が生んだ文化展ー「炭都の暮らしと文化」 昭和の三池・大牟田”を紹介します。当館と市民実行委員の協働事業で主催した2017年の「炭鉱の記憶と関西 三池炭鉱閉山20年展」(関西大学経済・政治研究所共催)をきっかけに生まれた、「炭都三池文化研究会」が企画されたものです。

 関西での展示のなかでも特に第2会場の「炭都と文化」の展示にインスパイアされて、今回の大牟田市での展示会開催へとこぎつけられました。その関西展の文化展示を担当した鵜飼雅則さんが炭都三池文化研究会の顧問として今回の展示にも大きくかかわっています。

 関西展の実行委員である西牟田真希さんによる、大牟田市石炭館での展示観覧レポートを転載し、鵜飼さん撮影の写真とともに紹介します。

 わたしも見に行きたい―!と言いながら時間調整ができずに、とうとう見に行けない当館館長・谷合の魂の叫びとともにお送りします(以下の写真とキャプションはすべて鵜飼雅則さんの作成提供)。とりわけ、「社宅の暮らし」の一連のパネルは、鵜飼さんが「今回の展示のハイライト」と評価する力作です。

 なお、本展示会は7月10日(日)まで。未見の方はお急ぎください!

貸本と萩尾望都を中心とした大牟田出身者による漫画

炭鉱と美術

社宅の暮らし 「三池炭鉱(関連)社宅史研究会」制作のパネル

市民文化のシンボル 大牟田松屋

 

【展示レポート】

 2022年6月17日(金)、大牟田市石炭産業科学館で開催された「炭都の暮らしと文化ー昭和の三池・大牟田」の展示会を拝見した。
 昨年度はコロナ禍で拝見できず、今年はぜひ拝見したいと思い立っての訪問であった。 2017年の関西展のパネルは一部あるが、それよりも数の多いリニューアル内容に圧倒された。 部門は全部で9つ。「映画監督と大牟田市の映画館」、「昭和の大牟田での上映映画」、「三池炭鉱と文学」、「九州派と西部美術学園」、 「萩尾望都大牟田貸本屋、古本屋」、「貸本屋萩尾望都を中心とした大牟田出身者による漫画」、「社宅の暮らし」、「大牟田の社宅資料ときんこちゃん」、「市民文化のシンボル松屋」である。 2022年度は2021年度よりさらにリニューアルされた。特に社宅分布、古本屋、貸本屋の分布図、「大牟田の社宅資料ときんこちゃん」は、興味深く拝見した。
炭都三池文化研究会、社宅史研究会、鵜飼雅則さんをはじめ、それぞれの総力を結集が存分にうかがえた。

 大牟田市石炭産業科学館(石炭館)は博物館であるので展示の什器が整っているが、展示方法はそれ以外にもメリハリが効いていたものになっていた。
 貴重な資料や、原物はガラスケースで厳重に管理されている一方、パネルや地図などの複製可能なものはそのまま壁掛け、文献資料は自由に興味があれば手に取ることができた。
 これが特徴的で文献資料の前には椅子が置いてあり、しばらく入り浸りで見ていた。関西展も同様の展示方法であった。展示を見つつ、さまざまな関連資料をすぐに手に取れるというのは、内容を深く知る上でたいへん効果的であった。

 また石炭館自体が世界遺産に登録後の拠点のひとつになっている。このため映像技術を駆使した大規模パネル、ビデオ紹介が追加されていた。ぜひ一度、来館されるのをおすすめする。(西牟田真希)

奈良県教職員組合文書目録 : 科研費研究成果報告書

研究代表者 森下徹  2022.3   434p, 30cm
タイトル別名:課題番号18K00949 2018年度~2021年度 科学研究費助成事業 基礎研究(C)  科研費研究成果報告書 奈良県職員組合文書目録

 このたび、写真のような大部な資料目録をいただきました。
 本書は科研費を使った研究の成果であり、2018年度から4年をかけて作られた目録です。430頁のうち、解題が11頁で、あとは資料リストになっています。最近ではこのような冊子体の目録を発行することが珍しくなりましたので、大変な労力を割かれたことにまずは心からの敬意を表します。

 この資料群は、「都市部における教職員組合運動と教育実践 : 大阪・京都・奈良の比較史的考察」をテーマとする研究プロジェクトによって整理されていきました。本研究の目的は、既に整理し終わった大教組所蔵史料を中心に、「奈良県職員組合・京都教職員組合の所蔵史料や部落問題研究所が所蔵する同和教育実践に関する史料を総合的に調査し、大阪・奈良・京都における教職員組合運動や教育実践の展開について、地域における戦後民主主義の成長という観点から実証的に分析することにある」(同書p.1)とのことです。

 採録された奈良県職員組合所蔵文書(奈教組文書)は奈良県教育会館に収蔵されています。この会館は1944年に建設されたため、戦前期の資料も引き継がれています(現在の会館は戦後建て替えられたもの)。地下書庫に収められている資料群の原状把握のために、2018年の研究開始とともに科研メンバーが写真撮影を行い、37の棚(書架)の状況を記録しました。本書には37の棚番号とその内容が記録されています。

 今回の採録作業では、棚のすべての資料目録が作成されたわけではありませんが、戦前戦後を通じた膨大な資料の状態がわかるようになっています。その内容は組合の組織編制の記録だけではなく、地域での社会運動との連携がうかがえる資料が多く含まれているとのことです。文書類の多くが1960年代以降に蓄積されたものだそうで、この会館の地下書庫は、「戦後奈良県社会運動の史料センターとも言うべき存在」(p.8)として位置付けられています。

 目録が作成されたために、今後は研究への利活用が進んでいくことと思います。ただ、惜しむらくは目録の記述規則が明確にされていないため、図書館の目録としては使いにくい部分もあります。図書や雑誌は他館所蔵の資料との識別同定のために目録の標準化が必要ですが、それがなされていません。文書については一点ものと思われますので目録の標準化は必要ありませんし、そもそも日本にはアーカイブズ資料の標準目録規則がありませんから、これでかまわないと思いますが、ISAD(G)(※)のような国際標準への目配りがあればなおよかったと思います。

 今後、この膨大な目録をデータベースとしてネット上で公開していただければありがたいです。CSVファイルでダウンロードできるようにされれば、研究者にとっては”使える目録”となるに違いありません。さらに欲をいえば、当館などが試験運用中の AtoM のようなアーカイブズ記述アプリケーションを使って目録を公開されれば、資料群の構造も可視化され、さらに他館資料との横断検索も可能になるので、科研の研究成果としては多大なる社会貢献へとつながると考えます。

 今般、目録記述という「資料組織化」がなされたので、「利用」への大きな一歩となりました。今後これらの資料を閲覧利用できるようにするための方策がとられることを望みます。と、ここまで書いてきて既視感に襲われました…。同じことを2017年にも書いていました(汗)。

 いろいろないものねだりを書いてしまいましたが、アーカイブズ機関として当館が協力できることがあれば喜んでお役に立ちたいと考えています。目録を作成くださったみなさまのご苦労に感謝しつつ。(谷合)

 

(※)ISAD(G)は、国際文書館評議会(ICA)が策定した、アーカイブズ記述のための一般原則のこと。

当館・黒川特別研究員の論文など

 ここ半年ほどの間に公刊された、当館スタッフの論文や記事をご紹介します。当館所蔵資料の活用成果の一つとしてご高覧ください。

 当館特別研究員の黒川伊織が執筆した「戦後大阪の革新勢力 : 一九六〇年代を中心に」 (特集:社会運動の一九六〇年代再考)は、『年報・日本現代史』26号(2021年12月)に掲載されています。これは先日ご紹介した「「無産」から「革新」へ ―1920-70 年代大阪における政治運動と労働運動」の元になった論文です。より緻密な議論が展開されていますので、ぜひご覧ください。

 次に、館長谷合佳代子が執筆した「専門図書館の広報」について。日本図書館協会図書館雑誌』1183号(2022年6月)の特集「図書館の広報を考える」の中の記事として当館の事例を紹介しました。こちらは実践報告としてお読みいただければ幸いです。これまで多くの人々に支えられてきた当館の歩みを、「広報」という視点から振り返ったものとも言えます。

 この特集で取り上げられている他の記事が大変興味深く、行ってみたいと思わせる図書館が目白押しです。

◆特集記事の目次

図書館館の広報を考える : 可視化と行動変容 / 河井 孝仁
図書館におけるソーシャルメディアを用いた広報 : 効果的な広報のために / 水沼 友宏
「らしくない図書館」をまじめにめざしています / 小佐野 みはる(富士吉田市立図書館)
全国広報コンクール入選『広報おの(ONO Press)』「図書館の舞台裏」特集 / 常深 千子(兵庫県小野市)
国立国会図書館月報』の目指しているもの / 古野 朋子
専門図書館の広報 : 私立図書館エル・ライブラリーの場合 / 谷合 佳代子

新着雑誌です(2022.6.24)

今週の新着雑誌です。

新着雑誌のうち最新のものは貸出できません。閲覧のみです。

労政時報 4037号 2022.6.24 (201421732)

賃金事情 No2850 2022.6.20 (201421641)

労務事情 No1450 2022.6.15 (201421617)

月刊人事マネジメント 378号 2022.6.5 (201421625)

労働経済判例速報 2478号 2022.5.30 (201421799)

労働判例 No1263 2022.6.15 (201421674)

季刊労働法 277号 2022.6.15 (201421765)

労働基準広報 No2101 2022.6.11 (201421823)

労働基準広報 No2102 2022.6.21 (201421708)

 

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